【連載】親しい友人と巡るような買い物時間を。メンズアテンダント 稲葉 健悟|イセタンメンズ スタッフプロフ
伊勢丹新宿店メンズ館のスタイリストを紹介する連載「イセタンメンズ スタッフプロフ」。今回は、2026年4月よりメンズアテンダントに着任した稲葉健悟が登場します。ビジネス、肌着、カジュアルを経験してきた幅広い知識に加え、初対面でも緊張させない人懐っこいコミュニケーションが持ち味。「親しい友人と一緒に買い物をしているような」親しみやすさで緊張をほどき、買い物を楽しい時間へ変えていきつつ、新しい装いとの出会いへと導きます。
Instagram:@isetanmens_attendant
兄と歩いた街が、ファッションの入口に
東京生まれ、東京育ち。幼い頃から打ち込んでいたサッカーも、ファッションに興味を持ったきっかけも、5歳上の兄の存在が大きかったと語る稲葉。「兄がサッカーをやっていて、かっこいいなと思って追いかけていました。その兄がファッションに目覚めた時に、自分もおしゃれしたいなと思って」
兄と一緒に原宿や高円寺へ買い物に出かけ、小学生の頃には<ステューシー>や<アベイシングエイプ>を手に取るように。スポーツウェア中心だった日常に、洋服を選ぶ楽しさが加わります。
その後、英語を学び、大学編入を経て、将来は洋服店を開きたいという思いから経営の専門学校へ。ショップ運営の授業では、学校敷地内の店舗で仕入れから販売までを経験し、売上1位になったことも。写真立てを探していたお客さまに色展開を紹介し、後日ご家族分を買い足しに来てくれた出来事は、接客の楽しさを実感する大きなきっかけになったといいます。
「お客さまと話して、欲しいものを提案して、それで喜んでもらえる。それが本当に楽しかったんです」
自分の接客がどこまで通用するのか試してみたい。その思いが、伊勢丹への入社につながりました。
初めてでも“いつものお客さま”のように迎える
入社後は、メンズビジネス、紳士肌着、メンズカジュアルを経験。スーツやジャケットの基本、肌着や靴下の素材・編み方の違い、カジュアルブランドの空気感まで、売場を移るたびに知識の幅を広げてきました。「最初がビジネスウエアの担当でよかったと思っています。ここで学べば、この先、着こなしで恥をかくことはないんじゃないかって。メンズの基本を教えてもらいました」
そして稲葉の接客を特徴づけるのは、初対面でも緊張を感じさせない距離感。メンズ館に初めて足を運ぶお客さまにも、堅さを出しすぎず、会話しやすい空気をつくることを心がけているとのこと。
「接客のときは、友人と一緒に買い物をしているような気持ちになっていただけたら嬉しいなと思っています。親身な距離感を大切にすることで、リラックスして買い物を楽しんでもらえるはずです」
提案の際は、稲葉自身が「この方に着てほしい」と感じるスタイルと、お客さまが安心して選びやすい定番のスタイルを用意。その2軸を見比べながら、その人らしい着地点を探っていきます。
初対面のお客さまでも、自然な会話と親しみやすい雰囲気づくりで打ち解けるため、周囲のスタッフから「稲葉さんのお客さまですか?」と聞かれることも。買い物の時間そのものを楽しめる空気づくりが、稲葉流のアテンドです。
色で新しい自分に出会う<イザイア>のリネンシャツ
稲葉にとって思い入れのあるブランドが、メンズ館5階で展開する<ISAIA/イザイア>です。入社当初、同じ売場に並ぶ鮮やかな色使いに目を奪われたといいます。
「スーツってネイビーやグレーが基本だと思っていたので、紫のスーツがあるんだ、こんなに華やかなメンズ服があるんだって。最初に見た時は衝撃でした」
なかでもおすすめは、リネン100%のシャツ。近年はコットンリネンも増えるなか、リネン100%ならではのさらりとした質感と、<イザイア>らしい発色の美しさが魅力です。湿度の高い日本の春夏にも心地よく、色鮮やかな装いを楽しめると言います。
「アテンドをしていて印象深いのは、長身で体格のよいお客さまに<イザイア>のオーダーを提案したときのこと。既製服では袖丈が足りず、サイズ選びに悩まれていたものの、着ていた服の色柄から“色ものがお好きなのでは”と感じ、ご提案。今ではジャケット、パンツ、ポロシャツ、シャツまで同ブランドで揃えるほど気に入ってくださっているそうです」
「上品で華やかな色が似合う方なので、ご案内するたびにこちらも嬉しくなります。色ものを楽しむ姿を見て、自分も将来そんなふうに年齢を重ねたいと思うんです」
<イザイア>は、稲葉自身が好きな色の楽しさと、お客さまの新しい魅力を重ねられる特別なブランド。服を通じて“新しい自分に出会う”という、稲葉のアテンドを象徴する存在です。
“THE稲葉”で、買い物をもっと楽しく
5年間希望し続け、2026年4月にようやく叶ったメンズアテンダントへの着任。以前からお客さまに他フロアを案内する機会も多く、館内を横断してじっくり提案できる現在のポジションは、稲葉にとって念願の場所です。これから目指すのは、誰かの真似ではない“THE稲葉”のアテンド。自分を知ってもらい、会話を楽しんでもらい、その先で「これも着てみようかな」と思える一着に出会ってもらうことを大切にしています。
「僕を選んでくださったからには、楽しく帰ってほしい。ただそれだけなんです」
親しい友人と館内を巡るような距離感と、売場を横断してきた確かな知識。新しい自分に出会いたい方、買い物の時間をもっと楽しみたい方は、稲葉に相談してみてはいかがでしょうか。
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伊勢丹新宿店 メンズ館ではコンサルティングサービス、アテンドサービスなど、ご要望に合わせてお客さまのお買物をお手伝いするサービスも充実しています。シーンに合わせたスマートカジュアル、大舞台でのドレスアップした装いなど、お気軽にご相談いただけます。
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Photograph:Tatsuya Ozawa(Studio Mug)
Text:Shinji Hashimoto
制作 STUDIO ALTA
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