基本テクニックを伝授!美しく見せる、正しいネクタイの結び方。
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教えてくれる人
花野 友彦
メンズ館1階=ドレスシャツ・ネクタイ スタイリスト
Q1. ネクタイを締めるとき、ディンプルが上手に作れません
A. ディンプルは、しっかり“キュッ”と結べば作りやすいですお客さまからよく、「結び目のディンプル(くぼみ)が作りづらい」という質問をいただきます。そういう方はだいたいネクタイの結び方が緩いのが原因です。ネクタイの値段や作りに関係なく、しっかりキュッと引っ張ればディンプルはできます。
そのためにマスターしたいのは「プレーンノット」です。ネクタイの結び方の“基本のキ”で、あらゆる結び方の中でもっとも簡単ですが、現在の主流になっています。私もプレーンノットで結ぶことがほとんどです。プレーンノットが好きなのは、結び目がコンパクトでスタイリッシュになるところですね。
メンズ館1階=ドレスシャツ・ネクタイでは、「プレーンノットできれいに結べるネクタイ」を揃えていて、ネクタイ幅8cm、長さ146cmが品揃えの中心です。自分が持っているネクタイは<ドレイクス>と<ステファノ ビジ>が多いですね。ネクタイの結び目にしっかりとディンプルを付けることで凹凸感や陰影が生まれ、最後に後ろの小剣をちょっとずらすとより表情が豊かに。まず「プレーンノット名人」を目指してください。
Q2. ネクタイを締めるときのワンポイントテクニックを教えてください
A.小剣を大剣より長くして、風になびくように軽やかに!プレーンノットの結び方を「結び目がコンパクトでスタイリッシュになる」と言いましたが、「結び目を大きく作りたい」とセミウインザーノットで結ばれている方もいます。名だたる政治家の方がほぼセミウインザーノットなのは、結び目が大きいと“主張、貫禄、威厳”を感じさせるから。もちろん好みもありますが、結び方を意図的に使い分けるのもネクタイの楽しみ方の一つです。
さて、自分の今の結び方のように小剣を大剣より少し長くしていると、お客さまからご指摘を受けることもありますが(苦笑)、これは<タイユアタイ>のフランコ・ミヌッチさんが発信源とされているスタイルの一つ。ネクタイの柔らかさを表現するために、小剣を大剣よりも長くして、スカーフのように軽やかに結んでいます。最近では、SNSの普及とともに、こうしたスタイルを取り入れる方が徐々に増えてきたように感じます。
大剣の長さは、大剣の先がベルト穴あたりに来るようにすると、小剣が長くても印象が良くなります。
Q3. 一年中同じようなネクタイを締めてしまいます
A. ネクタイで季節感を捉えると、スーツスタイルもより楽しくなる私は、2月と8月のシーズンの変わり目で“ネクタイの衣替え”をします。それぞれ春物と秋物の立ち上がりのイベントなので、そのタイミングで“スタメン”を変えます。皆さんも春分の日・秋分の日や、4月1日・10月1日など年2回、衣替えの日を決めると、クローゼットの中の季節の移行もとてもスムーズになるはず。
“ネクタイの衣替え”は、季節感に合わせて12本ずつぐらいをピックアップします。春夏ならフレスコのシルクタイやネイビーと茶のニットタイは必ずスタメン入りで、麻やプリントタイもピックアップ。秋冬はニットやベストでVゾーンが狭くなるため、大柄のプリントタイやブロックストライプ、ウールのソリッドタイが中心です。
2018年春夏シーズンのネクタイはくすみのあるカラーがトレンドですが、同じネイビーでも素材感や色のトーンを変えることで、季節感をお楽しみいただけるのではないでしょうか。
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Q4. ネクタイと小物の上手な活用方法はありますか?
Aラグジュアリー感があるタイバーを上手に活用してください!
タイバー(ネクタイピン)は、スリーピースのベストの代わりとして、ベストの第1ボタンあたりに付けるのが起源ですが、自分はダブルブレストスーツを着るときにネクタイを立体的にふっくらと見せるためにやや高い位置に着けています。
現在では、趣味性の高いラグジュアリーなオシャレ小物として人気があり、メンズ館1階=ドレスシャツ・ネクタイでは、ギフトアイテムとしてよく選ばれています。
動画で見る「結び方の活用編」
▶【〜ネクタイの世界へようこそ〜】プレーンノットの結び方・魅せ方 「前編」
GUIDE BY ISETAN MITSUKOSHI
後半はこちら▶動画【シャツ・ネクタイバイヤーが教える】「普段の仕事」「結婚式」でのネクタイの結び方
*価格はすべて、税込です。
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