2018.05.25 update

バイヤーが選ぶ“一針入魂” #8──次代を担うデニムの競演、裾のチェーンステッチに真髄が宿る

"一針入魂"──メンズ館7階=オーセンティック カジュアルの担当バイヤー柴田信友が連想し、着目したのは、一針に想いを込めた手仕事=デニムの縫製には欠かせない「ユニオンスペシャル」というミシンだ。「チェーンステッチが醸し出す雰囲気はデニムの一つのポイント」と語る柴田。今回登場する3ブランドは、デニムにこだわりの理想を持ち、いずれもオリジナル生地作りからその理想を追求。それぞれに“ベストが違う”というこのアイテムの奥深さを教えてくれる。 



なぜジーンズは時代を超えるアイテムなのか

 

「最高にバランスが良いモノはマスプロダクトされるもの」――最大効率化された工程とコスパに優れた耐久性のある生地をもって、大量生産に耐えうるパターン・パーツ数・縫製工程数が計算されたモノが、最高にバランスがとれているという説がある。これはまさに時代を超えて残ってきたジーンズやワークウエアに当てはまるもので、メンズウエアにおいて“ロングライフと一針入魂”は同意語ということになるのではないだろうか。

デニムを見るお客さまの目が肥えているメンズ館7階で好調に売れているジャパニーズデニムにフォーカスした今回は、「それぞれが最高だと思うモノ」を目指している3ブランドをピックアップ。理想を追求すればするほどいくらでも凝ることができるアイテム、たとえば、縫製の運針数や間隔、チェーンステッチと加工がもたらす生地のアタリ感などまで作り手の理想がディテールにまで反映。さらに、ベルトループの縫い方や縫い代の取り方、リベット、ボタン、ジップの選び方など、入魂の方向性がすべて違うのも面白い。


ワイドシルエットが今の気分

 

昨今のトレンドを反映させた着こなしには、ジャストサイズという正解はなく、「どういう風に着こなしたいか」や「こんな感じで穿きたい」というイメージが大切と柴田。今回は、ジャパニーズデニムにフォーカスするが、デニムの魅力は尽きることがない。ちなみに柴田は、<リーバイス>「501XX」の1945モデルをヴィンテージで大きめなサイズ適度なルーズフィットで穿くのが今の気分という。

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