1. EDWARD GREEN/エドワードグリーン




<EDWARD GREEN/エドワードグリーン>を薦める人
福田 隆史
メンズ館地下1階のチーフバイヤー。紳士領域バイヤー歴13年。紳士靴担当バイヤーとして、過去にKick the cityやJAPAN靴博を企画。靴を愛し、靴に生かされた男。座右の銘は、"Comfort is Luxury." 自分にとって心地良いかが大切と語る。

英国靴の常識を変えた<エドワードグリーン>の功績

福田
<エドワードグリーン>の特徴といえば、モデル「ドーバー」のスキンステッチや、「チェルシー」のスワンネックに代表されるステッチ使いです。ステッチが意匠としてアイコンになって残っている靴ブランドは他にないですね。ピッチが細く完成されたステッチが<エドワードグリーン>の雰囲気を作っています。



田代 <エドワードグリーン>が英国靴の常識を変えたものが2つあって、一つが「ステッチを曲線中心に変えた」こと、もう一つが「アンティーク仕上げを世の中に知らしめた」ことです。
田畑 確かに創業者のエドワード・グリーン氏と、先代社長のジョン・フルスティック氏の功績は脈々と伝統になっていますね。
田代 <エドワードグリーン>が世に出る前は、「英国靴は真っ黒でマットな質感が正解」でしたが、ジョンがアンティーク仕上げを使い始めてから、ダークオークやチェスナットをみんな真似したものです。そういう意味では、英国のアンティークフィニッシュのパイオニアですね。


福田 それと、<エドワードグリーン>の大きな魅力は、ラスト(木型)の多様さです。“ファースト・グリーン”に適したチェルシーのラスト「202」、ドーバーの「32」、攻めた「88」など、ラストにファンがついていますね。
田畑 ノーザンプトンにある<エドワードグリーン>の工場を見てきましたが、ドーバーのスキンステッチは職人の親子2人で担当していて、専用の小部屋で今でもイノシシの髭を用いて糸を撚(よ)るところから始めています。その仕事を見たときには感激しました。


齋藤 そうやって伝統を大事にしているからこそ、英国靴のスタンダードと言われるんですね。
福田 現社長のヒラリーさんは“イセタンLOVE”で、トランクショーでもお馴染みですが、<エドワードグリーン>ならではの自分の足に合ったラストと、ステッチの細かさを存分に堪能してください。


<エドワードグリーン>

左:「DOVER」222,480円 商品を見る
中:「CADOGAN」182,520円
右:「CHELSEA」182,520円 商品を見る




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▼ 1. EDWARD GREEN/エドワードグリーン
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▼ 4. JOHN LOBB/ジョンロブ