青柳光則さんと歩く「秋のメンズ館」(2)は、「注目の新ブランド発見! ダブルブレストとコートが好きな理由」

秋のメンズ館の散歩人は、『MEN’S EX』の「お洒落道場外伝」の名物師範代、青柳光則さんです。「お洒落道場」の連載も外伝になってこの秋に50巻を迎えますが、連載スタート時の“僕の着こなし教えます”から、参加者の“私の着こなしを見てほしい”にだんだん変わってきて、プロが見せる着こなしと大きな差がなくなってきています」と言います。


『惹きつけられるように手に取った<DoppiAA/ドッピアアー>』

――メンズ館5階=トレンドセレクションの印象はいかがですか?

今日は主にジャケットを拝見していますが、流行と定番のバランスが良いですね。僕はジャケットをもっとシーンによって着分けてほしいと思っていますが、ここのジャケットはセレクションの幅が広いので、休日のジャケットスタイルにふさわしいものもたくさんあります。

――休日のジャケットスタイルというのは?

たとえば仕事を離れたら、秋らしく起毛感のある素材や、大きなウインドウペーンの柄などを楽しんでほしい。男性は「どこでもジャケットを着ていけばいい」と考えがちですが、アフターファイブや休日などはもっとおしゃれを楽しんでほしいんです。この<ERNESTO/エルネスト>のジャケットはモヘア素材のタータンチェックで、ネップの作り方が新しく、着ていると男を上げますよ。


このダブルブレストのジャケットいいですね。とても好みです。試着してみましょうか。

――これは今春に誕生し、初の秋冬を迎えたイタリアのブランド<DoppiAA/ドッピアアー>です。

いいですね。カッコイイ。柄はクラシックですが、高いゴージ位置と思い切ったピークド、ラペルのきれいな刻みなどがとても素晴らしい。ブラウン系のパンツを合わせて着たいですね。

<ドッピアアー>ジャケット 108,000円

――青柳さんは“ダブル”のイメージがありますね。

僕は、「スーツスタイルはドレッシーな方が良い」という考えがあって、遊びに行くときでもドレッシーに、かつコーディネートは遊びたい。ダブルのジャケットは、Vゾーンが狭いので、思い切って色や柄で遊んでもあまり目立たないので、昔からよく着ています。あと、僕はダブルの前釦を開けて着ます。ベストがあるともっといいですね。

――仕事でスーツやジャケットを選んでいる人には、“遊び”という感覚は難しいです。

確かに、ビジネスのためにスーツを着始めた人は、きちんと見えることが第一ですが、僕は、70年代ディスコへ遊びにいくためにスーツを着始めましたからね(笑)。感覚としては遊び着ですよ。

――「道場」に来る人はどんな感覚でしょうね。

道場に来る人は、もうベーシックは出来上がっていて、さらに各々に工夫があるから見ていて楽しいですね。特に50歳後半から60代の男性はテーラードに対する思いが熱いですよ。あとはやはり、「遊びに行く」という視点も持ってほしいなぁ。