2019.10.22 update

靴修理のプロが解説、最も多い「靴修理メニュー」7選

新しい靴を買ったら、皆さんはそのまま履き下ろしますか?今回は、伊勢丹新宿店メンズ館地下1階=紳士靴のシューケアを担当する職人歴13年目の山田和弘さんに、実際どんな靴修理の依頼を承っているのか伺いました。

  • 教えてくれる人
    山田 和弘さん
    リペア工房RESH(リッシュ)
    「私たちは"ハイクオリティで、できるだけスピーディー"がモットーです。他では1日靴を預かる加工を即日で仕上げることもしています」


「ほぼ元通り」、伊勢丹メンズ館はハイクオリティ&スピーディーに多彩な靴修理が可能!


靴好きの中ではファンの多い、靴の修理とメンテンナンスを承る「リペア工房 RESH(リッシュ)」ですが、そのコンセプトは「ほぼ元通りにする」こと。シューケアコーナーでは、踵(かかと)、つま先、腰裏などの一般的な修理から、オールソール交換や縫い糸のほつれ直し、色補正なども承っている。

他店では日数を要する修理も、迅速にお渡ししていますが、そのスピード感を生むのは、事前準備の「仕込み」の徹底。たとえばハーフラバーの加工を事前にしておくことで、時間を短縮することができるそう。

レザーソールにゴムを貼ることや、踵の減った部分だけゴムで補修するなど基本的な修理から、スニーカーのオリジナルソールを保護するためにフラットなソールにゴムを貼るなど、スニーカーから高級靴まで多種多様な修理を行っている。


靴の修理事例、年間TOP7を発表!


伊勢丹メンズ館のシューケアコーナーに持ち込まれる靴修理の中でも、年間を通して多く持ち込まれる修理事例ベスト7を、実例を交えて解説していただきました。

 

1. ハーフラバー/ハーフレザー加工





EXハーフラバー加工 3,520円


ソールの真ん中を指で押してへこみを感じたら修理のサイン

「レザーソールの高級感は好きだが、街中で滑るのを防ぐためにソールの半分だけラバーを貼る」人や、「レザーソールを保護するためにラバーを貼る」人が、新品の状態でオーダーするのがハーフソール補強です。

修理前の靴をチェックすると「ソールの真ん中を指で押すと、へこみを感じたり、ペコペコすると、アウトソール自体が薄くなっているサインです。」と山田さん。



イタリーハーフレザー(ヒドゥンチャネル仕上げ込み)加工 9,900円
トゥスチール加工(エテルノピッコロ) 4,620円


「ソールの補強としてハーフラバーもしくはハーフレザーを貼るか、オールソールをすることをオススメしますが、この靴の踵はまだ大丈夫なのでハーフラバーを提案します。また、緊急性はありませんが、つま先の補強を同時に行ってもいい状態です」と判断します。

2. つま先スチール加工




ヴィンテージスチール加工 4,180円


つま先が減りにくいメリットと、見た目にカッコイイで人気

革靴を愛する人の中には、「新しい靴を買ったら、つま先に絶対スチールを付ける」という“スチール信者”がいるほど定着しているつま先の補強。

「つま先の減りを気にする方が付けるのがスチールですが、土台がレザーソールの靴のみ取り付けられます。リッシュでは、リッシュオリジナルのスチールをはじめ、豊富な種類を揃えていますので、詳しくは店頭でご相談ください。」


トゥスチール加工(エテルノピッコロ) 4,620円


つま先の減りを防ぐために加工するものですが、そのバリエーションも豊富で、画像はリッシュオリジナルのスチール。靴の雰囲気にマッチするものを選ぶ楽しさなども味わえそうです。

3. 踵の減り修理




ジャーマンラスター(釘有)加工 7,150円


お気に入りの靴だからこそ定期的にチェックしたい踵の減り

歩き方のクセが出やすいのが踵です。エスカレーターの前の人の靴を見て、踵が減っているなと思ったことがある人は多いはず。しかし、自分では踵の減りを意識しにくい部分でもあるので、靴磨きのときに毎回確認しましょう。

修理前の靴の状態は、「今付いている踵は革とゴムのコンビですが、ソールの前部分にハーフラバーが貼ってあるので、補修ではグリップ力が上がるゴム製の踵を推奨します。この靴は6mm厚のゴムがベストです。」と解説。

