2021.05.18 update

<リングヂャケット>伊勢丹バイヤーが指南する、ドレスクロージングをもっと自由に楽しむ着方


<リングヂャケット>は日本人の体型を研究を続け、「注文服のような着心地の既製服を」を合言葉に、自社ネームで展開してきたコレクションは、毎年イタリア・フィレンツェで開かれるPitti  UOMOで世界中から高く評価されてきた。今回、SNSなどでもインフルエンサーとして発信を続ける、伊勢丹新宿店メンズ館 メンズテーラードクロージング スーパーバイザー稲葉が、<リングヂャケット>のアイテムをスタイリング。新しいテーラードクロージングの着方を紹介する。

三越伊勢丹オンラインストアで<リングヂャケット>商品一覧を見る



ファクトリーブランドに留まらないリングヂャケットの魅力と実力


左:岩田直己
<リングヂャケット>メンズ館店長
<リングジャケット>の着心地の良さとモノづくりに感銘を受け2010年に入社。基幹店である青山店でも経験を積み、2018年より伊勢丹新宿店のショップマネージャーに着任。常にお客さまがかっこよく着こなせるためのご提案を推奨している。
Instagram:@ringjacket_shinjuku

右:稲葉 智大
メンズ館 メンズテーラードクロージング スーパーバイザー
2010年の入社以来、10年間にわたって伊勢丹メンズ館のドレスクロージングフロアにて販売や売場責任者、バイヤーを経験。イタリアを中心にさまざまなブランドの買い付けを担当し、クラシックをベースにしながら肩肘張らない自分らしいスタイルを追求している。



「袖を通せば、一発で違いがわかりますよね!」

そう話し始めたのは、メンズテーラードクロージングのディレクションを担当している稲葉智大。国内外のファクトリーに足を運び、作り手の思いを誰よりも知っている稲葉が、<リングヂャケット>に太鼓判を押す。その言葉に応えるかのように、<リングヂャケット>メンズ館店長・岩田直己は、稲葉のバイイングセンスとセレクトアイに全幅の信頼を置いているという。

「稲葉さんがInstagramで発信されているスタイリングは新しい時代のクラシックを体現していると思います。僕らでは考えつかないコーデですね。そこに<リングヂャケット>がさりげなく1点入ってたりすると、うちの服って、こんなブランドとも合わせられるんだ! という新しい発見につながるんです。」(岩田)


今回、稲葉が<リングヂャケット>の新作スーツ&ジャケットを、自らスタイリング。いつもとはひと味違う、稲葉流のコーディネートを岩田さんに着てもらった。と、その前に、スタイリングに先駆けて二人の対談をご覧いただこう。

稲葉SVと岩田店長が語る、リングヂャケットのココが凄い!

稲葉:今季の<リングヂャケット>は、どんな提案をされていますか?

岩田:リネン混の素材や、色を使ったコーディネートが新しいかと。地中海の海の色を思わせるオーシャンブルーや、太陽が沈む頃のサンセットオレンジ。差し色としてだけでなく、ブルー×オレンジの配色もナポリ人が得意とする色合わせです。

稲葉:イタリア好きな<リングヂャケット>らしいですね。

岩田:とくに南イタリア、ナポリの服は、やっぱり味があって好きですね。


稲葉:
いまセットアップスーツが流行ってますが、リングヂャケットは化繊に手を出さないじゃないですか。

岩田:そうですね、確かに天然素材にこだわっています。

稲葉:それって凄いことだと思うんです。伸縮素材にしても、バルーンウールはもう10年ぐらい前から定番化しています。

岩田:バルーンはドレスクロージング初心者にはもちろん、スーツを着慣れた人も納得できるクオリティです。ウール100%で伸縮性ある生地の開発は、ハンパなく服にこだわる<リングヂャケット>らしいといえます。


稲葉:今日は、メンズ館全体をテーラードクロージングのセレクトショップと見立てて、私が今季一番やりたいコーディネートを<リングジャケット>を軸にを組んでみようかと。

岩田:それはありがたいどころか、大感謝です。稲葉さんのスタイリングは、いつもSNSで拝見していますが、現代的な感性を上手にクラシックとミックスされていますよね。


稲葉:僕らの世代って、昔のルールにとらわれないブランドミックスやアイテムの選び方ができると思っているんです。メンズ館はクラシックからコンテンポラリーまで幅広いアイテムが揃ってるので自由にコーディネートを楽しめると思います。

岩田:ぜひ!僕ら<リングヂャケット>が気づかないようなスタイリングをお願いします!



