メイドインジャパンの素晴らしさを世界に伝えていきたい


担当バイヤーの井波は、「プロダクト全体のデザインや素材開発、時代の潮流にあわせたバランス感覚などを上手に編集できる坂井さんは、デザイナーというより、クリエイティブ・ディレクター的なスタンス。真鍮金具へのこだわりなどもモノ作りの意欲の表れです」と語ります。

井波 メンズのビジネスバッグの場合は、お客さまが求める機能性、用途、サイズ感のバランスがとても難しいと思いますが、<トフ&ロードストーン>はそれをデザインにきちんと落とし込んでいて、プライスを含めたトータルバランスがとても優れていると思います。

坂井 ありがとうございます。今のビジネスマンは働き方の多様化や、仕事着のカジュアル化によって、バッグの選び方、使い方も多岐にわたってきています。ビジネスバッグという範疇に収めつつ、たとえば、子どもの頃使っていた多機能筆箱のような「ギミックな機能」などを取り入れることにも今後トライしてみたいと思っています。

井波 ご説明いただいた「ダブルビット」はブリーフやトートを展開していますが、トートバッグでも「蓋が欲しい」という声は多くて、そこに隠しマグネットを仕込ませるのが坂井さんらしいですよね。

坂井 現実的に普通のビジネスマンが使うバッグですから、遊びというか個性の出し方として、<トフ&ロードストーン>は素材の革や縫製にこだわるのはもちろん、バッグに付いている真鍮金具に注目してほしいです。小さいパーツですが、使っているとその適度なウエイト感が愛着に変わってきて、質感を肌で感じるようになってきます。
最後の磨きまで手仕事の真鍮の鋳物をオリジナルでデザインしているブランドは、世界でも非常に稀な存在。素晴らしい技術や職人技とともに、メイドインジャパンを世界に伝えていきたいですね。


バッグは実用品だけれど、“色気”が絶対に必要です


井波 確かに真鍮ならではの重厚感や光沢感には、他の金具・金属にはない色気のようなものを感じます。

坂井 もしうちのバッグの真鍮金具を他の既製品の金具に変えたら、全体を見たときに、とても凡庸なものに感じるはず。バッグは人が使う実用品で、女性ものは「可愛い」でいいんですが、モノには絶対に色気が必要です。弊社は色気のある商品を作っているつもりです。

井波 4月は新年度のスタートということもあり、バッグの買い替えが多い時期です。新しいライフスタイルに合うバッグと出会ってほしいですね。




*価格はすべて、税込です。

Photo:TAKU FUJII

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