2017.11.01 update

テーマは「JEWELRY & LIFE」。次世代アーティストがジュエリーのある豊かな生活を表現する(1/5)

身につけるJEWELRY(ジュエリー)だからできる、LIFE(生活)への新しい価値の提案――11月1日(水)からスタートする伊勢丹新宿店全館キャンペーン「JAPAN SENSESE/ジャパンセンスィズ」のもと、メンズ館1階=メンズアクセサリーでは、日本の若手コンテンポラリー・ジュエリーアーティスト4名が、LIFE(生活)に溶け込むジュエリーを制作・販売します。

今回は「若手ジュエリーアーティストのコミュニティ、ジュエリー・アーティスト・ジャパン(JAJ、シンコーストゥディオ)代表の米井亜紀子さんに協力をいただき、今後の活動が期待できる20代~30代前半のアーティストを選定。期間中、それぞれの作品・商品とともに彼らも店頭に立つので、ぜひアーティストたちにお声をかけてください。

イベント情報

「JEWELRY & LIFE」

□11月1日(水)~14日(火)
□メンズ館1階=メンズアクセサリー

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米井亜紀子さんが語る「ジュエリーはインテリジェンス」


――米井さんは多くの若手アーティストを見てきていると思いますが、若手や次世代をどう捉えていますか。

今回JAPAN SENSES「TOKYO ARTISAN」のために選んだ4人は、アーティストとして完成していて、一人ひとりが面白いんです。作品を見ていただくと、「面白いじゃん!」と思っていただけるはずです。どれも斬新だったり、考えさせられたりしますが、彼らはデッサンなど基礎がきちんとできていて、ものづくりで一番大切なコンセプト「どうして作るのか、何を作るのか」という根源的なことを考えられる若手です。

――若手でも創作のベースがしっかりしているわけですね。

80年代以降生まれの若手アーティストたちは、美大で西洋の技術と日本の金工の技を学んでいます。日本のジュエリーは、明治時代以前は大名お抱えで刀のつばなどを作っていた金工職人たちが、明治の廃刀令でジュエリー制作に転換した歴史があり、芸大の彫金科の先生は金工が基本でした。そういう人に師事した若手は、日本の伝統的な技法に、自分たちの感性やテーマを組み合わせてものづくりができます。


――「コンテンポラリー・ジュエリー」と聞くと、難しそうな印象があります。

コンテンポラリーの役割は、既成概念や既存の考え方を打ち破る力です。いままでのジュエリーは、美しいこと、希少性があること、耐久性があることが「ジュエリーの価値」とされてきましたが、コンテンポラリー・ジュエリーは、ダイヤモンドや金、プラチナなどの素材価値よりも、人間の創造性やユニークな感性を評価しようとするものだと思います。

――ジュエリーは長く「素材価値」で語られてきました。

そうですね。ジュエリーは素材価値に頼っていた部分がありますが、それに加えて「人間的な創造性」を評価していこうという社会にしていきたいという思いがあります。今回の企画の根本には、「ジュエリーはインテリジェンス」であって、人生に深く寄り添うものなので、そこには考えやコンセプトが必要だということです。彼らはまだまだですが将来、「社会に何を還元できるのだろうか」を考えられるアーティストに育てたい。


期間中は伊勢丹新宿店本館のショーウィンドウにも彼らの作品を展示。
*画像はイメージです。

――今回は「JEWELRY & LIFE」という大きなテーマがありますね。

彼ら4人は海外のコンテンポラリー・ジュエリーアワードに積極的に参加したり、ギャラリーでの作品発表やものづくりのためのシェアアトリエを立ち上げるなど、ボーダレスかつ精力的に活動しています。まさに「4人・4色・4通り」。一方で、彼らは“アート”としてのジュエリーと、一般の人の生活の一部になるような“デザイン”としてのジュエリーを創ることができる両刀使いでもあります。生活とリンクするテーマの中で、「技」を磨き、日本の「伝統」を模索しながら、それぞれの新しい表現を提示しています。

――では、期間中見に来るお客さまにメッセージを。

コンテンポラリー・ジュエリーというと難解なイメージがあると思いますが、身につけられるジュエリーに、彼らの思いが静かに宿っているのを感じていただければと思います。ライフの中にちょっとアートを取り入れると、日々の生活が豊かなになるはず。今回は、お客さまに実際に身につけてもらい、体験できるような工夫もしますので、ぜひご来館ください。

――若手4名にもメッセージをどうぞ。

こういうチャンスを生かして、それぞれが意識を高めあって、世界のコンテンポラリー・ジュエリーのコンペなどに積極的に出て、日本人アーティストとして頭角を現してほしいと思います。

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