2017.07.12 update

<FABI/ファビ>|この秋、イセタンメンズで初展開──イタリア・マルケ生まれの超絶コンフォート靴が本格上陸(1/2)

メンズ館地下1階=紳士靴担当バイヤーの中村いわく、「木型(ラスト)、ステッチワーク、カラーリングなどに製靴の最新技術がたくさん詰まっていて、良さがひと目で分かる靴」と絶賛するイタリア靴ブランド<FABI/ファビ>が、今秋、日本に本格上陸。メンズ館地下1階=紳士靴と三越銀座店に登場する。日本初のオーダー会開催も決定し、今後ますますい注目の同ブランドから目が離せない。




製靴責任者の名前と木型ナンバーが書かれたタグが示すもの


<ファビ>は、イタリアの靴の聖地といわれるマルケ州で1965年に創業。創業者のエンリコ&エリシオ・ファビ兄弟夫婦の4人は、兄がデザインし、妻がパターンを引き、弟とその妻が縫うという手仕事を分担。クラシックでエレガントなメンズシューズは、たちまちイタリア中に広まり、優秀なファクトリーブランドとしてキャリアを積み上げてきた。

2004年から稼働している約15,000平米もある広大な本社工場を訪れたバイヤーの中村は、「近代的な工場にはシューメーカーや職人マスターを含めて300人近くのスタッフがいるのですが、みな満面の笑顔で出迎えてくれて、工場に一体感を感じました。特に驚いたのが、最新機械を導入した工場設備。靴作りの基本となる木型(ラスト)は、駐車場のようなタワー式で管理され、ボタン一つで小~大のサイズが揃った木型が出てきます。また、伝統の手作業を重んじた高品質の靴作りを継承しつつ、マルケ州でいち早く革の自動裁断機を導入。皮革デザイナーとカッティングの職人がいて、コンピューターで作成したデザインを自社でコントロールできます」


中村が現地で感じたのは、靴作りの進化。マルケ州には靴作りの伝統を脈々と受け継ぐブランドが数多くあるが、<ファビ>が優れているのは、靴に反映されている創造性と革新性。手作り感がありながら、色のパンチ力があって、さらに下ろしたときから履きやすい。靴に付いている製靴責任者の名前と木型ナンバーが書かれたタグは、<ファビ>の自信の現れだという。