2018.02.13 update

【特集】定番モデルを知ればわかる<JOHN LOBB/ジョンロブ>の魅力

メンズファッションに定番といわれるものは多々あるが、その中でも紳士に受け継がれていく「名品」となると数はグッと絞られる。伊勢丹新宿店メンズ館地下1階=紳士靴において「ハイエンド」と呼ばれるコーナーは、世界の名品たちが一堂に会する場所。中でも、世界最高峰の靴ブランドの一つとして君臨するのが<JOHN LOBB/ジョンロブ>だ。

1866年の創業から王侯貴族、世界中のVIPの注文靴をつくり続けてきた歴史と伝統と、名だたる傑作靴の数々の存在は揺らぐことのない地位を築き上げている同ブランド。エルメスグループの一員として最高級の革を供給されており、オーダー、既成靴ともに本格靴のトップメゾンであることは周知の事実だ。

今回は、『定番モデルを知ればわかる<ジョンロブ>の魅力』と題し、ジョンロブ ジャパンの倉嶋 識さんが、名品と呼ばれるベーシックモデルを解説する。

  1. 不動の人気を誇る「CITY 2」は、ウィズで選べる
  2. 靴のエキスパートが選ぶ、今支持されている<ジョンロブ>
    1. 1.  メリハリが効いてグラマラスなデザインの「PHILIP 2」
    2. 2. 三越伊勢丹限定で復刻したラスト8695の「CITY」
    3. 3. ダブルモンクといえばモデル「WILLIAM」
    4. 4. 1枚革パーツ(ワンピース)で作られる「CHAPEL」


不動の人気を誇る「CITY 2」は、ウィズで選べる

 


靴を選ぶにあたって重要なのは、まずは「サイズの見極め方」。<ジョンロブ>では、サイズは足長、ウィズは足囲を示し、一般的な足幅では計らないという。

「ウィズは足の円周のことで、幅広ということではありません。DよりE、EよりEEと、ウィズが大きくなれば楽に履けますが、それはフィット感ではなく、ただゆとりがあるということ。サイズとウィズはあくまで目安と考えますが、一番大事なのは“全体のフィット感”です。適したサイズとウィズの靴を試し履きして、フィット感を確かめていただきたいですね」(倉嶋)


近年、日本人の足型の特徴は、中国や韓国などアジア諸国の人に比べると欧米寄りの足型になってきているという。E(シングルE)で収まる足型の方がほとんどだそうだが、日本人の足は踵(かかと)が華奢な方が多く、踵のフィット感が履き心地のポイントになっている。

〈ジョンロブ〉
「CITY 2/D」192,500円 商品を見る
「CITY 2/E」192,500円 商品を見る
「CITY 2/EE」192,500円 商品を見る


サイズがわかれば、次はいよいよモデル選びだ。メンズ館地下1階=紳士靴で<ジョンロブ>をお求めになるお客さまの7~8割はベーシックモデルを購入されるという。特に“ファースト・ジョンロブ”は、ロングセラーの定番モデルが人気で、「CITY 2」はリピーターも多い名品だ。

「"CITY"という名の通り、金融業など信頼感が必要な人が好む靴の代表です。CITY 2は<ジョンロブ>の中でも普遍的なストレートチップで、ラスト(木型)7000番の一番真面目なデザインです」(倉持)

伊勢丹新宿店では、ウィズが3タイプ(D・E・EE)揃っているのはこの「CITY 2」のみ。<ジョンロブ>のラインナップの中でも、アイコニックなモデルとして名前が必ず挙がってくるモデルで、一足目としては、是非「CITY 2」をお薦めしたい。スッキリしたフォルムに見えるが、7000番は履きやすい木型なので、見た目よりもゆったりとした履き心地が楽しめるはずだ。

 

靴のエキスパートが選ぶ、今支持されている<ジョンロブ>


本企画では、ジョンロブ ジャパンの倉嶋 識さんに、「今、お客さまに支持される<ジョンロブ>」を伊勢丹新宿店で展開するラインナップから選んでもらった。

<ジョンロブ>の一番の魅力は、革質の良さ。下ろしたてはしっかりした感触ですが、2~3年履くと革がもつハリ感が足にあって馴染んできます。革質が良いので型崩れしづらく、自分の足にフィットしてきます

1.  メリハリが効いてグラマラスなデザインの「PHILIP 2」



<ジョンロブ>のプレステージラインを代表するモデルが、この「PHILIP 2」。プレステージラインは、昔ながらのイギリスメイドから一歩前進させて、<ジョンロブ>ならではのビスポークで培ったノウハウが生きている人気シリーズだ。