メンズ館だからできる「リングヂャケットの新しい着方」


Ⅰ.<リングヂャケット>のネイビージャケット「269」に合わせるオン・オフスタイル

セレクトアイテム(画像中央):
リングヂャケット>ジャケット「269」 93,500円 商品を見る
▢伊勢丹新宿店メンズ館5階 メンズテーラードクロージング/三越伊勢丹オンラインストア

コーディネートアイテム(画像左から順に):

エーブイエヌ>デニムパンツ 30,800円 商品を見る
▢伊勢丹新宿店メンズ館5階 メンズテーラードクロージング/三越伊勢丹オンラインストア

ジョンスメドレー>ポロシャツ 29,700円
▢伊勢丹新宿店メンズ館1階 セーター・カジュアルシャツ

レユッカス>シューズ 154,000円 商品を見る
▢伊勢丹新宿店メンズ館5階 メンズテーラードクロージング/三越伊勢丹オンラインストア

ドレイクス>シャツ 27,500円 商品を見る
▢伊勢丹新宿店メンズ館1階 セーター・カジュアルシャツ/三越伊勢丹オンラインストア

タンジェント>パンツ 28,600円 商品を見る
▢伊勢丹新宿店メンズ館5階 メンズテーラードクロージング/三越伊勢丹オンラインストア


ネイビージャケットのモデルは「269」。オーセンティックなダークネイビー。濃いめのトーンはインナーを引き立てやすく、色を使うコーディネートに適している。素材はもちろん、リングヂャケットの定番素材、バルーンウールを採用している。

このジャケットに稲葉が合わせたのは、ニットポロ&デニム、そしてボタンダウンシャツ&白パン。ベーシックなアイテムを選んでいるが、それぞれに今年らしいこだわりがある。ニットポロはトレンドカラーのオーシャンブルー。プラケット長めのドレスポロに、デニムはあえてノンウォッシュの男っぽいタイプだ。ボタンダウンシャツもあえてトラッドなタイプで、白パンはワイドテーパードの今風シルエット。実際に、岩田に着てもらった

オフスタイル
青系コーデ新鮮に見せるオーシャンブルーカラー

リングヂャケット>ジャケット「269」 93,500円 

商品を見る


▢メンズ館5階 メンズテーラードクロージング/三越伊勢丹オンラインストア

ジャケットはダークなネイビーカラー、デニムは生のインディゴブルー。どちらも青系コーディネートの定番色だが、ここにこれまでならサックスブルーのオックスフォードやブルーシャンブレーのカジュアルシャツといったブルーグラデーションが一般的だった。そこへトレンドカラーのオーシャンブルーは、同じ青系の同系色だが新鮮に映る。ポロシャツの裾をインする着方も今っぽい着方だ。


「ジャケット&デニムはリングヂャケットでも得意な組み合わせです。このニットポロ、リングヂャケットが今シーズン提案しているオーシャンブルーとも響き合いますし、意外と新鮮に見えると思います。このデニム、フランスブランドなんですか。アメリカやイタリアのデニムとは一味違うスマートな味わいです。」(岩田)


オンスタイル
ボトムシルエットでオーセンティックを脱する



ボタンダウンシャツは前立てと胸ポケットが付いたスポーティなタイプ。薄いイエローは、ブルーに替わるビジネスシャツとして、オフィスでも認知されている色だ。スタイリングの要はボトムスのシルエット。クリース入りの白パンはミリタリーパンツをベースにした太めのシルエット。くるぶしが覗く丈感と黒靴で引き締めれば、ダークネイビーのジャケットともバランスがとれる。


