今季、伊勢丹メンズは、このスコットランド志向のブリティッシュスタイルを「スコティッシュ・イタリアン」と命名してシーズントレンドに展開している。ティピカルなブリティッシュトレンドを取り入れながらも、ベースはイタリアンクラシックにあるため、これまでイタリア志向のスタイルを好んできた方にも取り入れやすいはず。しかもイタリアンファブリックメーカーが研究開発した英国的な色柄出しを備えながら、シワに強く仕立て映えする素材使いは、テーラー慣れしたクラシックファンにとって新鮮なフィッティングを体験できる機会となるに違いない。

 
左:<タリアトーレ>のスリーピーススーツをホームスパンツイードで別注オーダー。シングルピークのジャケットに太幅のタイを結ぶサヴィルロウスタイルを、イタリア的解釈で再構築している。スーツ156,600円
右:パイデアのシェパードチェックジャケット。チェンジポケット付きのディテールデザインも英国的エレメントの一つ。ジャケット194,400円
■メンズ館5階=ビジネス クロージング

 
<タリアトーレ>にはホームスパンツイードのスリーピーススーツを別注。<デ ペトリロ>にはガンクラブチェックのジャケットを依頼している。<スティレ ラティーノ>では、ヘリンボーンツイードのスーツに合わせるガンクラブチェックのコートも揃え、<パイデア>のシェパードチェックはグリーン掛かった発色に、いかにもスコットランド風の味わいが備わっている。


左:<サルトリア チャルディ>のジャケットもイタリア生地には見られないようなチェック柄を用いている。ジャケット388,800円
右:<チェザーレ アットリーニ>には1782年創業という英国の老舗ツイードミル、マーリンアンドエヴァンスの生地を採用。ジャケット486,000円
■メンズ館4階=インターナショナル ラグジュアリー
 

「これまで伊勢丹メンズが展開してきたイタリアンクラシコとは対局にあるという印象をお持ちになられるかと思いますが、そうではありません。まるで映画か小説から飛び出してきたようなブリティッシュスタイルを目指しているわけではなく、あくまで現代人のスタイルに沿った英国的味付けを楽しんでいただきたいのです。そのためにはイタリア作りの英国服という視点と発想が必要だと思います。ヴィンテージの英国素材ではなくイタリア生地メーカーの英国風紡毛素材を使ったり、伝統的なチェック柄を用いることで一見レトロな英国服に見せるのもテクニックのひとつになるでしょう。毎シーズンのようにブリティッシュ、ブリティッシュと言い続けながらも、コスプレが怖くて明確な回答を避けてきたファッショントレンドに、伊勢丹メンズが本当に着られるブリティッシュを提示させていただきました。ぜひ楽しんで着てもらいたいと思います」(山浦)。

 



 

*価格はすべて、税込です。

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メンズ館4階=インターナショナル ラグジュアリー
メンズ館5階=ビジネス クロージング
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