LA SCALA Stories(1)我が子に託した父の想い──「1歳の誕生日に贈るオーダーメイドスーツ」

伊勢丹新宿店メンズ館に常駐するテーラー山口信人が主宰する<LA SCALA/ラ・スカーラ>が紡ぐ「世代を超えた親子の絆」――第1回は、メンズ館5階=ビジネス クロージング担当のセールスマネージャー羽場英一が長男の1歳の誕生日を記念に仕立てた"小さなオーダーメイドスーツ"をにまつわるエピソードを。


スペシャルなスーツを仕立てて、子どもの成長を実感

 
「男の子の正装」というと七五三の5歳男児の袴姿やスーツを連想するが、スタジオに登場したのは身長80cm、この8月に1歳を迎えた羽場蒼一朗くん。子どもにありがちなダブッとしたそれではなく、きちんとしたフィット感がわかるスーツのシルエットにまず驚かされる。

蒼一朗くんと写真に収まった羽場は、「私が三越伊勢丹に入社したのは、亡き父の“伊勢丹で買いものをしたい”という一言でした。残念ながら一緒に買いものをすることは叶いませんでしたが、昨年、蒼一朗が生まれて、“この子にスーツを仕立ててあげたい”と思い、<ラ・スカーラ>の山口さんにお願いしました」と語る。


蒼一朗の名前は、尊敬する上司から「朗」の一文字をいただき、「蒼」はスケールの大きい人間になってほしいと名づけたそう。山口が仕立てたスペシャルなスーツを着た姿を見て、「服は、人間を引き立たせるアイテムだなと改めて思いました」と実感。「"男"の子になったな、成長しているな」と感慨もひとしおの様子だ。



<LA SCALA/ラ・スカーラ>を主宰するテーラー山口信人

テーラー山口信人が贈るメッセージ

 

蒼一朗くんのスーツは、羽場が無地のスーツしか着用しないので、同じく無地のジャケットとパンツで製作。首が太くて、お腹が出ている幼児体型を考慮して、ジャケットは身体の収まりのいい1つボタン仕様に。生地はスーパー150’Sを使用した。



完成したスーツを見て、羽場の仕事仲間のスタイリストたちも、その出来栄えを「すごい!」と絶賛。撮影風景を微笑ましく見ていた山口は、「1歳の蒼一朗クンにはスーツの着心地はわからないと思いますが、こうしてお父さんとお母さんと3人で撮った写真が、羽場家にとっても、蒼一朗くんにとってもかけがえのないものになってくれると嬉しいです」と感想を述べた。


メンズ館スタッフの新しい伝統になっていくスーツ

 

このスーツについて羽場は、「山口さんにオーダーするときから、何年も着られるサイズは望んでいなかったので、蒼一朗はもうしばらくすると着られなくなりますが、後輩の子どもに引き継いでいけたらいいなと思っています」とコメント。

「蒼一朗が大きくなったときに、“君が一番最初に着たのが山口さんのスーツなんだよ”と教えたいし、蒼一朗には、“ボクは1歳からスーパー150’Sのスーツを着ていたんだ”と思ってほしい」

羽場の後輩たちに受け継がれていくこのスーツは、メンズ館スタッフの新しい伝統になってくはずだ。

Photo:Natsuko Okada
Text:Makoto Kajii

*価格はすべて、税込です。

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