2021.06.15 update

【完全保存版!ブランド徹底ガイド】vol.4|クロケット&ジョーンズ


英国靴の聖地、ノーサンプトンに誕生した老舗<CROCKETT&JONES/クロケット&ジョーンズ>は、本格革靴の中でも長きに渡り世界中から愛され続けているシューズブランド。>タッセルローファーの代名詞としても知られる「キャベンディッシュ」や高級感溢れる佇まいの定番モデル「オードリー」などは、おしゃれを嗜みたい大人の男性ならまずは持っていたい1足として、一度は目にしたことはあるのではないでしょうか。

今回のブランドガイドでは140年も続くクロケット&ジョーンズ>の愛される秘密を深掘りしていきます。


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目次

  1. Ⅰ.ヒストリー編
  2. Ⅱ.ものづくり編
  3. Ⅲ.ソールバリエーション編
  4. Ⅳ.ラスト(木型)バリエーション編
  5. Ⅴ.サイズ・表記について
  6. Ⅵ.メンズ館おすすめモデル編
  7. Ⅶ.Q&A編

Ⅰ.ヒストリー編

1879年、英国の靴作りの地として有名なノーサンプトンに、チャールズ・ジョーンズ氏と、その義理の兄弟ジェームス・クロケット氏が革靴の製造工場を設立し「クロケット&ジョーンズ社」が誕生しました。熟練したクラフトマンたちの手仕事から生まれる確かな技術は、有名ビスポークシューズメーカーや名だたる一流ブランドの既製品靴の生産(OEM)を請負うほど。その後も高品質な靴づくりをするシューメーカーとして世界中から人気を博し、ブランドの地位を確立することとなります。



1990年には、英国における輸出貢献が認められ、英国のビジネス界で最も名誉があると言われる「クイーン・アワード」を受賞。また、90年代後半からはブランドとしての直営店をロンドンのジャーミン・ストリート、シティー、そしてバーリントンアーケードに出店、さらにはパリ、ニューヨークと、世界の主要都市に展開を拡大して行きました。

<クロケット&ジョーンズ>の特徴は、世界のシューメーカーの中でも多くの木型の種類を有しており、その為靴作りのデザイン・バリエーションや素材選びについても優れたノウハウを持っているところです。現在、世界中のファッションブランド、セレクトショップからの支持も厚く幅広い世代から愛用されており、数々のファッションシーンや有名映画の中で登場していることでも有名です。


また、イギリス王室からの評価も高く、2013年1月に行われた、チャールズ皇太子による若い世代へ製造業の魅力を伝えるプロモーションツアーでは、靴製造業としては唯一同ブランドが選出されたこと、2017年4月にはチャールズ皇太子のロイヤルワラントを寄与されています。

現在創業一族の4代目現社長であるジョナサン・ジョーンズ氏は、

「これまでの伝統的な靴製造の基本は変えずに、新たなる機械によるスピードと精度を向上させる」

「その靴がクラシックであっても、形や素材、色等を微妙に変えてファッションとしても楽しめ、10年以上履いても常に趣味のいい靴といわれ続ける靴を作る」

と力強く宣言し、確かな品質と不朽のスタイルを守り続けながら、未来へも履けるシューズとして進化をし続けいるのです。

Ⅱ.ものづくり編

<クロケット&ジョーンズ>の革靴は、高度な職人技術によって多くの部品と手間をかけたグッドイヤーウェルト製法で作られます。妥協することない伝統的な靴作りの基本はそのままに、徹底した管理体制の下、1足の靴を作り上げるのに約8週間を要することによって最高品質の靴ができ上がります。



では、同ブランドを構成する2つのコレクション、「メインコレクション」と「ハンドグレードコレクション」のそれぞれの特徴を解説していきます。

1.メインコレクション


メインコレクションの最大の特徴は豊富なデザインと色のバリエーション。ドレスシューズはもちろん、ブーツやローファー、カントリーシューズなどさまざまなスタイリングで活躍するアイテムが揃ったコレクションです。底材も多種多様でレザーソールからダイナイトソールを代表としたラバーソールなど機能的に履ける商品が多く揃えられています。レザーソールは糸目が見えたグッドイヤーウェルト製法で、その特徴はフラットでバランスが取れているため安定感抜群です。

