2018.10.11 update

リフォームのプロに訊く、「洋服のお直し」の意義とその仕事

サイズが合わなくなってしまったり、デザインが古く思えてきたり...「気に入っているけど、今のシルエットではないなぁ」とまたクローゼットの奥に戻す――そんな経験は誰にでもあるはずだ。メンズ館4階=インターナショナル ラグジュアリーには、そういった洋服を"再生"するプロがいる。新しい「洋服のリフォーム」を提案するお直し工房の<SARTO/サルト>だ。

©SARTO

一般的な修理やお直しはもとより、体型をより美しく見せるためのサイズやパターンの補正、さらにはリメイクやカスタマイズといった洋服を再構築するようなデザイン変更まで、<サルト>はあらゆる洋服のお直しに対応するプロ集団。良いものを長く愛用し続ける、日本にそうした文化を根付かせることが<サルト>の仕事なのだ。

今回は、<サルト>代表の檀 正也氏にインタビュー。「洋服のお直し」の意義と彼の仕事について訊いた。


<サルト>のお直し技術が高い理由 


洋服のお直しというと、丈詰めなどの補正やサイズ直し、補修など“部分修正”というイメージがあるが、<サルト>は「テーラリングに近いお直し」、「デザインからの一新」ができる高い技術を擁し、世界で通用する唯一無二の仕事を実践する。

その高度なお直し技術は、フランスのトップメゾンからナポリの総手縫いスーツまで、ありとあらゆる服を分解し、修理することで培ってきた経験の賜物。職人たちは、ヨーロッパ各地で開催される展示会などにも足を運び、トレンド情報を積極的に収集するほか、英国サヴィルロウやイタリアの有名ファクトリーの見学を行うなど生産背景から研究を行っている。

若い世代へ継承され今日の<サルト>の技術を支えている取り組みの一つでもある。

©SARTO


もちろんそれだけではない。檀氏に、4年前にメンズ館へ出店した経緯を訊くと「世界中から厳選された素晴らしいものを間近で見られることは我々にとっても大きな財産です。また、感度の高いお客さまのあらゆる要求に応えていくことで現場が“問題を抱えてくれること”が大切。その問題を<サルト>として解決してレベルを上げていくことも重要なんです」と返ってきた。

たくさんの感度の高いお客さまと触れ合いながら、職人それぞれが自覚を持ってセンスを磨く努力も続けているのだ。

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