羽鳥幸彦のスーツは、クラシックを基本に、フィッティングにこだわる

「ドレスアップに関しては、仕事柄、日々の接客でお客さまから情報を得たり、シネマ&ライブラリーに揃えている洋書の写真や絵を見て取り入れたり。疑問に思ったことは先輩に聞いたりします」と言う羽鳥の着こなしの極意は、“小物で個性を加えたり、色や素材でスーツを遊ぶ”こと。

「今日は、<リッドテーラー>の「クラシックモデル」のダブルブレストスーツですが、目付のしっかりしたスキャバルの生地が気に入っています。ジャケットは肩をきっちり合わせず、オーバーサイズにして、トレンドのフィッティングを意識しました。パンツは股上が深めで持ち出しが長いツープリーツタイプにサスペンダーをしています。一番のこだわりはフィッティング(サイズ感)ですね。自分に合うフィッティングでの着こなしが最も大事です」

<リッドテーラー>の根本さんが影響を受けた<アンダーソン&シェパード>のスーツを愛用しているチャールズ皇太子の着こなしやフィッティングなども参考にしていると言います。


スーツは、オフィシャルな服ですが、パーソナルなものです

羽鳥が接客のときに一番大切にしているのがお客さまからのヒアリングで、「どう見られたいか/見せたいか」や「ご自身のキャラクターに合っているか」などをベースに、一緒にスタイルを見つけていくと言います。

「あえて、オン=ビジネスのときに、違う自分を装ってスイッチを入れるというお客さまもいらっしゃいます。そういうときにも小物類の使いこなしは効果的。チーフを一枚挿すだけでも、タイバーを胸元に飾るだけでも、気持ちがグッと高揚していくのが男。スーツを誂える楽しみと同時に、小物使いで自分が見せたい男性像を美しく描いてください」

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