毎シーズン、多くの新作が発表されファッションブランドとの多種多様なコラボレーションを実現できているのは、<クロケット&ジョーン>の140年に渡り守り続けた職人技術とノウハウがあるからこそ。過去も今も流行を発信している、メインコレクションのラインナップは今後も目が離せません。

2.ハンドグレードコレクション


<クロケット&ジョーンズ>のハンドグレードコレクションは使用する素材や、製造工程に通常ラインよりさらに手間を加えた上位コレクション。 高級なグレードの革を使用したアッパー・ライニング素材により、手袋が手を包み込むように快適な履き心地です。ソールは、見た目にも美しいヒドゥンチャネル仕上げ(一度アウトソールを起こして溝をつけてからステッチをかけた後、起こした革を伏せて糸目を隠す手間のかかる手法。)で、熟練職人により取り付けられ、ペイントした後に磨きあげられます。土踏まずの絞りも特徴の一つで、立体的でフィット感の高いコレクションとなっています。また、インソックも異なり、ハンドグレードは全敷き、メインコレクションは半敷きの仕様になっており、ロゴ表記も異なります。

最終工程である磨きは、熟練職人の手で磨かれ深い色あいを醸し出します。通常の手入れをして磨けば年月とともにより色の深さが増します。磨くと光沢感が出やすいため、時間をかけて大切に育てていきたい1足になることは間違いありません。



Ⅲ.ソールバリエーション編

<クロケット&ジョーンズ>では、ハンドグレードコレクションの繊細さのために作られた伝統的なレザーソールから、軽量ラバーソールまで、多種多様なソールがあり、それぞれが快適さ、耐久性、修理のしやすさ、さまざまなニーズに応えています。

それでは主なソールの特徴を説明していきます。

1.オークバークレザーソール(ヒドゥン仕上げ)


原皮をオーク(樫の木)の樹皮から抽出したタンニンでなめした革を用いて作ったハンドグレードコレクションの為に作られたレザーソールです。このソールは、1年もの時間をかけじっくりとなめし生産されます。そのため、革の繊維が詰まり丈夫で摩擦に強く、屈曲性の良いソールに仕上がっています。

2.レザーソール(メインコレクション用)


すべてのメンズレザーソールは、最高品質の革からカットされ、十分な耐久性のための強靭さを持っています。靴底は溝に縫い付け、靴の下側からステッチが見えます。ステッチ後、ソールは最後に個別にトリミングされ、手で染められ、ワックスで磨かれます。

3.シティソール


この<クロケット&ジョーンズ>のオリジナルデザインは、英国のハルボロラバー社によってクロケット&ジョーンズ社のために生産され、スマートな軽量ゴムソールとして設計されています。シティソールはビジネスやカジュアルウェアのスタイルに最適です。

4.ダイナイトソール


この有名なソールは、1900年代初頭から英国のレスターにあるハルボロラバー社によって生産されています。1890年頃から続く歴史のある会社です。クロケット&ジョーンズ社のジョナサン社長の母方の家系が運営している会社としても有名。クロケット&ジョーンズ版は、快適性と耐久性を向上させるために高い割合のゴムで作られています。


Ⅳ.ラスト(木型)バリエーション編

クロケット&ジョーンズで保有しているラスト(木型)の数は他のブランドと比べてみても、非常に多いことが特徴です。それでは伊勢丹新宿店メンズ館でも人気の、代表的なラストをご紹介します。

1.「#337」



パリの<クリケット&ジョーンズ>直営店内でビスポークシューズを販売しているディミトリー・ゴメス氏の意見を取り入れ、2002年に誕生したクロケット&ジョーンズ社を代表するラスト。

エレガントなセミスクエアが特徴。ハンドグレードといえば「#337」といわれるほど人気が高く、細すぎず広すぎないので万人受けする。

代表モデル:「AUDLEY」

2.「#367」



名ラスト「#337」を基本形とし、ヒールからウェストにかけて絞り込み、ホールド感を高めた改良版。踵の高さも手を加えている。

日本で発案されたラストで、伊勢丹新宿店から販売をスタートさせ、今では本国イギリスも含め、幅広く販売されている。現在、ラスト「#337」と「#367」は共存し、それぞれのファンから支持を得ている。“E”ウィズ展開でやや広め。

