安武俊宏さんに訊く、「ウエストン・ヴィンテージ」だけが持つ、一期一会の風合いと履き心地とは?|Meets your J.M. WESTON 2026
- 04.29 Wed -05.12 Tue
- 伊勢丹新宿店 メンズ館1階 ザ・ステージ
毎年この時期に開催される<J.M. WESTON/ジェイエムウエストン>のポップアップが、今年も4月29日(水・祝)より伊勢丹新宿店 メンズ館1階 ザ・ステージで開催されます。会場では昨年好評を博した「ロシアンフィニッシュカーフ」のモデルの受注販売などを実施。中でも毎年人気の「ウエストン・ヴィンテージ」は、今年約500足がラインナップし、定番モデルの充実に加えて、現行モデルにはないレアピースまで揃います。履き慣らしの時間も含めて、一期一会の出会いを楽しめるのが魅力です。
本記事では、かつてBEAMSの名物プレスとして活躍し、現在はファッション・ライフスタイルブランドのPRとして活動する安武俊宏さんに取材。<ジェイエムウエストン>との出会いから、ヴィンテージならではの楽しみ方、そして今の気分での履きこなしまでを伺います。
フィット感に悩まされた“ファーストウエストン”
安武 俊宏(やすたけ としひろ)
1985年福岡生まれ、札幌育ち。文化服装学院卒業後、2005年にビームスへ入社。販売員、プレスを経て、販促分野を統括するプレスチーフとして活躍。その後独立し、現在はフリーランスとして多くのブランドのPRを担う。母校・文化服装学院で教鞭を執るなど、多方面で活動。Instagram:@toshihiro_yasutake
初めて<ジェイエムウエストン>を買ったのは14年前。パリ旅行で手に入れた「#180シグニチャーローファー」が原点だったといいます。色はオリーブグリーン。当時の“教え”に従い細身のウィズを選んだ結果、そこから数年にわたる履き慣らしをしながらの付き合いが始まったと語ります。
「最初に買ったのは27歳のとき、パリ旅行へ行ったときでした。現地のお店で選んだ『#180シグニチャーローファー』のオリーブグリーンが最初の一足です。まだビームスのショップスタッフ時代で、先輩たちに“ウエストンはCウィズでしょ”と言われて、ウィズも指定みたいな感じで買ったんです。見た目はシュッとするんですけど、履いてみたら修行でしたね。2〜3年くらいは本当にきつくて、午後になると痛くて休憩で脱いだり、帰りは別の靴にしたりしてました。
その後、ちゃんとフィッティングしてもらったら、ハーフ下げてウィズを上げたほうが快適で。はじめから素直にスタッフさんに従った方がいいって、いまでは思っています(笑)」(安武さん)
こうした経験があるからこそ、安武さんが魅力を感じるのが「ウエストン・ヴィンテージ」です。履き慣らしに苦労した“ファーストウエストン”を経て見えてきた、ヴィンテージならではの良さを語っていただきました。
「ウエストン・ヴィンテージ」とは? “履き慣らしの負担”が少ないもうひとつの入口
「ウエストン・ヴィンテージ」は、一度役目を終えた<ジェイエムウエストン>の靴を下取りし、ブランド創業の地であるフランス・リモージュの工場で修繕して販売するプロジェクト。熟練した職人の手により、グッドイヤーウェルト製法を用いてソールを新たに張り替え、さらにアッパーを磨き上げることで、新たな一足へと生まれ変わります。前の愛用者がいた靴だからこそ、最初から足入れが柔らかいのも特徴です。
「『ウエストン・ヴィンテージ』は、履き慣らしの手間が少ないのがいいですよね。アッパーがすでに馴染んでいるから、足入れが最初から柔らかい。それでいて細部はちゃんと磨かれていて綺麗ですし。
ただ、ものによっては結構緩んでいて、いつものサイズ表記でも大きく感じることもあります。本当に一期一会なので、必ず足を入れて選んでほしいですね」(安武さん)
「それに、現行品にはない“隠れたレアピース”と出会えるのも面白いですよね。誰かがオーダーしたんだろうな、という変わった仕様のものもありますから」(安武さん)
そう語りながら、現在の店舗では見かけない珍しいモデルを手に取る安武さん。続いて、「ウエストン・ヴィンテージ」を取り入れた着こなし方についても教えていただきました。
「足元を差し色にして、アーティスト風にまとめる」
まず安武さんが選んだのは、先ほど手に取ったピンクスエードの「#281 ル・モック」です。一見すると取り入れ方が難しく感じますが、足元を“差し色”として捉え、装いのアクセントとして履きこなしてくれました。
「元々カラーシューズは好きなんですが、こういう機会だからこそ、ちょっと挑戦してみようかなと思って選びました。足元を主役にして差し色を入れると考えると、意外と合わせるのは難しくないんですよ。最近はトーン×トーンでまとめるのが気分なので、服の色数を絞って余白を作る。その中で足元だけ色を効かせると、ビビッドなカラーシューズもアクセントとして効果的になります」(安武さん)
「トップスはハイネックシャツ、パンツはゆったりとしたシルエットのチノパンを合わせています。色数は抑えつつ、シルエットやディテールでさりげなく変化をつけています。適度に緩くデザイナーズ風に見えるハイネックの襟元もそうですね。メガネはラウンド型を合わせて、どことなくアーティストっぽい雰囲気にまとめてみました」(安武さん)
「ボリュームのある靴は、ウェイトのある素材で合わせたい」
さらにもう一足履いていただいたのは、ウェルトまで同色でまとめたタンカラーの「#641 ゴルフ」。本イベントで展開される、日本のソックスメーカー・福助が手がける着圧ソックスのパイオニアブランド<SHAPERS PREMIUM/シェイパーズ プレミアム>と、<ジェイエムウエストン>のコラボソックスも合わせてスタイリングしていただきました。
「タンの『#641 ゴルフ』は昔からずっと欲しいなと思っていたのでスタイリングしてみました。『#641 ゴルフ』のようにボリュームがある靴は、ある程度ウェイトのある素材で合わせた方がいいので、コーデュロイのベイカーパンツを。上は同系色のニットに、ヴィンテージの<エルメス>のアウターを羽織っています」(安武さん)
「先ほどの着こなしとは反対に、今度は足元だけカラーコントラストがつきすぎないようにまとめています。ソックスは靴のタンカラーと近い系統のマスタードにしました。私は足のサイズが小さめなのですが、この着圧ソックスはたるみにくいのもいいですね。履いていてもとても気持ちいいです」(安武さん)
「スタイリングはトーン×トーンでミニマルに。首元だけにスカーフでアクセントを加えていますが、全体は上品な素材感でまとめて、色数を絞って“頑張りすぎない”着こなしにしています。
トーンを合わせたスタイリングにスカーフやタートルで首元を覆って、頭にワッチキャップを被る。足元にはサイドゴアブーツを合わせることも多いですね。このように、足元から頭まで連動性を感じさせるようなバランスが個人的に黄金比なんです」(安武さん)
ここ数年は、肩肘張った“カッコ良さ”を前面に出すよりも、力の抜けた佇まいの中に、さりげなくこだわりが見える装いが気分だという安武さん。だからこそフレンチスタイルが支持され、<ジェイエムウエストン>もその空気感にすっと馴染む一足だといいます。
- 開催期間:4
- 開催場所:伊勢丹新宿店 メンズ館1階 ザ・ステージ
制作:STUDIO ALTA
Text:Shinji Hashimoto
Photograph:Natsuko Okada(Studio Mug)
*価格はすべて、税込です。
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伊勢丹新宿店 メンズ館地下1階 紳士靴
