メンズ館5階=メンズテーラードクロージング/インターナショナル セレクションが2019年秋冬シーズンに掲げたテーマは「Remix(リミックス)」。複数の楽曲を編集して新たな音楽を生み出す手法のことを指すが、メンズスタイルにおいても、これまでの“クラシックorリラックス”から“クラシック&リラックス”への流れが本格化。クラシックの価値を感じながら、もっと自由に自分らしく着こなしたい、リラックスして肩肘張らない装いを楽しみたいというマインドを掛け合わせた、新しい"リミックス"スタイルを提案する。

稲葉智大バイヤーが、その象徴的なスタイルとして選んだのが、<STILE LATINO/スティレ ラティーノ>のキャメルのジャケットに、フランスのカットソーブランド<MAISON CORNICHON/メゾン コルニッション>のボーダーカットソー、ベルギーの老舗パンツ専業ブランドの<BORELIO/ボレリオ>を合わせたコーディネートだ。


<スティレ ラティーノ>ジャケット 313,200円
<メゾン コルニッション>カットアンドソーン 20,520円



<ボレリオ>パンツ 38,880円


この"リミックススタイル"でカギを握るキャメルジャケットは、上品な見た目や柔らかさはもちろん、軽さがキーワード。インナーには、肉厚なニットの表情があるゆったりしたカットソーを合わせ、ボトムスにはドレッシーな印象にストレッチ性を兼ね備えたファンクションパンツを合わせている。

クラシックブランドがもつディテイルとストーリーを大事にしながら、素材の柔らかさや機能性、リラックス感など着心地にもこだわったアイテムを組み合わせて、パーソナルな着こなしを楽しんでほしい、というのが稲葉の狙いだ。

 

TOPICS ①

”リミックス”を表現する新ブランド&別注アイテム

 


<ラファーボラ>ジャケット 74,520円


<ラファーボラ>コート 138,240円

2019年秋冬シーズンからメンズ館に初登場する<La Favola/ラファーヴォラ>は、イタリア語で「物語」を意味する日本発のブランド。ジャケットとコートを通じて、装う人それぞれの物語を紡いでほしいという願いが込められたコレクションは、優れたパターンに定評があり、日本人の体型に合わせて着心地の良さを重視した前重心の作りが大きな特徴の一つだ。ホームスパンのジャケットやウールメルトンのコートは肉厚だが着心地は軽く、見た目がクラシックなラップコートもライトウェイトに仕上がっている。


<ムーレー>ダウンコート 「KURO」205,200円


人気ブランド<MOORER/ムーレ>からはイセタンメンズ別注モデル「KURO」が登場。ダブルブレストの定番モデル「モーリス」と同じ素材・副資材を使い、シングルブレストに仕様変更を、さらにベルテッドという男性の色気も表現した別注は、定番素材をブラックでオーダーしたことから「KURO」と名づけられた。


<アルフォンソ シリカ>チェスターコート 540,000円


ナポリのサルト<Alfonso Sirica/アルフォンソ・シリカ>のシングルチェスターコートは、英国テキスタイル界の最古のファクトリーの一つ「ジョシュア エリス」のカシミヤを採用。裁断と縫製は手縫いだが、CADでパターンを引く正確なモノ作りには定評がある。カラーはネイビーとベージュの2色展開。


<レ スパーデ>パンツ 74,520円


この春夏シーズンよりメンズ館での展開がはじまったイタリア・ナポリのパンタローネブランド<LE SPADE/レスパーデ>は、ハンドメイドで仕上げられた名サルトならではの穿き心地が楽しめる。<NUMBER M/ナンバーM>なども含めて、最新の"リミックススタイル"のバリエーションを広げてくれるだろう。

 

TOPICS ②

男が惚れる、1点モノのコラボ&リメイクに注目

 

<Varster/ヴァルスター>の定番ブルゾン「ヴァルスタリーノ」と、<GRENFELL/グレンフェル>の名作「ゴルファー」が、知る人ぞ知るイタリアの老舗セレクトショップ『ERAL55(エラル チンクアンタチンクエ)』とコラボレーション。買い付けた44から50までのすべてのサイズに異なるハンドペイントを施した限定モデルが登場する。


<ヴァルスター×エラル チンクアンタチンクエ>ブルゾン「ヴァルスタリーノ」99,360円


<グレンフェル×エラル チンクアンタチンクエ>ブルゾン「ゴルファー」 99,360円


“アーカイブス”というコンセプトから生まれた同コラボは、男の普遍的なアイテムを現代的でアーティスティックなかたちで繋げていく逸品へ昇華している

 

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