代表モデル:「AUDLEY 3 」


3.「#348」



モダンな雰囲気をもったエッジーでスタイリッシュなスクエアが特徴。

登場以来、本国イギリスでも高い支持を得ており、映画「007」の劇中で使用されることが多いモデル。幅は見た目よりやや広め。

代表モデル:「HALLAM / ALEX / NORWICH」

4.「#375」



従来のカントリー用の定番ラスト「#325」のトウのボリューム感はそのままに、ウェストを絞り、ヒールカップも小ぶりに変更してフィット感を高めた改良ラスト。

代表モデル:「CAVENDISH 3」


5.「#379」



王道の英国クラシックなラウンドトウ・ラスト「#236」や「#330」の系譜を引き継ぐ、2019年秋に誕生した新ラスト。現代のファッションにもマッチするようアジャストされた美しいショートノーズとヒール部の高いフィット感が特徴。

代表モデル:「CANNING 2 / CONNAUGHT 2」

6.「#224」



1960年頃に美しさと履きやすさの両方を目指して開発されたラストで、トウにボリュームを持たせたクラシックなラウンドトウ。幅は広め。

代表モデル:「CHERTSEY」
 


Ⅴ.サイズ・表記について

<クロケット&ジョーンズ>が表記するサイズは全てUK(英国)表記となっており、日本のサイズ表記と異なります。例えば、日本表記で25.5㎝の場合、目安としてUK7が適していますが、実際はラストや革の種類でサイズが前後することはある為、初めて購入する際、まずは専用のゲージで計測し、実際に試し履きをしていただくことをおすすめします。

また、ウィズ表記はDとEがありますが、<クロケット&ジョーンズ>はEウィズのシューズ展開が主流です。

ーーサイズがあっているかのチェックの仕方ーー

1.かかとをぴったりつけて、先端や小指に痛みがないか。甲部分に圧迫感はないか確認。多少の窮屈感であれば、中のコルクの沈みで改善されてきます。
2.くるぶしが靴のトップラインに当たっていないか。くるぶしにこすれる場合、その靴は避けてください。

【POINT】履き始めはソールに返りがついていないため適正サイズでもかかとが抜けるような感じがしますが、ソールが柔らかくなってくると改善されます。(特に、ローファーなど)



【表記の見方】
①モデル名
②品番
③サイズ表記
④ウィズ表記
⑤製造番号


Ⅵ.メンズ館おすすめモデル編

モデル1|AUDLEY 3/オードリー 3

クロケット&ジョーンズ>「AUDLEY 3」 101,200円
□伊勢丹新宿店メンズ館地下1階 紳士靴

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モデル:AUDLEY 3
コレクション:ハンドグレードコレクション
ラスト:#367
色:BLACK / DARK BROWN
ウィズ:E
定番モデル「AUDLEY」に使用されたラスト「#337」を改良した「#367」の端正なキャップトウ。ハンドグレードならではの上質な革とヒドゥンチャネル仕上げのソールはとても美しく、シルエットは流行に左右されることないクラシックなセミスクエアトウ。


モデル2|ALEX/アレックス

クロケット&ジョーンズ>「AUDLEY 3」 93,500円
□伊勢丹新宿店メンズ館地下1階 紳士靴

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モデル:ALEX
コレクション:メインコレクション
ラスト:#348
色:BLACK / COFFEE
ウィズ:E

切り返しがなく、贅沢に一枚革を使用したホールカットモデル。エッジーなスクエアが特徴のラスト「#348」を使用し、穴飾りがないデザインは、トウにかけてのシルエットがきれいな一足。そのスタイリッシュなデザインから映画「007」の劇中でも着用されていた人気モデル。


モデル3|DORSET 2/ドーセット 2

クロケット&ジョーンズ>「DORSET 2」 90,200円
□伊勢丹新宿店メンズ館地下1階 紳士靴

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モデル:DORSET 2
コレクション:メインコレクション
ラスト:#377
色:BLACK
ウィズ:E 

