2018.11.24 update

スタイルで誂える"My Best Suit"(2)──気持ちも装いも一段階上げる"今どきフォーマル"(1/5)

「フォーマルこそ、百聞は一見にしかず」──"正式な場"での男の装いを知りたいとネットで検索すると、正礼服、準礼服、略礼服などの記載が並んで、実はよく分からないもの。よく分からないであやふやのまま着用して出席すると恥ずかしい思いをすることも……。 昨今のブライダル事情はというと、レストランウェディングやクルーズパーティー、あるいは海外での挙式など、ホテル以外の場所でのカジュアル化が進んで、シーンが多様化。それにあわせて、主役の新郎やゲストは、格式張った正装だけではなく、“カジュアルダウンしたフォーマル”を選ぶ方も増えているという。


特別なときの特別な服こそ、個性を


今どきのブライダルで多くの人が望むという“カジュアルダウンしたフォーマル”というのは、紳士のフォーマルな装いの厳格なルールを知っているからこそ実現できるもの。十八代中村勘三郎が「型を知っているからこそ、型破りができる」と例えたのと同じで、「型を知らないで行うと、型なし」になってしまう。フォーマルな場の装いこそ、百貨店の百戦錬磨のスタイリストと創りあげていくのが間違いない。


今回は、「構築的で真面目なルックスを持ちながら、緊張度を和らげるソフトな着心地」で人気の<リッドテーラー>にフォーカス。お客さまの「こういう風に着たい」を実現した4つのスタイルに注目する。

アシスタントバイヤー羽鳥幸彦は、「フォーマルに関しては、“どう着たいか、いつ着たいか、いつまで着たいか”がとても大事なので、スタイリストに着用シーンやスタイルの希望などをお話いただき、コミュニケーションの中から最適な一着をお作りください」とアドバイス。特にブライダルのような“特別なときの特別な服”こそ個性をアピールしてほしい。