2020.02.18 update

【特集】入手困難なビンテージの革靴を、プロフェッショナルな靴磨きとともに堪能(1/2)

昨年秋に大好評を博した、高円寺のビンテージショップ「SAFARI(サファリ)」とイセタンメンズとのコラボレーションが再び!しかも今回は、シューシャインサービス「BRIFT STAND」も交えた三者コラボに。世界の名だたるブランドが手掛けた珍品・名品、多種多彩な傑作シューズの数々を、メンズ館地下1階=紳士靴に集積。シューシャインサービスとのセットでお届けするという、サステイナブル時代にふさわしいスペシャル企画を2人のキーマン自らが語る。


「SAFARI 3号店」店長の田島佑介氏(右)と「BRIFT STAND」代表の濱岡洋氏(左)


世界の名靴と靴磨きという、コラボレーションから見えるもの。



古着の聖地として知られる高円寺においても、洗練された大人が集う名店として定評のあるビンテージショップ「SAFARI(サファリ)」。なかでもドレス系インポートクロージングと革靴を中心とした圧倒的品揃えと、品質の高さで群を抜く「SAFARI 3号店」とイセタンメンズが協業し、なかなかお目にかかれない希少な<オールデン>ばかりを集めた昨秋のイベント「ALDEN GARAGE(オールデンガレージ)」は、大好評を博した。

そんな夢のような企画がさらにグレードアップし、この早春に再び実現する。さらに今回は、“世界一のシューシャイナー”こと長谷川裕也氏と業務提携をした、「BRIFT STAND」による靴磨きサービスまでもが付帯。もちろん鏡面磨きのメニューも体験可能だ。「ONE LOVE」というテーマの下、世界の名だたるブランドによる多種多彩な傑作シューズをプロフェッショナルな靴磨きとセットで楽しめるという。そんなイベントを仕掛けた「SAFARI 3号店」店長の田島佑介氏、「BRIFT STAND」代表の濱岡洋氏というキーマン2人に話しを訊いた。


「お客さまからお預かりした大切な逸品を、次の担い手に繋ぐ橋渡しをするというのが、私たちのモットー。店舗ごとにジャンルはバラバラなのですが、3号店はドレス&フォーマルを強化した店舗で、革靴、スーツ、ジャケットというようなビジネスシーンでお使いいただけるようなアイテムをメインに扱っています。個人的にも国やテイストにはフォーカスしておらず、イタリアンクラシコも、英国物のニットも好き。定番性のあるタイムレスなもの全般が好みですね」

そう語る田島氏に対し、濱岡氏のキャリアは実にユニークだ。


「実は食品関連の会社に入ったのですが、靴に対する想いが日に日に増してしまい、『Brift H(ブリフトアッシュ)』と業務提携してスタートしたのが『BRIFT STAND』なんです。僕は元々スニーカーが好きで、NIKEのJORDAN 1とかを集めていたようなタイプ(笑)。今日はこんな格好ですが、以前、デスクワークをしていた頃はカジュアルスタイルにスニーカーの格好で通勤することもあるくらいなんです。それが何かのきっかけでトリッカーズをたまたま買って、『Brift H』に持ち込んで磨いてもらったら、こんなにも綺麗になるのかと感動してしまって……。それからどっぷり、革靴と靴磨きにハマってしまったんですよ。

こんな素晴らしいサービスを、より多くの方に知っていただきたいという思いがあって、『BRIFT』ブランドをお借りして駅ナカでサービスをやらせてほしいと長谷川(裕也)さんを口説きにいったのが、2017年の年末くらい。2018年の新年会ですぐにキックオフとなって、その年の6月にスタートしました。ですのでまだまだ、靴業界においては新参者なんです」

とにかく靴と靴磨きが好きで、『SAFARI』も『Brift H』も利用する側だったという濱岡氏。田島氏はそれほどまでに濱岡氏を魅了して止まない靴磨きの魅力がどこにあるのかを尋ねた。


「僕らはお客さまの目線と同じ高さで靴を磨きます。靴磨きに対してよいイメージを持たれていないお客さまも中にはいらっしゃって、そんなイメージを持たれているお客さまも、いざ磨き始めると、徐々に目の色が変わってくる。いつの間にか『自分の靴ってこんなんだっけ?』って目がキラキラしてくるんですね。靴磨きはお客様の気持ちをハッピーにし、人を変革することができると思ったんです。絶対やらなそうなお父さんが、スキップ気味で軽やかに帰られたりするんですよ(笑)。神田駅では特に多かったですね。ビジネスマンにとって靴は相棒ですし、いろんなコミュニケーションを取りながらサービスを行えるのは、駅ナカのスタンドのメリットですね。ゆくゆくは、靴好きの方もそうでない方も満足できるような“紳士たまり場“となるお店を目指したいですね。」

靴磨きで実現する、本当のサステイナビリティとは?