本国イギリスへのリクエストで作られた雨の日にも履ける素材”Waterproof Calf”を使用したキャップトウ。トウに丸みがあり、土踏まずと踵を絞り、フィット感をアップさせたラスト「#377」を使用。ソールには軽くて薄いラバーソール「シティソール」を採用している。


モデル4|CAVENDISH 3/キャベンディッシュ 3

クロケット&ジョーンズ>「CAVENDISH 3」 90,200円
□伊勢丹新宿店メンズ館地下1階 紳士靴

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モデル:CAVENDISH 3
コレクション:メインコレクション
ラスト:#375
色:BLACK / DARK BROWN / BLACK SUEDE / DARK BROWN SUEDE
ウィズ:E 

”タッセルローファーといえば”の代名詞ともなっている一足。トウが描く丸み帯びたシルエットは英国のエレガントな雰囲気を醸し出しており、クラシックスタイルそのもの。なお、伊勢丹メンズ館では、ソールの仕様を軽くて薄いラバーソール「シティソール」で展開しています。


モデル5|BOSTON 2/ボストン 2

クロケット&ジョーンズ>「BOSTON 2」 90,200円
□伊勢丹新宿店メンズ館地下1階 紳士靴

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モデル:BOSTON 2
コレクション:メインコレクション
ラスト:#376
色:BLACK / DARK / BROWN / BLACK SUEDE / DARK BROWN SUEDE
ウィズ:E

代表的なコインローファー「BOSTON」の丸みのあるトラッドな顔つきはそのままに、従来のラスト「#314」をベースに、土踏まずと踵を絞り、フィット感をアップさせたラスト「#376」を採用。
伊勢丹新宿店では、ソールの仕様を軽くて薄いラバーソール”シティソール”で展開。


モデル6|CHERTSEY|チャートシー

クロケット&ジョーンズ>「CHERTSEY」 77,000円
□伊勢丹新宿店メンズ館地下1階 紳士靴

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モデル:CHERTSEY
コレクション:メインコレクション
ラスト:#224
色:BLACK SUEDE / DARK BROWN SUEDE / SNUFF SUEDE
ウィズ:E

1960年頃に美しさと履きやすさの両方を目指して開発されたラスト「#224」を採用。トウにボリュームをもたせたクラシックなラウンドトウで、60年以上愛されているモデル。クロケット&ジョーンズ社の中で代表的な傑作チャッカブーツ。


Ⅶ.Q&A編

伊勢丹新宿店メンズ館のクロケット&ジョーンズショップスタッフに聞きました!


Q、クロケット&ジョーンズのソール修理はできますか?

A、 はい、純正のオールソール修理はラバーソールのみ承ります。

対象は “シティソール”と”ダイナイトソール”です。そのほかのソール修理や修理全般に関しては、店頭係員までお問い合わせください。

ラバーソール修理金額
シティソール:インソック交換セット→ 27,500円
ダイナイトソール(シングル):インソック交換セット→ 27,500円
ダイナイトソール(ダブル):インソック交換セット→ 30,800円

Q、キーパーは使用した方が良いですか?また純正の取り扱いはありますか?

A、キーパーのご使用をおすすめします。

革靴形状維持のため、キーパーを使用することで、アッパーやしわを伸ばして本来の美しい形状に導きます。

当フロア内でお問い扱いのある純正キーパーは、ラスト「#337」をベースに作られていて、「#337」はもちろん「#367、#348」とも相性が良くおすすめです。また、ビーチ(ブナ材)を使用したもので、高級感がございます。ただし、ラストによっては合わない場合がございますので、分からない場合は、店頭係員までお問い合わせください。


Q、商品の問い合わせをしたい場合、品番とモデル名はどちらを言えばいいですか?

A、 どちらでも問題ございません。

クロケット&ジョーンズに関しては、各商品にモデル名が付いているので、品番よりモデル名の方がお客さま自身も分かりやすいかと思います。


Q、雨の日に履ける靴はありますか?

A、 はい、ございます。

日本からのリクエストで作ってもらった水に強いレザー”Waterproof Calf”を使用したモデルをご用意しています。メンズ館紳士靴では現在、キャップトウ・セミブローグ・シングルモンク等がありますので、詳しくは店頭係員にお問い合わせください。


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Photo:Tatsuya Ozawa

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