「ノータイでカジュアルに着るなら、シャツは前立&ポケット無しのドレスタイプより、こちらのほうがいいですね。このパンツ、ミリタリーパンツだそうですが、2インプリーツのワイドめなシルエットにクリースが入っているので、ドレスパンツ風なのに、でもちょっとカジュアルっぽくも見える。白パンの新しい選び方ですね。」(岩田)

Ⅱ.シアサッカースーツ「296」に合わせるオン・オフスタイルアイテム

セレクトアイテム(画像中央):
リングヂャケット>セットアップスーツ 132,000円 商品を見る
▢伊勢丹新宿店メンズ館5階 メンズテーラードクロージング/三越伊勢丹オンラインストア

コーディネートアイテム(画像左上から順に):

レンコントラント>カーディガン 46,200円 商品を見る
レンコントラント>ニット 35,200円 商品を見る
▢伊勢丹新宿店メンズ館1階 セーター・カジュアルシャツ/三越伊勢丹オンラインストア

<ボードインアンドランジ>シューズ 80,300円
▢伊勢丹新宿店メンズ館5階 メンズテーラードクロージング

エマニュエルバーグ>シャツ 17,600円 商品を見る
ニッキー>ニットタイ 17,600円 商品を見る
▢伊勢丹新宿店メンズ館1階 セーター・カジュアルシャツ/三越伊勢丹オンラインストア


次に選んだのはシアサッカーのセットアップスーツ。さらりとドライなタッチは春夏でもスーツを着るのに最適。畝もそれほど太くないので見え方もドレッシーなうえ、ベージュ&グレーというトーンを落としたカラーリングが大人っぽい。パンツはベルトレスで、サイドアジャスターで調整できる仕様だ。

ここに稲葉は半袖ニットと同色のカーディガン、そして生成り色のシャツと黒のニットタイを用意した。あえてビビッドなカラーを避けてニュアンスカラーでまとめたのは、トラッドの王道を行くシアサッカーへの敬意もありつつ、絶妙な配色で夏のスーツカジュアルを実現したもの。では早速、岩田に着てもらおう。

オフスタイル
在宅ビジカジを活かしたレイヤードスタイル


リングヂャケット>セットアップスーツ 132,000円

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▢伊勢丹新宿店メンズ館5階 メンズテーラードクロージング/三越伊勢丹オンラインストア

インに着たのはクルーネックの半袖ニットと同色のカーディガンのレイヤード。いわゆるアンサンブルニット。レディスのスタイリングでは一般的だったこの着方、男性が着ても上品で快適なことはいうまでもなく、テレワーク時代のビズスタイルとしても注目されている。ここに重ねるジャケットは、量感あるサマーウールより、シアサッカーの軽いもののほうが、羽織った感じで軽快に着こなせるだろう。


「アンサンブルのニットは共にシルクなので、着た感じがすごく気持ちいいです。着る前はちょっと女性っぽいかなと思ったんですが、着てみたら羽織モノのカーディガンがジャケット感覚なんですね。この上に着るアウターって一瞬難しいかもと思ったのですが、シアサッカーのジャケットをユルッと羽織ると調度いいなと思いました。」(岩田)


オンスタイル
シャツの色を変えるだけでタイドアップも新鮮に



シアサッカースーツにタイドアップするならニットタイが大正解。アメリカントラッドでは定番のコーディネートだが、ここではシャツの色に注目してほしい。ほんのりイエローの生成りカラーでコットン×リネンのドライな素材感はイタリア的なセレクトといえるだろう。ほんのりベージュ&グレーのシアサッカーだからこそ、このトーン・オン・トーンのスタイリングが馴染んでくれる。


「これもトラッドのルールを知っているからこそ、アレンジできるコーディネート。足元をベルジャンシューズにしたのも、シアサッカースーツをモダンに見せるポイントだと思います。」(岩田)

「リングヂャケットの1ブランドコーディネートではなく、こうやって自由にコーディネートが組めるのは伊勢丹メンズならでは。ここならテーラードクロージングでさえも、ブースどころかフロアもまたいで自由に楽しめるのがいいですね。」(岩田)

三越伊勢丹オンラインストアで<リングヂャケット>商品言一覧を見る



Text:Yasuyuki Ikeda
Photo:Tatsuya Ozawa

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