2016.12.04 update

【スーツを着る愉しみ】スーツを誂える楽しみの第一歩は、小物で装う楽しみから(1/2)

徹底的にスーツスタイルにこだわり、“ビジネスウエアの聖地”として、数多くのスーツ好きに愛されているメンズ館5階=メイド トゥ メジャーの羽鳥幸彦の着こなしは、<LID TAILOR/リッドテーラー>の最新モデル「クラシックモデル」のダブルブレストスーツに、カラーバーをしたレギュラーカラーシャツ、ポケットチーフ、そしてタイバーとサスペンダーまで完全装備。「スーツは自分のパーソナリティを活かしながら、楽しく着たいもの。タイバーやサスペンダーなど小物を上手に使うと、スーツスタイルをより楽しめるのはもちろん、格上の装いにアップデートします」と語ります。


ネクタイから人気ビスポークテーラーの好みや傾向を読み取る

メンズ館5階=メイド トゥ メジャーの「シネマ&ライブラリー」と呼ぶバーカウンターのちょうど後方に、ビスポークテーラーたちがセレクトしたネクタイがあるのをご存知でしょうか。

<LID TAILOR/リッドテーラー>のネクタイは、トレンドを上手く取り入れた旬のスタイルにフィットし、英国流の<TAILOR & CUTTER/テーラー&カッター>と、イタリアテイストの<MIGLIORE/ミリオーレ>はそれぞれ個性的。<TAILOR CAID/テーラーケイド>は“逆レジメン”のネクタイでアイビースタイルを、<SHIGEAKI NAOI/シゲアキ ナオイ>は芯地が薄く、太めでコシがある無地系、<HIDEAKI SATO/ヒデアキサトウ>は柔らかく光沢感があるシルキーなネクタイと、ネクタイを見るだけでもそれぞれのテーラーが描く“スタイル”をはっきり識ることができます。

羽鳥は、「自分の好みのスーツを誂えて着るのは男の醍醐味の一つですが、より個性にこだわるなら、自分のキャラクターに合うテイストとの出会いや、小物使いでの“強弱=足し算・引き算”の付け方なども大きなポイントになります」と言います。

ネクタイ 左/15,120円、右/14,040円

ポケットチーフ 4,320円

クラシコイタリアから、ブリティッシュテイストにガラッと変わったお客さま

スーツ小物の使いこなしでは、「シャツの襟は、カッタウェイから徐々に開き具合が狭くなり、レギュラーカラーやセミワイドに流行が移行していますが、シャツ襟にカラーバーを加えると、装いの雰囲気を簡単に変えることができます。また、カラーバーやタイバーなどは“テンションを上げる道具”。身につけると何かがきっと変わってきます」と羽鳥。

メンズ館5階=メイド トゥ メジャーの常連で、ずっとクラシコイタリアを着てきたお客さまに、タイミングを見てブリティッシュテイストの着こなしをお薦めし、ソリッドな肉厚のネクタイやタブカラーシャツ、タイバーと順にご案内した後、「英国調のスーツを一週間分、5着お作りいただきました。出来上がったスーツは見た目にも構築的なイメージで、仕立て映えがして、お客さまから『小物も上手に使いながら、これからしっかり着ていきたい』と言われたときは本当に感激しました」

サスペンダー 15,120円、タイバー 手前/9,720円、奥/4,320円

ネクタイ 14,040円

「たとえば、<リッドテーラー>の小物の品揃えは、東京・西荻窪にある直営店とほぼ同じです。小物類は、ネクタイからサスペンダー、チーフ、タイバーなどまで揃っていて、<リッドテーラー>のスーツと合わせると、色の統一感やバランスが整って、説得力が変わってきます。まさに、“装いを個性的にしてくれる心強い相棒”です」と推奨します。

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