2019.12.17 update

「着られる服がない」をバイヤーが解決! Vol.7──下半身に悩みを抱える「野球体型」をカバーできる服を探して

体型でお困りの方でも、ここにくれば必ず着たいと思える服に出会える場所が伊勢丹メンズ館だ。取り扱いブランドごとに、XL以上の大きいサイズを多彩に展開しているので、アスリートなど体型のせいで「着られる服がない」とお嘆きの方も、必ず気に入った服が見つかるはずだ。

そんなアスリートたちに、メンズ館7階=メンズオーセンティック担当バイヤーが最新のファッションアイテムをコーディネートする本企画。今回は社会人野球の強豪、今年度の都市対抗野球大会で初優勝を遂げたJFE東日本硬式野球部。ここは公式戦期間中は時短勤務や平日遠征ができ、会社と地域の熱い声援を背負いながらも毎日野球の練習ができるという環境が整っている。若い選手はプロへのステップとしてやってくるが、生涯を野球とともに生きていくことができる場所でもある。そこには家族のようにチームメイトを想う素晴らしい仲間たちがいた。

  1. 2019年都市対抗野球優勝、JFE東日本の3選手が登場
  2. 服への悩みが尽きない三者三様の「野球体型」
  3. 野球選手であり会社員でもある彼らの服装意識
  4. バイヤー植松が聞く、素顔の社会人野球選手たち

 


JFE東日本硬式野球部の中林伸陽さん(左)猪田和希さん(中)中嶋啓喜さん(右)

2019年都市対抗野球優勝、JFE東日本の3選手が登場

野球を愛する人たちのための素晴らしい場所



約400万人いるといわれる野球人口。そのうちプロ野球選手として活躍する場を得られるのは、1000人以下だが、企業・クラブチームを合わせた社会人野球チームは全国に約360ある。プロを夢見ながらも、野球とともに生きていきたい人たちにとって、企業やクラブチームでプレーしながら、野球を通した人間関係の形成や地域社会に貢献できる環境は、あらゆるスポーツのなかでも、もっとも整っている先進的なシステムといっていいだろう。



JFE東日本野球部は、1972年川崎製鉄硬式野球部として誕生。2003年に日本鋼管との合併によりJFEスチールが設立されたことで発足した歴史あるチームである。社会人野球大会では数々の好成績を残しており、プロ野球選手の輩出も多数。今年夏、社会人野球の最高峰である都市対抗野球大会では悲願の初優勝を遂げ、プロのスカウトも大いに注目している。

シーズンを終え来季への充電期間に入った頃合いをみて、担当バイヤーの植松は、いわゆる「野球体型」への悩みを解決する服を手にチームを訪れた。


服への悩みが尽きない三者三様の「野球体型」


#8 中嶋啓喜|お洒落も野球も一級品のツイストバッター



中嶋啓喜さんは、強打力ある外野手。中学3年時に全国制覇を経験し、明治大学時代は不動の4番として活躍。2年時には明治神宮野球大会優勝、日米大学野球選手権日本代表にも選出され、4年時には主将も務めた。JEF東日本入社後はルーキーイヤーの第69回全国社会人野球東京スポニチ大会決勝でも強打を放ち、首位打者賞、新人賞を獲得している。今秋の第45回社会人野球日本選手権大会の第一戦、日本製鉄室蘭シャークス戦では、初回に先制HRを放ってチームを活気付け、勝利へと導いた。もうひとつ加えると、YOUTUBEで人気の野球チャンネル「トクサンTV」で、「とんでもないツイストバッター」と評価されているなど内外からの注目も高い。

その打力の原動力ともいえるのが鍛え上げた下半身だ。ヒップ100cm、太もも60cmは身長180cmに対してかなりの重量感である。服選びにも、相当苦労しているに違いない。


 

「シャツやジャケットはそれほど困らないのですが、太ももが入るパンツを探すのには苦労しています。ウェストに合わせてヒップに合わせると、ウェストがぶかぶか。バランスをとるのも苦労します。カジュアルなアイテムなら、多少余裕あるシルエットで見つかるのですが、きれいめのファッションは難しいですね。伸縮素材のパンツがでてきて、だいぶ楽になりましたが、新たに気になったブランドも、試着してみてやっぱり着られないや、と諦めることもしばしばです」


