2016.04.08 update

<VISVIM/ビズビム>がブランド15周年のアーカイブ展 メイキングムービーを公開

伊勢丹新宿店本館7階=催物場では4月11日まで、「visvim Archives/ビズビム アーカイブス」を開催しています。ブランド設立15周年を迎えた<visvim/ビズビム>クリエイティブディレクターの中村ヒロキが所有するインスピレーションリソースとなった貴重な品やこれまで手掛けてきたプロダクトなどを展示し、「Inspiration」「Indigo」「Fiber」「Moccasin」「“DOROZOME”」「Handsewn Goodyear welt」の6つのキーワードから、ブランドの世界観を伝えます。WWDジャパンは、この貴重なイベントの開催までを追いました。ドキュメントムービー「History of Archives」をご覧ください。




<ビズビム>中村ヒロキのクリエイションをひも解く6つのキーワード


「Inspiration」は、2016年春夏シーズンのインスピレーションリソースにもなった、中村ディレクターがアメリカやアジア、日本など、世界中を旅して出合ったモノを展示しています。「どこに惹かれたというわけでなく、心がどう動かされたかということが重要。デザインプロセスの一部として、色や形といったモノのディテールを掘り下げていく」と話す貴重なコレクションが並びます。


「Indigo」は、中村ディレクターが1年間着用した<ビズビム>定番のデニムパンツを展示しています。このデニムパンツは、繊維の長さが異なる2種類のコットンを使用しており、不均一なスラブが出るのが特徴。他にも岡山の「枷染め」という独特の色ムラが現れる染色法について糸から紹介している他、アフリカや日本の貴重な古布の数々が並びます。



「Fiber」には、アイヌの民族衣装にも用いられるオヒョウやラミーといった植物の天然繊維からできたプロダクトを揃えました。沖縄に伝わる染色方法、紅型でインディアンのヘッドピースを描いたコートや台湾の民族衣装をベースにしたジャケットなどを展示しています。


「Moccasin」は、シグネチャーモデル「FBT」にも通ずる、ブランド立ち上げ当初から関わりの深いカテゴリー。1800年代の貴重なモノからの「FBT」のプロトタイプ、16-17年秋冬の最新作であるハイカットモデルまでを一堂にボードに集積しました。


「“DOROZOME”」は、<ビズビム>が5シーズン前から取り入れた染色方法。泥と言っても車輪梅という植物から抽出した液と泥田の中の鉄分が化学結合して、独特の光沢を持つ深みのある黒が生まれる奄美大島の伝統的な染色方法です。染色途中のMA-1や泥染めしたゴアテックス(R)のジャケットなどを展示しています。



「Handsewn Goodyear welt」とは、靴底とアッパーを、接着剤ではなく手縫いで仕上げる製法です。グッドイヤー製法を取り入れたスニーカー「FOLEY FOLK」をパーツごとに展示したスペースや、職人が実際に使う工具などが見られます。また、9日(土)と10日(日)には、グッドイヤーウェルトを実演するデモンストレーションも行われます。



表参道の<ビズビム>のショップに併設されたコーヒーショップ「little cloud coffee/リトル クラウド コーヒー」が本イベント会場でも楽しめます。オリジナルのローストコーヒーは、複数の中米産豆を使用しブレンディングしています。豊かなコクとほのかに香る果実味が特徴。九谷焼のオリジナルドリッパーで淹れるコーヒーを会場に設置されたベンチで堪能しましょう。




「SHOP AREA」では、大麻布をよみがえらせたブランド<麻世妙>を使用したカプセルコレクションや、泥染め、インディゴ染めなどを取り入れたプロダクトなど、今回の展示と関わりの深いアイテムを取り扱っています。スポットで販売している「FBT」もカラーバリエーションでラインアップ。


Movie & Film Edit:KAORU NISHIGAKI
Title Design & Photo:KEISUKE SHODA
Music:HIROMU AIZAWA

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