ミシェル・パルミジャーニ氏が最初にデザインした「トリック」シリーズは、2017年より装いを新たにラインナップに加わった。その特徴を強く表すものの一つが美しく施されたギョーシェダイヤルだ。ミシェル・パルミジャーニ氏は自らの作品に施されたギョーシェについてこう語る。


「まず装飾に目を奪われるモデルですが、これは黄金比に基づいているためです。このダイヤルの中に、私たちの周りの自然の中に遍在する、フィボナッチスパイラルの調和を見てとれます。」


「トリック クロノメーター」 2,592,000円
K18RGケース:直径40.8mm、約55時間パワーリザーブ、C.O.S.C.認定クロノメーター、3気圧防水、自動巻

同心円を描く模様は、自然界に無数に見られる黄金比の例のひとつである、松かさの笠の配置を想起させる。それぞれ12時位置と6時位置に配された、<パルミジャーニ・フルリエ>のロゴと、C.O.S.C.認定クロノメーターの証となる「Chronomètre」の文字が均一の装飾から浮かび上がる。外周を周る細いミニッツトラックと均整のとれたアラビア数字、半透かし細工の槍型の針、すべてがギョーシェの美しさを引き立たせるために控えめなデザインとなっている。


「トリック」を特徴づけるもう一つのポイントは、古代ギリシャの柱から着想を得た、ゴドロン装飾とモルタージュ装飾を交互に施したケースだ。1997 年に「トリック」が誕生して以来、すべての「トリック」のベゼルは、ジュラ州ル・ヌワールモンにいる、ただひとりの熟練職人が手がけてきた。モルタージュ装飾の技法は特殊なもので、ローラーを使って流し込んだ金属の素材に、細かく均一な刻みをつけていくが、同じ動作を適度な力と正確な腕をもって繰り返す必要があり、少しでも失敗すれば初めからやり直しとなる。正確に施されたモルタージュ装飾だが、手作業で施されるがゆえにすべてに個性があり、その装飾が施される「トリック」も同じように一つひとつが個性をもつ。


そして、レッドゴールド製のケースには、C.O.S.C.認定クロノメーターとして認められた自社製キャリバー“PF441”が組み込まれ、時、分、秒、日付を計測する。ムーブメントのパーツにはスイス製オート・オルロジュリにふさわしい綿密な装飾が施されており、ローターに施された“麦の穂”をモチーフとしたギョーシェなど、細部まで目を楽しませてくれる。

自然や黄金比をイマジネーションの源とし、眺めて心地良い調和を感じさせる意図を込め作られる<パルミジャーニ・フルリエ>。その独特な世界観を、ぜひお楽しみいただきたい。




Text:ISETAN MEN'S net

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