「シルクやウール、カシミヤ、アンゴラなどの天然繊維のセーターなど“ドライマーク”の付いた衣類は、クリーニング店でドライクリーニング出している」という人は多いと思いますが、ドライクリーニングは水で洗うウェットクリーニングと違って、ドライ溶剤(石油溶剤)で洗うので、水溶性の汚れ(汗や食べこぼしなど)は落ちにくいのが現状です。

セーターやマフラーの繊維の奥に蓄積した汗やほこりなどの汚れ・臭いなどが、繊維にダメージを与えてしまいます。また、クリーニングから戻ったニットなどの風合いや肌触りに不満がある人はぜひ家庭での手洗いに挑戦してみてください。

今回、カシミヤセーターを手洗いするのに使用するのは、「SILK&WOOL DELICATEWASH/ローズ&カモミールの香り(シルク、ウールなどデリケート繊維用)」です。水溶性の汚れをしっかり落とし、ナチュラルな成分で衣類の色移りや縮みを防いで、生地に柔らかさを与えます。


【用意するもの】
■洗濯したいカシミヤ・ウール素材のセーター
■水(約2リットル)
■ウォッシュタブ(桶)
■洗濯用ネット
■平干しハンガー
□使用する洗剤:「SILK&WOOL DELICATEWASH」ローズ&カモミールの香り(シルク、ウールなどのデリケート繊維用)2cc ご購入はこちら


▶手順① 洗濯液を作る。水約2リットルに対して、洗剤はその1000分の1(2cc)を入れよくかき混ぜる。

洗剤は植物由来成分なので「常温の水」で洗うことができます。水温が20~30度だとより汚れがきれいに落ちます。
桶へ水と洗剤を入れて、泡が細かくなるまでよくかき混ぜます。
水中に溶け込んだ泡が汚れを落とすので、しっかり混ぜ合わせた後に、最後に衣類を入れるのがポイントです。


▶手順② ニットがしっかり水に浸かるよう押し洗いする。

天然素材のウールやカシミヤは、水へ浸けると最初は反発するので押し込むように、衣類の空気を抜くように水を含ませます。水中で押し洗いすること約3分。水の色が徐々に黄色や黒に変わってきたら、汚れが落ちた目安になります。
*汚れがひどい時は、新たに①の洗濯液を作り直し同じ工程をもう一度繰り返します。



▶手順③ 
ネットに入れて洗濯機で脱水する。

押し洗いをしたら洗濯用ネットに入れます。ネットが大きいときは余った部分を結んで、セーターがネットの中で動かない状態で脱水します。
脱水は1分程度でOK。脱水を長くすると、生地が撚れ(よれ)たり、風合いの変化が起きてしまう可能性があります。


▶手順④ きれいな水ですすぎをする。

余分な洗剤成分を洗い落とすために、ウォッシュタブに新しい水を入れてすすぎをします。
すすぎのときは水がセーターに入りやすくなっていますが、これは洗剤によって繊維に均等に膜が張っているためで、繊維の目が一列になって、毛羽立ちがなくなります。

すすぎの目安は1回3分程度。濯ぎ時間が長いと繊維の風合いが失われてしまうので注意が必要です。
 


▶手順⑤ もう一度脱水し、陰干しする。

手順⑤と同じ要領で、再度洗濯機で1分ほど脱水したら、平干し用のハンガーに形を整えて、陰干しします。