「ベヴェルドウェストやシームレスバックなどビスポークの技術を既製靴の中に取り入れ、さらに一枚革でクオーターを仕上げるという贅沢な革の使い方もきゃしゃな"PHILIP 2"の魅力の一つ。"CITY 2"と同じ木型ですが、柔らかい革を使っているので、最初からソフトな履き心地が楽しめます。がっしりとした履き心地なら"CITY"、柔らかさなら"PHILIP 2"ですね。細かいパンチングが一列なので、それほど華美ではありません」(倉嶋)

〈ジョンロブ〉
「PHILIP 2/D」264,000円 商品を見る
「PHILIP 2/E」264,000円 商品を見る
 

佐藤は、「バックにシーム(縫い目)がなく、繊細なパーフォレーションを施したキャップトゥにより、上質な雰囲気に仕上がっているのがPHILIP 2の大きな魅力。ソールが立体的についていて、包み込んでくれるようなフィッティングがあり、履き込んでいくとより変化が楽しめる一足です」と言います。

「仕事使いも含めて、PHILIP 2は何足あってもいいですね。季節の装いに合わせて、色違いを揃えたくなります」と倉嶋さん。メリハリが効いたグラマラスなデザインもまさに男の靴です。


2. 三越伊勢丹限定で復刻したラスト8695の「CITY」

 


三越伊勢丹限定で復刻した「CITY」。現行モデル「CITY 2」は、ややロングノーズでラウンドトゥの7000番を採用するのだが、同モデルは当時と同じ、8695番。ややボリューム感のあるフォルムは懐かしくもあり、新鮮さもあり、むしろ今の時代にこそ履きたいと思える靴となっている。

「CITY」はベーシックかつシンプルなデザインだが、エグゼクティブのビジネススタイルから、もっともフォーマルなスタイルにまで合わせられるドレス靴。2007年に現行「CITY 2」の登場により廃盤となったが、2011年に伊勢丹メンズ館で限定復刻され話題となったことは記憶に新しい。2020年、2度目の復刻にあたり、初めての<ジョンロブ>として、そして一生モノの一足として、紳士のシューズクローゼットに用意しておきたい靴の一つだ。
 

左:「CITY 2」、右:「CITY」


「8695番は20年以上前にできたラストですが、やはり普遍的な魅力を持っていますね。ハイアーチ気味の土踏まずのキュッとした感じなども独特で、リペアして長く履き続けられる方が多い靴なんです。チョークストライプのスーツなど、クラシックな装いに履きたい気分ですね」(倉嶋)

3. ダブルモンクといえばモデル「WILLIAM」



<ジョンロブ>が既製靴をスタートさせるときにビスポークのデザインからピックアップしたのがモデルがこの「WILLIAM」。<ジョンロブ>は使用する木型によってサイズ感が変わることはないが、「WILLIAM」に採用している木型、9795番は比較的ゆったりとして甲が高め、ダブルバックルでカジュアルかつスポーティな印象に仕上がっている。
 


〈ジョンロブ〉
「WILLIAM/D」206,800円 商品を見る
「WILLIAM/E」206,800円 商品を見る


「ダブルソールの重厚感があるので、スーツスタイルからジャケパン、デニムスタイルにも履きこなせます。冠婚葬祭に履いていらっしゃる方もお見受けしますが、装飾性がある華美なデザインなので、できれば避けていただき、内羽根の紐靴、ストレートチップなどをお履きいただくことをおすすめします」(倉嶋)

4. 1枚革パーツ(ワンピース)で作られる「CHAPEL」

 


8000番のセミスクエアトゥで、スポーティでシャープな印象があるのがモデル「CHAPEL」。クラシックラインより踵(かかと)が高めで、ウェストを絞って、さらに1枚の革パーツできれいに靴の形に成型しているという他では真似のできない<ジョンロブ>ならではの作りとデザインが魅力だ。奥行き感のあるミュージアムカーフが独特の色気を生んでいる。

 
「CHAPEL」

「<ジョンロブ>の技術力の高さをギュッと凝縮したのがこの"CHAPEL"です。縫い目がなく革が重なる部分がないので足当たりがとてもいい。木型×デザインが見事に融合して、エレガントな一足に仕上がっています」(倉嶋)

Photo:SHIMPEI SUZUKI
Text:ISETAN MEN‘S net

*価格はすべて、税込です。

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