2021.07.20 update

CADANと伊勢丹メンズ館のアートコラボプロジェクト「Seasonal Cohabit」シリーズ第2弾がスタート!

日本を代表する現代アートギャラリーが加盟するCADAN(一般社団法人日本現代美術商協会)とイセタンメンズの1年間にわたるアートコラボレーションプロジェクト「Seasonal Cohabit」シリーズの第2弾「Seasonal Cohabit~Summer & Autumn~」が7月21日(水)よりスタート。伊勢丹新宿店メンズ館の4フロアに設置された立方体の展示空間SI(ストアアイデンティティ)に、フロアテーマに合わせたスペシャルインスタレーションが登場する。

 

 

 


 

 

【展示内容】

 


 

 

 

シーズンごとに4名(組)のアーティストの作品を展示する「Seasonal Cohabit」

 

伊勢丹メンズ館では、2019年3月のリモデル以降、積極的にアートの取り組みを行ってきているが、今年取り組んでいる「Seasonal Cohabit」は、違う者同士が、平和に一緒に過ごす、暮らすといった意味を込め、持続可能な多様性を尊重する社会を想う造語がシーズンテーマ。CADANがキュレーションした現代アート作品が伊勢丹メンズ館の4フロアに登場する。

*SI(ストアアイデンティティ)は、2019年3月に「男として、そして、人として -As a man , and As a human- 」を新ステートメントに掲げ、生まれ変わった伊勢丹メンズ館のお迎えの場。シーズン毎に設定されたテーマに沿ってアート作品の展示を行っている。

 
過去の展示内容はこちら

 

 

 

フロアテーマに合わせた4つのインスタレーションに注目

パースペクティブを揺さぶる立体作品による知覚の冒険

 

齋木克裕 「My Inside Is Your Outside, Your Outside Is My Inside #2,3」(2017) Plastic bottle, 395×83×83mm

■展示場所:伊勢丹新宿店メンズ館1階 正面玄関
ノリ服部+佐藤研也、齋木克裕
(取扱ギャラリー:Sprout Curation)

 

ノリ服部(のり はっとり)
1981年生まれ。2005年慶應義塾大学卒業。同年渡英、ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アート アンド デザイン卒業。レーザーカッターや光学フィルムを使用するインダストリアル・ペインティングを実践。
佐藤研也(さとう けんや)
1981年生まれ。2007年東京理科大学大学院を卒業後、オランダで建築とアートのプロジェクトに携わる。2015年studio niko設立。
齋木克裕(さいとう かつひろ)
1969年生まれ。2004年から2018年までニューヨークで活動。主に写真をメディウムに用いて、イメージにおける表象性と、展示空間のなかでの現前性の関係を問う作品を制作。今回は、2本のペットボトルがお互いの内と外を共有し合う、コンセプチュアルな作品で参加。

 

 

 

ベルリン時代に住んでいたアパートの窓から外を眺めていると……

 

鬼頭健吾「active galaxy」(2014) ポストカードスタンド、アクリル板、モーター、鏡 写真撮影:木暮伸也(Shinya Kigure)

■展示場所:伊勢丹新宿店メンズ館2階 メンズクリエーターズ
鬼頭健吾
(所属ギャラリー:rin art association)

 

ベルリン時代に住んでいたアパートの窓から外を眺めていると向かいの建物が同じ窓枠であることに気づく。画一的な建物と窓の形、その中に住んでいる人々は多様であるのがカーテンのない窓から垣間見える。

「active galaxy」は、そんな生活の営みの風景を窓から入る光を赤や青や緑といった色にかえ、ベルリンのお土産屋の軒先に置いているポストカードスタンドに刺さるポストカードに見立て絶えず回転し光と多くの色が混ざり合うことで生まれる色々な人々が同じ様に生活し生きていることを表現した作品である。

 

鬼頭健吾(きとう けんご)
1977年生まれ。京都芸術大学大学院教授。2003年京都市立芸術大学大学院美術研究科油画修了。フラフープやシャンプーボトルなど、工業製品の現代的なカラフルさと、生命体や宇宙を感じさせるような広がりを融合させた作品で、国内外から高い評価を受ける。

 

 

 

「現実に存在しない仮想のゴシック風建築物」が表すものとは


濱田泰彰 "Neighbours" (2021) Paint on 3D printed resin and mixed media レジン、ラッカー、3Dプリント 11.3 x 15.2 x 34.9cm (folded), Courtesy of the artist and 464

■展示場所:伊勢丹新宿店メンズ館4階 メンズラグジュアリー
濱田泰彰
(所属ギャラリー:4649)

 

展示されるドールハウスはアーティストによるCADデータのドローイングをもとに3Dプリンターから出力された素材(またはレーザーカットされた木材)をプラモデルのように組み立てて作られたミニチュアである。備え付けられた車輪と取手は、これらが単なるフィギュアでなく実際にキャリケースまたはドールハウスとして使用できることを示している。モチーフとなっている現実に存在しない仮想のゴシック風の建築物は、作者にとっての反合理主義の象徴として用いられている。

 

濱田泰彰(はまだ やすあき)
1988年生まれ。2018年に東京芸術大学大学院を修了し、2021年よりウィーン美術アカデミーに在籍。3DプリントやワンボードマイコンなどのDIY技術を用いた大量生産品を模したオリジナルのオブジェを制作し、それらを通して鑑賞者とオブジェが対峙したときの違和感そのものや、鑑賞者の想像力を状況の中に不在であるなにものかに向けさせるような空間それ自体を制作している。

 

 

 

想像力を喚起し、触覚を揺り動かす多面的な作品世界

 

西 太志「火の妖精と緑の守り人」(2020-2021)陶土、釉薬、木材、サイズ可変

■展示場所:伊勢丹新宿店メンズ館6階 メンズコンテンポラリー
西 太志
(所属ギャラリー:FINCH ARTS)

 

作品「火の妖精と緑の守り人」について、西は言う。「名前も知らない雑草が道路沿いで綺麗な色の花弁をつけていた。遠くの草原でも似ている花を見つけた。世界で起きている様々な出来事が妖精の姿を借りて現れることを想像してみる。」

 

西 太志(にし たいし)
1983年生まれ。虚構と現実の境界や匿名性をテーマに、木炭によるドローイングから発展した絵画と黒い陶土による陶作品や衣類に泥を塗り込み、焼成した立体作品も制作している。

 

 

イベント情報
CADAN×ISETAN MEN'S : Seasonal Cohabit~Summer & Autumn~
  • 開催期間:2021年7月21日(水)~11月30日(火)
  • 伊勢丹新宿店メンズ館1階・2階・4階・6階

主催:伊勢丹新宿店メンズ館
協力:一般社団法人 日本現代美術商協会

 

【今後の予定】
CADAN×ISETAN MEN'S : Seasonal Cohabit ~Winter&Spring~

会期:2021年12月1日(水)~2022年3月28日(月)

*会期は変更になる場合がございます。予めご了承ください。

 

Text:Makoto Kajii

*価格はすべて、税込です。
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