後世に語り継がれる英国紳士靴の代名詞

どれだけテクノロジーが進化しても時間と手間をかけて高みへと達した匠の技術と、それがもたらす普遍の“美”は、人々を魅了しつづける。ここでは、絶えることなく受け継がれる名品の所以をひもとく。


<ジョン ロブ>
ストレートチップ「CITY」 183,600円
■メンズ館地下1階=紳士靴
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1850年代、一攫千金の夢を追って世界中から人々が集まったオーストラリアで、ジョン・ロブは靴職人としての才能を開花させた。生まれ故郷のイギリスへ帰るとロイヤル・ワラント(英国王室御用達)の称号を手にし、1866年には、ロンドンに1号店をオープン。ほどなくして確固たる地位と名声を得る。

紳士靴の王者、ジョン ロブ開業にまつわるストーリーは興味深いが、その110年後に、さらなるターニングポイントを迎える。パリ支店が閉鎖の危機を迎え、かのエルメスグループの一員となったのだ。それを機に、今度はレディメイド(既製靴)を本格的に手がけはじめる。

ジョン ロブの靴はよく“美しい”と称されるが、英国靴の堅牢さのなかにエレガンスを感じるのは、そんなビッグメゾンとの結びつきが大きい。それを如実に表しているのが、アイコニックなラスト(木型)だ。

今春は、かつての傑作ラスト「8695」を使用し、ストレートチップ「CITY」が復刻。丸みを帯びたトウとショートノーズというクラシックスタイルが堪能できる。

*価格はすべて、税込です。

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