<KUDOKE/クドケ>


2007年にドイツのフランクフルト(オーダー)で、独立時計師のステファン・クドケによって設立された<クドケ>。
グラスヒュッテの時計学校を卒業した彼は、<グラスヒュッテ・オリジナル>でトゥールビヨンなどの複雑時計の製作や開発をおこない、そして有名ブランドの修理業務を経て独立を果たした。


時計師であり彫金師でもある彼が作る作品は、図柄のデザイン、パーツ加工、エングレービング、ムーブメントの組み立て、さらにはパーツの青焼きからメッキまで、すべての作業をひとりで行う。
繊細なエングレービングが施されたスケルトンウォッチの製作を得意とするが、現在は自社製ムーブメントも発表し、作品の幅をさらに広げている。


“ひとつひとつの時計に手間と時間をかけてつくられた作品こそ、真のラグジュアリー”という信念のもと、今日も洗練された表現力と高い技術で新たな作品を生み出している。新たにドレスデン郊外に工房を移し、2019年のバーゼルフェアでは、独立時計師協会(AHCI、通称アカデミー)の準会員へと選出され、ますます注目度も高まりつつある。今後が楽しみな時計師の一人だ。


「クドケ1」 1,080,000円
SSケース:直径39mm、5気圧防水、手巻

自社製ムーブメントを用いた<クドケ>の新境地ともいえる作品。文字盤は9時位置にスモールセコンドを配したクラシカルなレイアウトで、シンプルかつ上品なスタイル。
インフィニティ―ハンドと名付けられた美しい青焼き針は、昔の懐中時計のダブルスペードハンドをモチーフとしている。初となる自社製ムーブメントはイギリスの懐中時計ムーブメントをモチーフに、センターのブリッジには繊細なエングレービングが施され、彫金師としての彼の本領も発揮されている。


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