 
 

"細身のきれいめな服"という中嶋さんの好みをリサーチし、植松が用意したのは<セオリー>。伊勢丹メンズ館なら、XLサイズ以上も揃う。普段愛用する服と近しいスタイルだけに、違和感なく着こなせるのは、中嶋さんが服を着慣れているからだろう。あえてダークなトーンでまとめたことで、視覚的にも大きな身体を目立たせず、コンパクト&スリムな体型に補正して見せてくれている。

プライベートでは洋服が好きで、頻繁にショップを覗きに行くことのもあるのだそうだ。最近はもっぱら、都内より地元千葉にある巨大なアウトレットへ足を運ぶ。その際、一緒に買い物に行くのが、チームの先輩でもある中林伸陽さんだ。


#18 中林伸陽|指導者を目指す、頼れる“兄貴”的存在



中林伸陽さんは、今年10年目。チームの精神的支えとしても信頼の厚い選手である。中嶋さんと同じく中学時代には全国制覇を成し遂げ、慶應義塾高校では45年ぶりとなる甲子園出場、そしてベスト8の原動力となった左腕。慶應義塾大学に進学すると怪我に泣きながらも苦労と努力を積みかさね、大学4年時には通算20勝を上げるなど、あの斎藤佑樹投手に投げ勝ったこともある。JFE東日本野球部では、学生時代、ライバル早稲田大学のエースだった須田幸太投手の2番手に甘んじながらも影に日向にチームを支えてきた。

一昨年、結婚し家族が出来たことで野球との向き合い方に変化があったという。なにがなんでもプロへという意識がやわらいだのだろう、将来は指導者としてチームに残るという選択肢も現実味を帯びてきたという。応援してくれる仲間と地域のファンとともに歩む野球人生を受けいれたことで、ゆっくりと周りを見る目も生まれた。チームや職場の仲間たちとのコミュニケーションを楽しむ余裕もでき、仲の良い後輩の中嶋さんと酒々井や木更津のアウトレットに買い物に出かけたり、二人で飲みに行くこともあるのだそうだ。


「中嶋はプライベートの服では、明るい色を挿したり色使いが上手いんです。僕は無難な暗い色ばかり選びがちなので、野球では先輩ですが、ファッションは彼が先生です(笑)」。

中嶋さんに勧められて購入した真っ赤のスニーカーは、上手くコーディネートできず、2回ぐらいしか履いていないと笑う。ファッションには疎いと頭をかくが、普段着に着るブランドは良いものを押さえている。

 
 


今日はリーバイスのデニムにグランサッソのニットというシンプルカジュアルに、ラグジュアリーなムーレー のダウンジャケットを羽織って大人の風格。さりげなく白を利かせたコーディネートに、「これなら真似できそうです」と何かを掴んだ様子。とくにストレッチが効いたリーバイスの511には開眼したようで、しっかりとサイズと品番をメモっていた。




#25 猪田和希|今夏、劇的サヨナラ弾を放ったチームの主砲



昨年入部した2年目の猪田和希さんは、そんな中林さんを兄貴のように慕う、弱冠20歳、ポジションはキャッチャー。中学時代はピッチャーを務めていたこともあり、遠投力に定評あるドカベンっぷり。高校時代は名門・神戸国際大附で「あばれる君」の異名をもち、兵庫では敵なし不動の4番打者だった。3年次には春夏連続の甲子園出場を果たし、高2の秋季大会では打率.475という驚異的な記録を残している。JFE東日本に入団した今夏、都市対抗野球大会3回戦の明治安田生命戦、2−2の同点で迎えた9回にサヨナラ満塁ホームランを放つドラマメイクが、その後優勝までの道筋をつけたとも評されているチームの主砲だ。

満塁打は先発したピッチャーの中林さんが打たれ、2−0と後陣を配していたところに、猪田さんが「俺がなんとかします」と力強く答え、結果を出したもの。スカウトの目にも、来年のドラフトへ向けた目玉として、本大会の記憶に残るワンシーンとなった。日頃から「中林さんと、いつかバッテリーを組みたい」と言い続けてきた後輩の活躍には、中林さんも目頭が熱くなったと振り返る。


