カフリンクスの今日的な楽しみ方


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Cuff links

カフリンクス【cuff links】ドレスシャツの袖口にあしらう飾りボタンの総称。主に金属や宝石でつくられたボタンに、金属製の留め具を付けたもので、チェーンやゴムでつないだものもある。現在は、片端についた棒を90度に回転させて固定する「Tバー」構造が主流。
【Q&A】袖を飾るカフリンクス(カフスボタン)の上手な身に着け方とお手入れ


シンプルかつベーシックなものでカフリンクスに馴れてきたら、ちょっと別の世界も覗いてみましょう。何も貴金属や宝石のようなリッチ路線ばかりが王道ではありません。例えば「$と£」とか「蛇口のHとC」それに「ウサギとカメ」のような、左右非対称のデザインのものやモチーフものにトライして行くと、その奥深さを堪能できること確実です。


カフリンクス
A.<トンプソン>17,280円、B.<サツルノ>22,680円、C.<タテオシアン>28,080円、D<タテオシアン>74,520円
■メンズ館1階=カフリンクス

また、自分の職業や趣味に関わるものをユーモラスに、でもさりげなく着けると、ビジネスシーンであっても前後の雑談のネタとして格好のコミュニケーションツールになってくれるでしょう。機械式の腕時計がお好きな方なら、そのムーブメントを模したカフリンクスとか絶対に欲しくなりますよね!

その一方で、最近はストリート系やネイティブ系のアクセサリーブランドが作るカフリンクスにも注目が集まっています。これらはどちらかと言うとタイを身に付けないスーツ、と言うか近頃の表現でいうモード感あるセットアップ的な装いに向いたもの。ですが、シルバーや彫金など材質や装飾へのこだわりには目を見張るものがあり、何しろ存在感抜群です。


<チカシ>カフリンクス 24,840円、タイバー 23,760円
■メンズ館1階=ジュエリー

デニム姿にバシッと決まるものがある一方で、落ち着いたデザインのものであれば、クラシックなスーツにも違和感なく溶け込むものも。カジュアルウェアでこのようなアクセサリーを好む方が最初に試すカフリンクスとして打ってつけではないでしょうか。

文=飯野 高広
いいの たかひろ●大学卒業後大手鉄鋼メーカーに勤務したのち、服飾ジャーナリスト・研究家として独立。紳士靴やスーツなど男性の服飾品全般を執筆領域とし、ビジネスマン経験を生かした視点で論じる。また専門学校で近現代ファッション史の講義を受け持つと共に、テレビ番組への出演・総合監修を行うなど、メンズファッション全般の知識箱的存在として活躍中。著書には、『紳士靴を嗜む:はじめの一歩から極めるまで』『紳士服を嗜む:身体と心に合う一着を選ぶ』(朝日新聞出版)『大切な靴と長くつきあうための靴磨き・手入れがよくわかる本』(池田書店)がある。





Photo:ISETAN MEN'S net
Text:Takahiro Iino

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メンズ館1階=カフリンクス / ジュエリー
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