2017.02.08 update

動画で納得! プロの“靴磨き”テクニック教えます

お気に入りの靴を、生かすも殺すも手入れ次第!――大切にしている靴を長くキレイに履くために、特に参考にしていただきたいのが、お手入れ別の動画。今回は、靴クリームや靴用品の老舗メーカー<コロンブス>のシューケアプランナー松戸啓明さんがナビゲーション。基本的なスムースレザーから、ちょっと注意が必要なコードバンのお手入れなど見れば納得、簡単です!

  • 教えてくれる人
    松戸 啓明
    コロンブス シューケア プランナー
    世界に冠たるシューケア用品メーカーであるコロンブスから靴磨きの魅力、奥深さを発信。家庭でも靴磨きを欠かさない生粋の“シューシャイニスト”。


  1. 革靴に手入れが必要な理由
    1. 1. ツヤ革のお手入れ
    2. 2. ハイシャイン仕上げ
    3. 3. 起毛革のお手入れ
    4. 4. コードバン革のお手入れ 
    5. 5. 雨の日のお手入れ  
    6. 6. 靴磨きのスペシャリストがお役立ちテクニックを伝授  


革靴に手入れが必要な理由

私たちは洗顔で毛穴などの汚れを落とし、化粧水で水分を補給し、セラムや美容液で栄養を与え、最後にクリームでそれらの効果に蓋をします。今回ご紹介している「靴のお手入れ」もその手順と全く同じで、ブラッシングとクリーナーで汚れを落とし、靴クリームで栄養を与え、防水スプレーをかけて仕上げます。そう考えると、もう“スッピン”では外は歩けません。

革も生き物ですから、靴になっても“栄養を補う”ことは大切なんです。革にとっての栄養はクリームで、栄養が足りないと乾燥状態になり、シワからヒビになり、やがて革切れなどを起こします。お手入れされた靴を履くことで、仕事へのモチベーションアップなど気分転換にもおすすめです。

今回のお手入れで紹介しているシューケア商品はすべて<コロンブス>のものですが、日本の気候に対応するアイテムを日本で作っているのと同時に、さまざまなお客さまの声やニーズ、好みに合わせて製品作りをしています。特に皮革に栄養を与えると同時に、革表面に膜を作り、美しいツヤを作り出すベースとなるクリームの色数は一見の価値ありです。

  • 靴磨きのよくある質問
  • Q. 新品の靴は磨く必要がありますか? 
  • A. 新品の靴こそ履き下ろし前のケアが大切です。
  • 実は、靴箱に入っている状態の靴の革は、“スッピン”状態。そのまま履いて外を歩くと、キズが入りやすくなったり、乾燥によって変な履きジワが入ったり…。それを防止するためにも、簡単なケアは覚えておきましょう。新しいうちにクリームを塗っておけば、乾燥状態の革に栄養が補われ、革に脂分が補給。表面に薄い保護膜ができることで靴を長くキレイに保ちます!
     
  • Q. 靴のお手入れはどのくらいのペースでしたらいいですか?
  • A. 特に決まりはありませんが、目安として…。
  • 3~5回履いたら1回のペースでお手入れをしてください。靴のケアは、帰宅したら必ずブラッシングしてホコリを払うところから始まります。履いてそのままだと、革が乾燥するのはもちろん、カビの原因にもなります。
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1. ツヤ革のお手入れ



ツヤ革のケアは基本としてマスター


ツヤ革(スムースレザー)の靴に限らず、紐靴のお手入れのときはまずシューレースを外します。そして、シューツリーは入れてお手入れをスタート。クリームを塗るときに革に対して均一に塗っていきます。

簡単に手順を説明すると、ポイントは、①しっかりホコリや汚れを落とす、②栄養となるクリームを塗る、③磨くです。ウエルトの隙間はブラシで丁寧に汚れをかき出してください。また、ツヤ革の履きジワにはしっかりクリームを入れて保湿してください。靴の中の顔であるトゥは、クリームを多めに取ってツヤを出すと格好良く仕上がります。
 
  • 手順
  • ① 馬毛の柔らかいブラシで、全体的にブラッシングし、ホコリを落とします。
  • ② 靴についた汚れや、前のお手入れで塗った古いクリームを落とします。指にクロス(コットン系の布など)を巻いて、皮革用クリーナーで革の表面を一度“スッピン”にして、次に新しいクリームを塗ります。
  • ③ 乳化性の靴クリームを塗ります。クリームは、靴と同色かワントーン明るめがお薦めです。革底には、摩擦を防いで耐久性を上げる<ブートブラック>の「レザーソール コンディショナー」を塗ります。
  • ④ 塗ったクリームを靴全体に馴染ませるために均一にブラッシングします。
  • ⑤ ブラッシング後、さらにクロスなどで磨くと、ツヤにキメが出てきます。そして仕上げに防水スプレーをかけます。
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2. ハイシャイン仕上げ



つま先に光沢を与えると、ワンランク上の靴に変身


靴を履く人のこだわりが見えるのが、つま先の光沢感。ハイシャイン仕上げはお客さまのお好みを聞いて磨いていきます。基本は、つま先と踵の硬い部分にツヤを出すのですが、ツヤ出しによって 傷防止の効果もあります。

お手入れの手順は、前述の「1. ツヤ革のお手入れ」をした後に、ハイシャイン仕上げをするための下地となる専用ワックス<ブートブラック>の「ハイシャインベース」で、革の毛穴の凹凸を埋めていきます。


次に、ハイシャインのつや出し効果を高める靴磨き専用リキッド「ポリッシュウォーター」を使ってウエス(布)で磨きます。磨いて2分ほど後に、鏡面磨き専用ワックス「ハイシャインコート」を使うとより透明感が出てきます。そして、ハイシャインコートをポリッシュウォーターで徐々に伸ばして終了です。