この日、大きな身体を包み込むように羽織ったのはディーゼルの"W–HELBERT"。取り外し可能なフードをセットし、裾を取り外して着丈を変えることができるなど、ユーティリティなジャケットを選んだ。パンツも同じディーゼル代名詞的「ジョグジーンズ」。デニムとスウェットをミックスした素材感は、劇的な伸縮性で快適な着心地を約束してくれるものだ。

 
 


「普段から余裕あるシルエットは苦手で、わりとタイトめの服を着るのですが、こんなに伸縮性のあるデニム初めてです!」と目から鱗が落ちたよう。まだ上京して半年の若者に、東京のお洒落な街で買い物をする余裕はないかもしれないが、中嶋さんも中林さんも「猪田は来年ドラフト1位でプロに行くんだから、少しでもいい服を着たほうがいい」と諭す。「プロに行くため」にここに来た末の“弟”を、心身ともに支えてくれる家族がここにある。



野球選手であり会社員でもある彼らの服装意識



先輩から受け継がれる社会人としての服装マナー



植松 普段、会社に行くときもカジュアルなんですって?
中林 そうですね。社会人として相応しい許容範囲はありますが、個人に任されている感じです。
中嶋 規定は特にないですよね? とくに何か言われることもないけれど。
猪田 でも、短パンとかはダメですよね。個人に任されているとはいえ、周りに合わせるようにはしています。
植松 伊勢丹では店頭に立つ場合と、内勤とで少し差があります。以前は店頭では基本的にジャケット、シャツ、ネクタイだったのですが、最近は流行やトレンドの変化、各売場の特性に応じて変わってきてはいます。
中林 職場では基本的に制服なんです。着替えるので、出退勤時の公共交通機関内で、JFE東日本の社員として恥ずかしくない格好が必要です。
中嶋 ダメージジーンズとかは、さすがに遠慮します。
中林 もし後輩がはいていたら、注意すると思います。アクセサリーとかも、あまり派手なのは。
猪田 あ、このネックレスは、会社いくときは外してますんで。
中林 (笑)。それ、野球のとき必ずしてるよね。お守りみたいなものなんだよね?
猪田 いま、外したほうがいいですか?
中林 いや、それはいいよ。お前のスタイルなんだから。
植松 先輩から後輩へ伝えるのは、野球の技術だけじゃなく、服装やマナーもですね。
中嶋 若い人にはわかりにくいですよね。個人的に、会社でデニムには抵抗あるけど、若いひとは大丈夫って思ってるかも。


中林 今日、僕が履いた<リーバイス>のジーンズなら大丈夫なんじゃないかな。見た目にもジーンズ特有の野暮ったさみたいのがないし。
中嶋 スウェット風のパンツとか流行ったじゃないですか。でも周りから見たら部屋着っぽかったり、ほかの社員の服装と比べてもあまりにラフなのはダメかなって思います。
植松 スウェットパンツでも、デニム風のプリントがされていたり、シルエットもすっきりシャープに仕上げたものもあるんです。それならスウェットに見えないと思いますよ。
中嶋 そういう服は、ぜひ挑戦したみたいですね。
中林 同僚にはスーツで出社してる人も多いです。午後から練習があるので、終わってシャワー浴びてから参加する飲み会とかでも、野球部は服装面で優遇されているので、楽な格好でいいよって言われるんですが、そういうときは無難なチノパンに衿付きのシャツとかポロシャツぐらいに落ち着きます。
猪田 さすがにTシャツ&パーカは、ダメですよね。
植松 軽く羽織れるジャケットが一枚あるといいですよね。
中嶋 すごく気になりますね。あまりカチッとしすぎない服をいつも探してます。
中林 会社のひとも、野球部がきちっとジャケットだと「おいおい、どうした?」ってなるからね(笑)

