【インタビュー】屋内外でレンズの濃度やカラーが変わるアイウェア───伊勢丹スタッフ6名が体感する、十人十色の“スタイル”を引き立てる<BLANC>の「調光レンズ」

2022年6月にメンズ館にオープンし、ファッションに溶け込むアイウェアとして早くも人気のブランド<BLANC/ブラン>。デザイナーである渡辺利幸氏に同ブランドの魅力を伺うとともに、メガネとサングラスという2WAYで使え、これからのシーズンに重宝しそうな「調光カラーレンズ」を採用したシリーズをフィーチャー。渡辺氏監修による、伊勢丹スタッフの男女6名のスタイルサンプルとともに紹介する。
さまざまな色(個性)に染まる、ニュートラルなアイウェア

□メンズ館6階 メンズコンテンポラリー
*本館3階 リ・スタイルでも一部取り扱いがございます。
伊勢丹新宿店 メンズ館6階 メンズコンテンポラリーにオープンしたばかりのアイウェアブランド、<BLANC/ブラン>が好調だ。特に熱い注目を集めているのが、周囲の紫外線量によって色の濃度だけではなく、色調まで変化する「調光カラーレンズ」を採用したシリーズ。セレクトショップの販売スタッフやバイヤーとしての経験から、デザイナーの渡辺利幸氏はアイウェアを気分やスタイルに合わせて自由に楽しめる、ファッションアイテムとして捉えているという。
また<BLANC>は直営店舗での接客において、試着の際は全身が写る姿見でチェックすることをすすめている。つまり、それほどまでにユーザーのスタイルやファッション、トータルコーディネートを意識したアイウェアブランドなのだ。
そんな<BLANC>のデザイン哲学やものづくりのこだわり、そして「調光カラーレンズ」の魅力や支持される理由について話を訊くべく、渡辺氏本人を直撃。「調光カラーレンズ」のメリットをわかりやすく可視化するため、個性際立つ伊勢丹スタッフたちの多彩なスタイルにフィットする、<BLANC>ならではの調光アイウェアをセレクトしてもらった。

渡辺 僕はもともとアイウェアをつくる側ではなく、(自分の店舗と顧客のために)セレクトしバイイングする側の人間。しかも視力補正用のメガネではなく、あくまでファッションアイテムとしてのサングラスをメインに扱ってきました。だから良くも悪くも、業界の常識は気にしていません。メガネを含めたアイウェアの選び方は、よく言う“顔型”にとらわれず、音楽だっていいし、映画だって、ファッションだっていい。自分の好きな“スタイル”で楽しむべきだと思っています。
――<BLANC>のアイウェアをデザインする上でも主張が強すぎたり、すぐにブランドが分かってしまうようなディテールを極力避けているという渡辺氏。ブランド名のBLANC(フランス語で「白」)が意味するのも、アイウェアと密接な関わりをもつ光。そして「白」は最もシンプルでニュートラルな、何色にでも染まることのできる色だ。目指しているのは、アイウェアで色を添えることではなく、人それぞれの色(個性)に染まるアイウェアなのだ。
渡辺 モードにも、カジュアルにも、そしてストリートにも似合う「白」い光のようにニュートラルなアイウェア。そして「どこのブランドかわからないけれど、あのおしゃれな人のアイウェア素敵だね」って思ってもらえるように、スタイリングの一環として馴染んでいくような、”名脇役”になれるブランドを意識してきました。
ファッショナブルなメガネが、サングラスに変化するという実用的遊び心

――いま人気を集めている「調光カラーレンズ」も、ファッションに精通し控えめで奥ゆかしい渡辺氏らしさ、<BLANC>らしさを反映したものといえるだろう。
渡辺 <BLANC>のエクスクルーシブというわけではないのですが、色の濃さだけではなく色味自体が変化する「調光カラーレンズ」は、かなり早くから取り入れていますね。そもそも立ち上げ当初から、目の表情が透けて見えることで柔らかい印象になるカラーレンズに力を入れてきました。「調光カラーレンズ」も屋内ではクリアや薄めのカラーに見えて、屋外に出ても完全には目が隠れないくらいの濃さへと変化するように設定しているんです。
――欧米とは違って日本では、サングラスをしながら目上の人と接するというのは、あまり褒められたものではない。だが、目が見えるくらいの薄さであれば許容されるのではないか?───そんな渡辺氏の思い、礼儀正しさが、レンズの色の薄さとなって顕れているのだろう。
渡辺 特にいまという時代、マスクの存在を無視することはできません。マスクをしている人が濃いレンズのサングラスをかけていると、それだけでちょっと怖いというか、怪しい人に見えてしまいますからね(笑)。マスクをしているならサングラスのレンズは絶対薄めのほうがいいと思いますし、お客さまにもその点で評価いただいていると思います。
――屋外ではしっかりと可視光線と紫外線をカットするサングラスとして機能し、屋内では視界を明るく保ってくれるアイウェア(メガネ)になる───1本のアイウェアであらゆるシーンをシームレスに行き来できるようになる調光レンズは、これまでのクリップオンや跳ね上げ式のサングラスとは一線を画すスマートさ。そしてアイウェアの掛け替えや掛け外しなどという面倒なアクションだけでなく、そこが屋内なのか屋外なのかという“意識”すら消し去ってくれる画期的なものだ。
<BLANC>の、「調光カラーレンズ」は、ピンクやイエロー、ブルー、グリーンなど、豊富なカラーバリエーションも大きな魅力だ。だがどれもが紫外線を浴びることで暗く濃くなるだけかと思いきや、ブラウンが混ざるように色調を変化させていくタイプもあるというから面白い。メガネとサングラスを2本手に入れたような気分が味わえて、掛ける(持ち歩く)のは1本でいいという、まさに一石二鳥のお得な傑作だ。

