2020.12.18 update

デリケートな「手袋」の正しいつけ方・外し方、日々のケア方法

お気に入りの手袋を買ったのに、シーズンが終わるころにはあちこちに汚れやキズがついていたという経験はありませんか?
実は素材や縫製がとてもデリケートな手袋。正しい手袋の着け方やお手入れ方法を知っていると、これから買う手袋もお持ちの手袋も、長くご愛用していただけます。

やさしく扱うが基本!正しい手袋のはめ方




[Step.1]指を入れやすくするために、手袋の手首周りを外側に折る
はじめに、手袋の袖口周りを外側にやさしく折り返し、指がスムーズに入れられる状態にします。折り返す目安は手袋の親指付け根くらいまでです。

 

[Step.2]しっかりと奥まで指を入れる
手袋に、人差し指から小指の4本、親指の順に、ゆっくりと奥まで指を入れましょう。滑りにくく指を入れにくい裏地がない手袋は、無理に指を押し込むことはせず、少しずつフィットするように入れましょう。もう片方の手で、折った部分をやさしく押さえながら入れると、入れやすくなります。

 

[Step.3]折り返した部分を優しく戻す
全ての指を入れ終えたら、折り返した部分を表裏と数回に分けてやさしく戻しましょう。

 

[Step.4]フィット感を高めるために、手を組む
最後に軽くお祈りをするような形で軽く手を組むと、手のフィット感が増します。

手袋を外すときは、指を揃えて焦らず丁寧に


皮革に負担をかけず手袋を外すコツは、反対側の手で人差し指から小指まで4本の指を揃えて持ち、ゆっくりと外していくことです。
人差し指や中指の指先部分だけを引っ張って外してしまうと、指先部分の皮革に負荷がかかってしまうので避けましょう。皮革は繊細な素材です。強く折り返すと跡が残ってしまったり、強く引っ張ることで皮革に負荷がかかり、その部分から傷み・破れにつながる可能性がありますので、つけ外しの際も注意しましょう。

 

革製手袋のお手入れ方法と保管の仕方

 

 「上質な革を使用した手袋こそ、出来る限り長く付き合いたい。」そう思う方も多いはずです。使い続けることでご自身の手に馴染み、味わいが深い表情が生まれます。皮革を使った手袋を長く愛用いただくために、お手入れ方法をご紹介します。

革の汚れは乾いた布で優しく乾拭きしましょう。
水洗いや、ベンジンを用いて汚れを落とそうとすると変色や、風合いを損ねる原因に繋がります。

馬毛ブラシを使いブラッシングする
柔らかい馬毛ブラシで優しくブラッシングをして汚れを払いましょう。部分的な汚れは綺麗な状態の消しゴムを使い、優しく拭き取りましょう。

*ブラシや消しゴムを使う際は、見えにくい部分などでシミやキズにならないことを確認してから行いましょう。
*強くこするとキズになる恐れがあるため、優しく数回こすってください。

 
長持ちさせるコツは、複数の手袋をローテーションさせて手袋にも休日を与える

毎日同じ手袋を使用すると、革に負担がかかってしまいます。2~3種類の手袋をローテーションで使い、時々手袋を休ませましょう。その日のファッションに合わせて、手袋を変えるのもおすすめです。

次のシーズンに向けた保管方法

使ったままの状態で保管してしまうと、皮革にカビやシミが発生してしまったり、ライニングのカシミヤ部分には虫食いにあってしまうことも。ブラッシングなどをして汚れを落としてから、手袋に使用されている素材に最適な方法で保管しましょう。さらに、桐箱に防虫剤・乾燥剤を入れて保管すると、次のシーズンまで良い状態を保つことが出来ます。

*もし、自分では取り除けないシミやカビが発生してしまったら、皮革のお手入れに精通している設備・技術のあるクリーニング店へ相談しましょう。
*全ての手袋の形・素材に当てはまるわけではございませんので、ご了承ください。

 

 

Photo: SHIMPEI SUZUKI
Text:ISETAN MEN‘S net

 

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