ハイシャイン仕上げで気をつけているのは、ストレートチップ(一文字)は切り替えまで、プレーントゥは履きジワまでが磨く範囲で、コバと接している部分までしっかりツヤを出すこと。踵(かかと)はきれいにグラデーションになるように心がけています。

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3. 起毛革のお手入れ



毛並みを整えて、起毛革を楽しむ


起毛革(ヌバック、スエード)も乾燥は常に進んでいるので、お手入れは大事です。手順はツヤ革と同じで、汚れ落としの後、栄養を補うスプレーを使いますが、黒のスエードは色落ちがわかりやすいので補色スプレーで、ベージュ系など明るい色は、しっかり汚れを落として汚れ防止として効果のある防水スプレーを多めにかけるがコツ。油汚れなど頑固な汚れにはスプレータイプのスエードクリーナーも使います。


  • 手順
  • ① スエード専用の馬毛のブラシで、毛足の中のホコリや土などを丁寧に取り除きます。
  • ② 全体的な汚れは、ミストタイプの<ブートブラック>「スエードクリーナー」を使い、部分的な汚れには、固形タイプの「クリーニングバー ホワイト」や「クリーニングバー ナチュラル」で丁寧に落としていきます。
  • ③ 起毛革に栄養を与え、色調を鮮やかに保つ<コロンブス>「レザーキュア ヌバック・スエード 栄養ミスト」を使用し、乾燥後にブラッシングして毛並みを整えます。
  • ④ 色が褪せたときは、<コロンブス>「レザーキュア ヌバック・スエード 補色ミスト」を使用し、乾燥後にブラッシングして毛並みを整えます。
  • ⑤ 雨など水分だけでなく、油分からも起毛革を守る「防水スプレー」をかけて毛足を保護。汚れを付きにくくする効果もあるので、後のお手入れが楽になります。
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伊勢丹オンラインストアで「3. 起毛革のお手入れ」の関連商品一覧を見る


4. コードバン革のお手入れ 


 
ワックス多めの「専用クリーム」でしっかりケア 

コードバンは、馬のお尻の起毛している部分をワックスで寝かせている革なので、それを維持するために、“コードバン専用クリーム”を必ず使います。まず、クリーナーで表面の汚れを取って、毛を寝かせる効果のあるワックスが多めに配合されている専用クリームを塗ります。クリームを塗るときには馬毛の小さなブラシを使ってもOKです。

そして、コードバンの履きシワ部分は起毛しやすいので、クリームを力強くすり込むのもポイントです。


また、雨(水)に弱いのもコードバンの特徴。お手入れのときに、突然の雨にも対応できるように、クリームを多めに塗っています。

黒やバーガンディ、ブラウンは同色のクリームを、ニュートラル(無色)もありますが、薄いブラウンなどにご使用ください。同色を使うと退色も防げます。コードバンは独特のツヤ感が魅力なので、ツヤ感を維持させるためにもお手入れは必須です。

伊勢丹オンラインストアで「4. コードバン革のお手入れ」の関連商品一覧を見る


5. 雨の日のお手入れ  



雨に濡れると革の乾燥が進むので、アフターケアは丁寧に


雨に濡れてしまったら、帰宅後すぐにクロスで水分を拭き取り、乾燥剤「シュードライ」を入れて水気を取り、吸湿性のあるレッドシダー(杉)のシューキーパーを入れ、風通しの良い日陰で乾燥させます。完全に乾いたら、クリーナー、クリーム、防水スプレーの順にお手入れを。

雨に濡れてしまった革靴は型崩れがしやすく、濡れたまま放置すると革が硬くなって靴を傷めます。完全に乾いた状態になったら、カビなどの原因となる汚れを落としてくれる<ブートブラック>「レザーローション」や「ツーフェイスプラスローション」を使います。


次に、靴クリームを塗って、失われたツヤと皮革に栄養を補給。仕上げに「ウォータープルーフスプレー」など防水スプレーを忘れずに。充分に乾燥させてからクロスで軽く磨いて完了です。さらに、革底に<ブートブラック>「レザーソールコンディショナー」を塗っておくと、地面からの水分の侵入が防げます。


びしょ濡れになった靴が乾いたら白い粉のようなものをふいていた……という経験をされた方も多いはずです。この現象は“塩ふき”と言いますが、皮革の中に含まれている塩分や脂分が雨水によって溶け出したのが原因です。<ブートブラック>「レザーローション」または、「ツーフェイスプラスローション」、丁寧に塩分や脂分を取り除いてください。

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6. 靴磨きのスペシャリストがお役立ちテクニックを伝授  


"お手入れ嫌い"のための皮革用クリームを見つけた!

靴磨き初心者の方は、「靴は大好きだけど、メンテは嫌い」と面倒くさがって敬遠されてた方も多いはずです。そんな時、私がおすすめしているのがツヤ革靴に栄養とツヤを与える<ブートブラック>の「リッチモイスチャー」です。

この「リッチモイスチャー」は、アフリカ・モロッコに生育するアルガンツリーの実の種の核から採取される貴重なオイル“オーガニック アルガンオイル”を配合の皮革用クリームです。革に優しい中性タイプで、どんな色の革にも使えて、豊富な栄養分があります。

クリームをクロスに取って、薄くムラなく塗り広げ、クリームが乾いたら柔らかな布で磨くだけ。植物性成分が皮革に栄養と柔軟性を与え、なめらかな感触をキープしますのでぜひ一度お試ししてみてください。

Photo&Text:ISETAN MEN‘S net

*価格はすべて、税込です。

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