ザクセン宮廷時計の伝統的造りを貫く<ラング&ハイネ>


2001年、ザクセン地方における時計作りの発祥地ドレスデンで、二人の時計師、マルコ・ラングとミルコ・ハイネの名前を冠して設立した<ラング&ハイネ>。
宮廷時計の伝統を受け継ぐ“ザクセン時計芸術”を貫く同ブランドは、かつてのザクセンの君主の名を冠した芸術性の高い作品を制作。卓越した技術によって優れた時計を作るだけでなく、時計師の個性を宿した高い芸術性を表現したものづくりを行っている。

年間で50本に満たないほど、極めて少ない生産量で手掛けられる作品は、ムーブメントの設計や開発から、針、ケースなど、すべてのパーツを製造するマニファクチュールとしてのこだわりが見て取ることが出来る。

ドイツ時計らしく4分の3プレートを用い、テンプ受けにはカットされたダイヤモンドを用いたムーブメントには、グラスヒュッテの時計とは異なり、独特の質感を持った梨地の仕上げが施されている。これは18世紀の懐中時計などに見られる“銀のしごき密着”という昔ながらの手法が用いられ、古典的かつ上質な質感をもたらしメーカーの個性の一つとなっている。


さらに注目したいのが、針を内製するメーカーならではのクオリティの高さ。
青く焼き入れがされた、上品な“スペード針”や“ランセット針”の美しさはもちろんのこと、かつての懐中時計に用いられた複雑な“ルイ15世針”は、一枚の板から職人の手作業で立体的に成形された見事な仕上がり。現在多く見られるプレス成型の針とは一線を画したその造形は、美しいエナメル文字盤と相まって、まさに19世紀から続く時計芸術のひとつだといえるだろう。


「フリードリッヒ・アウグスト1世」 4,212,000円
K18RGケース : 直径43.5mm、約46時間パワーリザーブ、3気圧防水、手巻

古典的なアラビア数字を用い、三つのパーツを組み合わせ作られたホワイトのエナメル・ダイヤル。高度な職人技による繊細なハンド・エングレービングがなされたゴールドの“ルイ15世針”をあしらうことで、クラシックで高貴な雰囲気を纏った1900年ころの精緻な懐中時計のフェイスを想起させる仕上がりだ。


「ゲオルク」 4,968,000円
K18RG ケース: 縦40×横32mm、約55時間パワーリザーブ、3気圧防水、手巻

ラインとエッジを強調したレクタンギュラー・シェイプ、ホワイトのエナメル・ダイヤルと特大のオフセンターのスモールセコンドが一際目を惹く。前衛的なスティールのブリッジとゴールドの輪列で構成された「キャリバーXIII」は、作品に深さと幾何学的な印象をもたらしている。


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