【インタビュー】＜FABI/ファビ ＞エマヌエレ・ファビ｜マルケ最後の大物（1/3）
イタリアのマルケは世界に冠たる靴の産地だ。戦後の量産化の波に乗って一大産地となったその地において、きわめて真っ当にみえて、そのじつ稀有なサクセスストーリーを歩んできたのが＜ファビ＞。2017年8月、マルケを代表するブランドとして最後の大物が上陸を果たした。
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「これは伊勢丹のために一からつくりあげたコレクションでフレックスといいます。その名のとおり抜群にしなやかで返りがいいコンストラクションが特徴です。手染めの靴はイルチアのヌメ革を、黒革の靴はゾンタの最上級ラインを採用しました」
メンズのデザイナーでマーケティングのトップも務めるエマヌエレ・ファビ氏がいうとおり、＜ファビ＞の十八番であるボロネーゼ製法で仕上げたコレクションは上質なレザーをまとうことでいっそう柔らかな履き心地を具現している。
見逃せないのは、繊細な紋様がアッパー全面に描かれた一足だ。
「レーザープリンタをつかっています。我々は古き良きマルケの伝統を守りながらもアグレッシブに進化することを身上としています」
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