リッシュでは、ビブラム社やドイツのコンチネンタル社のなど踵パーツを揃えていてるので、修理前に相談して決めるのもおすすめです。



「リッシュでは、踵パーツのエッジの形状をトリミングするカッターや、熱を加え防水する加工、強度を増すためのエッジアイロンなどの工具も完備。踵パーツはレザーからラバーまで多彩に揃えています。」とのことなので、充実した環境で満足のいく修理が受けられます。

4. オールソール交換




イタリーオールソール交換(ヒドゥンチャネル仕上げ込み) 17,050円
イタリーラスター加工(釘有/オプション) 1,980円
オシブチ革 3,300円


靴の製法の特徴を損なわないレザーソールをチョイス

修理前の靴は、「ソール全体が摩耗していますが、ハーフラバーでも対応できる状態です。オールソール交換をするか、ハーフラバーを貼るかはお客さまの選択になります」と山田さん。この靴はマッケイ製法で、オールソール交換は本底と押縁の両パーツの交換が必要となります。


 


「マッケイ製法の特徴は“返りの良さ”なので、硬くて強いソールを付けると履き心地が変わることがあります。特徴を損なわないために、柔らかいレザーソールをオススメします」。
<サントーニ>や<マグナーニ>などマッケイ製法でもオールソール交換ができるのはマッケイ製法を好んで履く方にとっては朗報です。

5. 履き口の補修




ビーディング修理+すべり革代 7,700円


履き口がスレて摩耗している靴でも、修理すれば本来の姿を取り戻せます

履き口の摩耗も修理可能で、「靴の履き口の補強と装飾を兼ねるビーディングが合皮なので、表面がめくれて中の芯が見えてきてしまいます。ヒールカウンターの内側から革を当ててトップで縫う方法や、革でビーディングを作りグルッと巻いて滑りの修理をして仕上げる修理も行っています。この場合は後者の方法で修理を行います」と解説。



細かな部分の修理にもしっかり技術で応えてくれる「リッシュ」。
履き口は、履いてしまえばスラックスで隠れてしまい見えなくなる部分ですが、エレベータや階段など足を上げた瞬間などに、他人から見られている可能もあるので、諦めずに修理のご相談をおすすめします。


6. リフト(踵)修理価格


 


レザーソールには、ドイツのレンデンバッハ社、イギリスのベイカー社のオークバークを始め、イタリアのレモンティ社など世界中から選りすぐりのレザーソールを多数用意。
また、ラバーソールには、イタリアのヴィブラム社各種、イギリスのダイナイト、コマンドソールと豊富なラインナップとなっています。履き心地も左右するので、ぜひお気に入りをさがしてみては。(*価格は全て両足分となります。)


vibram#5350 2,970円

vibram#5340 3,520円

UKArrowheadforTricker’s 4,400円

vibram#2055 3,850円

 


Continental 4,070円

Diniteheel 4,070円

 


QUABAUG 4,400円
 

UK1/4Rubber 4,620円
 

 


UKDovetail 4,620円

vibram#5321 4,620円

 


vibram#100 5,500円

vibram#430 5,500円

 


Ridgewayheel 5,500円

Joh.Rendenbach.jrDovetail 6,600円

 


UKJ.L.Type 6,600円
 

 

7. オールソール交換



レザーソールには、ドイツのレンデンバッハ社、イギリスのベイカー社のオークバークを始め、イタリアのレモンティ社など世界中から選りすぐりのレザーソールを多数用意。

また、ラバーソールには、イタリアのヴィブラム社各種、イギリスのダイナイト、コマンドソールと豊富なラインナップとなっています。履き心地も左右するので、ぜひお気に入りをさがしてみては。(*価格は全て両足分となります。)


vibram2055 12,100円〜

レザーソール 14,300円〜

 



コマンドソール 16,500円〜

リッジウェイソール 16,500円〜

 


ヴィクトリーソール 16,500円〜

プランテーションソール 19,800円〜

 


vibram705・700 20,350円〜

 



*お持ち込みいただいた靴の状態によっては、お客さまのご希望に添えない場合もございます。予めご了承ください。
*修理内容によっては、納品まで数日お預かりさせていただく場合もございます。詳しくは係員までお問い合わせください。
*価格はすべて、税込です。

Text:ISETAN MEN'S net

お問い合わせ
メンズ館地下1階=紳士靴
03-3352-1111(大代表)
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