2017.09.19 update

【鼎談】シューケアブランド大手3社を比較──プロが教えるマストアイテムと靴磨きの本当の意味(1/4)

<コロンブス>発のジャパンメイドのシューケアブランド<Boot Black/ブートブラック>の三橋弘明さんは、「シューケア製品の数、靴磨きへの興味を合わせて、世界の中で“日本の靴磨き文化”が一番すごいです。ただ数が多いため、『何を選んだらいいの?』という声が多いのも事実」と言います。イタリア・トスカーナ州のファクトリーで丁寧に製造される<M.MOWBRAY/M.モウブレィ>を扱う齊藤 誠さん、フランスの高級シューケアブランド<SAPHIR/サフィール>の輸入元の中野祐輔さんとともに、「いまだに靴磨きがわからない人」へ各ブランドのマストアイテムと、それを使う意味を語り合っていただきました。


(左から)
<ブートブラック>三橋弘明さん(株式会社コロンブス 企画部 カラリスト)
<M.モウブレィ>齊藤 誠さん(株式会社R&D シューケアマイスター事業部 リーダー)
<サフィール>中野祐輔さん(株式会社ルボウ営業部)

関連記事
動画で納得! プロの“靴磨き”テクニック教えます
動画で簡単!スニーカーケアの極意は「洗う」より「磨く」──素材別のクリーニング方法を伝授

まず、日本人は靴をどう考えているのか


三橋 靴に対して、女性は「汚れてからどうしよう?」と思いますが、男性は「こうならないようにするにはどうしたらいい?」というアプローチです。ですから、男性は靴磨きを趣味的にとらえると好きになる傾向にありますね。
齊藤 男女ともそうですが、時折スーツやジャケットをきれいに着ていても平気で汚れた靴を履いている人がいますが、きれいな靴を履いていれば、よりきちんと装って見えますよね。
中野 電車の中でビジネスマンの靴を見ると、磨いていないのが気になりますが、それ以上に形が崩れている人が多い印象があります。


三橋 お客さまからよく聞かれるのは「どうしたら光るの?」ですが、まず“シューケアとシューシャインの違い”を理解してほしいですね。シューケアは靴を長く履くための“素材を保つお手入れ”のことです。革はタンパク質の塊(かたまり)で、10%ほど油があれば良い状態を保てる素材なので、シューケアは「革の油分が減るのを補ってあげるもの」と解釈すると分かりやすいと思います。
齊藤 シューケアは、簡単にいうと「汚れを落としてクリームで栄養を与えてツヤを出してあげる」プロセスで、女性の化粧に例えると、クレンジング(洗顔)→基礎化粧品(化粧水・乳液など)→メイクアップという順と同じ。クレンジングしてあげないと厚化粧になって肌の傷(いた)みに繋がるように、革も3回塗ったら1回ぐらい汚れを落としてあげるようアドバイスしています。
三橋 齊藤さんの言うとおり、革も髪もタンパク質なので、「汚れ落とし=シャンプー、クリーム=リンス、缶ポリッシュ=ヘアワックス」と例えて説明します。シャンプーとリンスは月に1回ぐらいはしてほしいですね。

「イセタンメンズ シューケア ストア」はこちら