2020.06.22 update

CADANと伊勢丹メンズ館のコラボプロジェクト「Takeover」の夏が始まる


日本を代表するコンテンポラリーアートギャラリーが組織するCADAN(一般社団法人日本現代美術商協会)と伊勢丹メンズ館による1年間にわたるコラボレーションプロジェクト「Takeover」シリーズの“Summer Takeover”が6月24日(水)よりスタート。メンズ館の4フロアに設置された立方体の展示空間SI(ストアアイデンティティ)に、フロアテーマに合わせたスペシャルインスタレーションが出現する。

  1. プロモーション用語「Takeover」が意味するものとは?
  2. 「Summer Takeover」に登場する4組のインスタレーションに注目。
    1. 1. タムラサトル(所属ギャラリー:nap gallery)
    2. 2. Houxo Que(所属ギャラリー:Gallery OUT of PLACE)
    3. 3. サイモン・フジワラ(所属ギャラリー:TARO NASU)
    4. 4. 早川祐太(所属ギャラリー:HAGIWARA PROJECTS)

プロモーション用語「Takeover」が意味するものとは?

「Summer Takeover」に登場する4組のインスタレーションに注目。


CADAN(一般社団法人日本現代美術商協会)と伊勢丹メンズ館による1年間にわたるコラボレーションプロジェクト「Takeover」は、今の時代を反映する現代美術をフィーチャーし、スプリング、サマー、オータム、ウィンターの 4シーズンにわたり伊勢丹メンズ館のフロアに様々な現代美術を紹介。4フロアに設置された立方体の展示空間SI(ストアアイデンティティ)*にて、CADANメンバーギャラリーがリプレゼントするアーティスト4組の作品が登場する。

1. タムラサトル(所属ギャラリー:nap gallery)


モータが焼き切れるまで、LOVEと動き続ける「LOVEマシーン #2」

  • ■メンズ館1階=正面玄関、メンズアクセサリー

    タムラサトル「LOVEマシーン#2」(2014)
    鉄、チェーン、ベアリング、モータ、シャフト他、71.5x43x40cm
    Courtesy:TEZUKAYAMA GALLERY、Photograph:Yamazaki Yuji
  • たむらさとる●1972年栃木県生まれ。筑波大学 芸術専門学群 総合造形卒業後、日本大学芸術学部デザイン学科非常勤講師。 チェーンやベアリングなどの工業製品を使用して文字やマークを制作。輪郭がチェーンやスプロケットで構成されている。その形に延々と動き続けるだけの無目的マシーン。今回は「LOVEマシーン #2」「スターマシーン」がメンズ館に登場する。


2. Houxo Que(所属ギャラリー:Gallery OUT of PLACE)


「生きて」いるディスプレイに映し出される現実によく似た別の現実


  • ■メンズ館2階=メンズクリエーターズ

  • Houxo Que 「Death by Proxy」(2020)
  • 48inch 液晶ディスプレイ、単管 65 x 112 x 125 cm ©Houxo Que
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  • ホウコォ・キュウ●1984年東京都生まれ。今回は、キューブ中央に大小様々な10台のディスプレイを氷山のように組み上げる。それぞれのディスプレイは壊れて画面が割れたり引き裂かれたりしており、隣のディスプレイの角が別の画面に突き刺さっている。それでもディスプレイは「生きて」いて、電源を入れるとかろうじて画面に様々な画像や模様が映し出される。作家自身はこの光る板、ディスプレイを絵画と呼んでいる。


3. サイモン・フジワラ(所属ギャラリー:TARO NASU)


型抜きされた若者「レベッカ=Rebekkah」が語りかけるものとは


  • ■メンズ館4階=メンズラグジュアリー

    Simon Fujiwara 「Rebekkah」 (2012)
    Terra-cotta dyed, life sized, cast plaster female figures. Mixed Media Installation
    Exhibition view: Kunstverein Braunschweig, Courtesy of the artist, TARO NASU、Photograph:Bernd Borchardt
  • サイモン・フジワラ●1982年イギリス生まれ。現在ベルリンを拠点に制作活動を行う。演劇性の高いパフォーマンスやインスタレーション、彫刻、ビデオやテキストなど多様なメディアによって創出される作品は国内外で高い評価を得ている。今回の作品「Rebekkah」は、ロンドンに住む貧困層の若者レベッカの全身を型取りし、その型から作ったテラコッタ像で、中国の兵馬俑を模した像は、現在までに130体あまり生産されている。型抜きされた「Rebekkah」はすべてが同じ表情、サイズ、ポーズで、それは個々のアイデンティティを奪われ、“労働力”として大量生産・大量消費されていく現代の貧困層の姿を体現しているかのようである。


4. 早川祐太(所属ギャラリー:HAGIWARA PROJECTS)


やわらかな姿のまま固く組み合わさったかたち


  • ■メンズ館6階=メンズコンテンポラリー

    早川 祐太「i am you」(2018)石膏、サイズ可変

  • はやかわゆうた●1984年岐⾩県⽣まれ。東京都在住。武蔵野美術⼤学⼤学院造形研究科彫刻コース修了。重⼒や空気、⽔の表⾯張⼒などの“現象”を取り⼊れ、彫刻やそれらを構成したインスタレーションの作品を制作している。今回の作品は、液体だった石膏が、重力や、重なりあう互いの形によって造形される。

イベント情報
CADAN×ISETAN MEN'S : Summer Takeover
  • 6月24日(水)~9月22日(火)
  • メンズ館1階・2階・4階・6階

今後の予定
CADAN×ISETAN MEN'S : Autumn Takeover
■9月23日(水)~12月22日(火)
CADAN×ISETAN MEN'S : Winter Takeover
■12月23日(水)~2021年3月まで


主催:伊勢丹新宿店メンズ館
協力:一般社団法人日本現代美術商協会

Text:ISETAN MEN‘S net

*価格はすべて、税込です。

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