渡辺 薄めのイエローレンズが急にグレーに変わっていくとか、それはもう単純に面白いと思うんですよね。例えば、一緒に伊勢丹に来た友人のアイウェアが、館内に入ったらいつのまにかグレーからイエローに変わってるとか(笑)。視力の悪い方は度を入れることもできます。そしてこの伊勢丹メンズ館では、レギュラーレンズのアイウェアであっても、好みの「調光カラーレンズ」に変更することができるんです。
――「調光カラーレンズ」を採用したアイウェアは、たしかに機能的で画期的だ。しかし<BLANC>の真骨頂は、そのファッション性にある。昭和レトロなデザインをモダンにブラッシュアップしたり、あえてオタクでギークな雰囲気を漂わせるデザインにしてみたり……。さまざまなカルチャーを背景に一定の周期で流行りが入れ替わり、またリバイバルするファッションのような感覚で楽しめるアイウェアブランドは、<BLANC>を置いて他にないだろう。
渡辺 メガネのようなクリアレンズでもファッション的な見え方のするアイウェアが、屋外ではサングラスに変化するという意外性。そういうプラスアルファの魅力として、「調光カラーレンズ」は楽しんでいただけたらと思います。ぜひ伊勢丹スタッフさんたちのスタイリングも参考に、お気に入りの1本を見つけていただきたいですね。
SNAP!伊勢丹スタッフがそれぞれの"スタイル"で楽しむ<BLANC>
デニム+シャツのシンプル上品コーデ_Men

サングラス(B0021-PC BLK MAT/ICEGRY-GRY) 33,000円
ショルダーバッグ(BLACK)36,300円
□伊勢丹新宿店 メンズ館6階 メンズコンテンポラリー
*8月11日(木)販売開始予定
Staff:Ishii(伊勢丹新宿店 メンズ館6階 メンズコンテンポラリー/ショップスタイリスト)
Instagram @kento.1039
大人エレガントなドレス_Women

フラップケース(MIRROR)23,100円
□伊勢丹新宿店 メンズ館6階 メンズコンテンポラリー
*8月11日(木)販売開始予定
Staff:Fukatsu(伊勢丹新宿店 本館3階 リ・スタイル/ショップスタイリスト)
Instagram @pg04_fukana
夏らしい柄シャツ_Men

サングラス(B0023-PC CLR GRY-PERIDOT/MINT-GRY) 33,000円
Staff:Suzuki(伊勢丹新宿店 メンズ館6階 メンズコンテンポラリー/ショップスタイリスト)
Instagram @shinshingram
レトロな雰囲気に少し斬新さを意識_Women

Staff:Matsuo(伊勢丹新宿店 本館3階 リ・スタイル/ショップスタイリスト)
視界がずっと良好でした。室内でも周囲が見にくいことなく、おしゃれ感覚でかけることができました。屋外では、紫外線が少ないところと多いところでレンズの色の変わり方が違うので、丁度良い見え具合でした。かけたり外したりせずに、一日中かけていても違和感がないため、普段使いにとてもおすすめです。」
ブラックの革小物で合わせつつ抜け感のあるスタイル_Men

フラップケース(BLACK)23,100円
□伊勢丹新宿店 メンズ館6階 メンズコンテンポラリー
*8月11日(木)販売開始予定
Staff:Yamanashi(伊勢丹新宿店 メンズ館6階 メンズコンテンポラリー/ショップスタイリスト)
Instagram @ryo__yamanashi
Tシャツにボーイッシュなパンツでカジュアルに_Women

Staff:Meotozono(伊勢丹新宿店 メンズ館6階 メンズコンテンポラリー/ショップスタイリスト)
Instagram @917yuina
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Text:Junya Hasegawa(america)
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*一部、撮影時のみマスクを外して撮影しています。
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