バイヤー植松が聞く、素顔の社会人野球選手たち


少しずつ変遷するプロへの思いと野球人生



植松 今日、平日の午前中じゃないですか。みなさん取材のためにお時間割いていただいて、ありがとうございます。お仕事には支障なく?
中林 会社が野球部に力を入れていることもあって、周りがとても協力してくれています。もちろん仕事に支障をきたさないようにはしていますが、普段、練習のときも、今日みたいに取材があるときも、「じゃ、行っておいで!」って快く送り出してくれるんです。
中嶋 本当にすごく感謝しています。
植松 それじゃ都市対抗で優勝できたことは、周りの方々への恩返しになったのでは?
中嶋 職場だけでなく地域のファンの皆さんにもとても喜んでもらえました。街中とか、買い物とかしてても声を掛けられたり。
植松 前回の企画では、アメフト選手にもスーパーメンズの服を着てもらったのですが、彼らは普段、終日勤務して終業後に練習しています。それも毎日ではなく曜日が決まっています。JFE東日本では、毎日午後、練習があるんですね。しかも練習場までバスで送迎。とても、いい環境が揃っています。
中林 社内では野球部への協力体制と、思いやりがすごく大きいことを実感しています。だからこそ、僕たちは野球で返したいという思いが強いんです。結果が出せたことで、ホッとしています。
中嶋 3年目まではプロを目指していましたが、4〜5年目から、会社や家族のためにプレーしたいという思いが強まりました。学生時代から練習に呼んでもらっていたこともあり、監督やコーチは心から信頼できる家族のようなもの。地元のファンの方々も含めて、皆さんのためにプレーしたいんです。


中林 私もいまはそういう思いが強いです。ここに入ってくるときは、プロ志望届を提出していますし、実際大学卒業時はプロに呼ばれなかったことで落胆もしていました。3年目まではプロへの思いと葛藤もありましたが、周りに支えられて野球ができるこの環境は本当に素晴らしいです。この感謝の気持ちを、どうやったら返せるかというのが僕たち野球部の想いだと思います。
植松 猪田さんは、プロ志向のほうが強いのでは?
猪田 僕はプロへ行くためにここに来ました。プロへのステップとして、自分がもうワンランク上の選手になるための場所だと思っています。
中林 今シーズンの成果があれば大丈夫。必ずプロに行けるよ! 俺たちが支えるから。
植松 社会人野球は、会社、職場、そしてチームメイトが、とても家族的な意識で繋がっていますね。しかも人間関係がとても濃い。
中林 本来、同じポジションの選手同志はライバルです。若い頃は、年齢の近い選手が投げてると、心のどこかで「打たれろ」って思ってたこともあります。そうじゃないと、僕に出番がこないから。
植松 いまチームの柱でもある須田幸太投手は、DeNAベイスターズの選手としてプロでも活躍されていましたが、さらにその前はJFEで一緒にプレーしていました。今年、都市対抗のMVP、橋戸賞も受賞していますが、やはりライバル?
中林 いまはライバルというより、一緒に上を目指すチームメイトとして信頼する気持ちのほうが強いです。彼はプロを経験しているだけあって、実力は確かですし。
中林 野手も、同じポジションでレギュラーと控えではライバル。試合中も自分が控えにまわっているとき、レギュラー選手にベンチ内から声援を送るし、活躍に喜ぶんだけど、心のどこかで素直に喜んでいない自分を感じることも。それでも、同じ「勝利」を目指す仲間であることは変わりません。


猪田 高校までは、つねにスタメンだったので考えたことなかったんですが、社会人になってレギュラー入りできない試合にくやしい思いをしたこともあります。今日のキャッチャー、デッドボール当たって変わらないかなって思うこともあります(笑)。
植松 そういった感情を乗り越えて仲間意識が培われるんですね。
中林 野球選手にとって、一番のプライオリティはチームです。その次に自分。自分だけ出て行っても絶対に勝てません。そこを理解して初めてチームスポーツなんです。公式戦が始まったら、全員が勝ちたいという気持ちでひとつになる。そこがブレないからこその強い仲間意識があるのだと思います。
植松 それじゃ、都市対抗優勝は最高の舞台でしたね。
中林 最高でした。大学野球もそうでしたけど、公式戦はイベントとしても大切なので、個人としてはもちろん、選手全員がとにかく楽しんだと思います。勝つことを一番に考えていたけれど、全チームのなかで一番楽しんだチームだったと、胸を張って言えると思います。


中嶋 みんなで勝つことの喜びを分かち合えました。高校、大学とは規模が違います。職場の仲間、関連会社、グループ会社、地域の方々が「おめでとう」と一緒に「楽しかったよ」って言ってくれるのが本当に嬉しかったですね。
猪田 甲子園のときみたいに大人数の観客に囲まれての試合に、緊張するかなと思ったんですが、これが意外なほど緊張せずプレーできたことが結果に繋がったと思っています。とにかくベンチの空気がよくて、終始リラックスしていました。
中林 今日のほうが、緊張してたもんな(笑)。
猪田 はい、さっきカメラの前でポーズとってとか、いままで生きてきて一番緊張しました(笑)
植松 都市対抗の満塁弾、素晴らしかったですね。
猪田 ありがとうございます。あれは自分も嬉しかったです。
中林 一番、嬉しかったのは俺のほうだよ。あの試合、先発した自分が打たれてしまって、ベンチで落ち込んでいたところ、最後の最後に決めてくれたことは本当に感謝してるよ。
中嶋 でも満塁弾でなくても、内野の頭越えるぐらいでよかったんだよ(笑)。
猪田 自分、そういう技術ないんで(笑)。
中林 ブンブン丸だからね(笑)。


後輩のプロ行きを本気で応援する“家族愛”がある



植松
プライベートでも仲が良さそうですね。
中林 中嶋とは、よく一緒に買い物に行くし、飲みに行ったりもします。
中嶋 服は好きなので、アウトレット行ったり。でも、サイズがあるから、いつも同じブランドばかりになりがちなんです。
中林 これはスポーツやってたら、みんな同じ悩みじゃないかな。
中嶋 だから、今日みたいに新しいブランドを知ることができたり、気づかせてもらえたのは、とても有難いですね。
植松 ブランドによっては、通常展開のない大きいサイズを、伊勢丹では別注で作ってもらったりしてるんです。


中嶋 服はとても大事だと思っています。ビジネスマンでも、しっかりスーツを着こなしている人って、仕事ができそうじゃないですか。野球選手もユニフォーム姿がしっかりしているほうが、上手そうに見えますし、実際いい選手はユニフォーム姿がきれいです。私服もしっかり着こなせている人は、社会人としてもきちんとしているように見えますし、実際にきちんとした人は、服装も端正ですし。
猪田 ぼくは身体が大きいので、服選びが大変。でも大きい服だけは、着ないようにしています。
中林 身体が大きいのに、大きい服を着ていると、楽したいだけにしか見えないからね。意識的にも、だるそうに見えちゃうから。
中嶋 下半身だけ難しくないですか? スーツも上下でサイズが違うし。
中林 スーツは基本的にオーダーだよね。ていうか、オーダーしか着たことないかも。身体に合う服は無いって思ってる(笑)。
植松 スーツにもセットアップスーツというカテゴリーがあるんです。上下同じサイズのセットではなく、サイズを別々に組み合わせられるので、パンツだけ2サイズアップできたり。
猪田 上が大きくても、大丈夫ですか?
植松 もちろんです。4XLまで揃えているブランドもありますよ。
中嶋 パンツはストレッチ混素材がいいです。普通の生地だと、しゃがめないので。ショップで「一番ストレッチの効いてるパンツはどれですか?」って、いつも聞いちゃいます。
中林 しゃがめるか、は重要だよね。あと、股の部分が擦れるのも悩みがち。
中嶋 野球選手って、股の部分破くひと、多くないですか?
猪田 しょっちゅうです(笑)。
中林 重心を低くとる姿勢が多いスポーツだから、下半身を鍛える。そうすると着られる服がなくなるっていう悪循環だよね。


植松 伊勢丹メンズ館では、ブランドによって、そういう方にも着られるサイズ展開を用意しています。オーダーしなくても、その日に持ち帰れる服がたくさんあるので、ぜひいらしてください。
猪田 僕はまだこっちに来てから、洋服買う店、決めてなかったので寄らせてもらいます。
中林 猪田は、来年ドラフトで一位指名されるんだから、入団会見用のスーツを用意しておかないとな!


Photo:Tatsuya Ozawa
Text:Yasuyuki Ikeda

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