2017.03.29 update

【インタビュー】<UN MÉTRE PRODUCTIONS/アン メートル プロダクションズ>佐竹英和|特徴的なデザインと機能性が両立したバッグ

「東京・足立区で55年以上の歴史を持つ老舗カバン店のファクトリーブランドとして、建築的・立体的なデザインからアプローチしています」というのは、<アン メートル プロダクションズ>のデザイナー佐竹英和氏。メンズ館では2回目となるプロモーションが、3月29日(水)からスタートする「JAPAN SENSES(ジャパン センスィズ)」に合わせて、メンズ館地下1階=紳士鞄で行われます。


「伊藤鞄製作所」のファクトリーブランド<アン メートル プロダクションズ>のデザイナー佐竹英和氏

昨年9月に<YOHJI YAMAMOTO/ヨウジヤマモト>とのコラボレーションによるバックパックシリーズ「Architectural Backpack Series」でデビューしたバッグブランド<アン メートル プロダクションズ>。同年10月には、メンズ館地下1階=紳士鞄でプロモーションを行い、今春は、新作のバックパックのほか、トートバッグとブリーフケースを加えて再登場します。<アン メートル プロダクションズ>は、創業以来、日本生産にこだわる「伊藤鞄製作所」のファクトリーブランド。今回は、商品開発に携わるデザイナー、佐竹英和さんにお話を伺いました。

ディーター・ラムスの「グッドデザインの10の原則」という指針


ブランド名の<アン メートル プロダクションズ>の意味は、フランス語で「1メートル(定規)の工業製品」で、無機質でシャープなイメージから命名されました。鞄メーカーのファクトリーブランドとして、デザインコンセプトに建築的・プロダクトデザインからのアプローチを掲げ、ディーター・ラムスの『グッドデザインの10の原則』にある“Less but better=より少なく、より良く、より機能的に”や、フランス人建築家のル・コルビュジエの“モデュロール(Modulor)”に影響を受けつつ、一つのバッグブランドの確立を目指しています。

自分もバッグの生産現場からパターンまでを長く携わってきて、Less but better的なイメージを持ってデザインしたいと思っていました。<アン メートル プロダクションズ>では、機能と強度は省かずに、余計なモノを省いていき、シンプルなイメージで再構築する考え方でデザインしています。



バッグ生産の一貫体制の中から誕生した「3スペース(3層)」シリーズ


<アン メートル プロダクションズ>に携わっていてなによりうれしいのは、材料さえあれば機械などがすべて揃っている会社ですぐ試作が作れること。ラフスケッチを描きながら、アイデアがひらめいたときに、トライ&エラーを繰り返しながら“最善のシンプル”を求めることができます。

自分自身も長くバッグに関わってきて、さまざまなバッグを使ってきています。そういう経験から、出し入れの効率の良い収納や内装、ポケット位置など、自分が「これだ」と思ったものを<アン メートル プロダクションズ>のデザインに込めています。

<アン メートル プロダクションズ>の現在のアイコンともいうべき「3スペース(3層)」シリーズは、メインルームとPCスペース、さらにプラスアルファの収納スペースをもつ「3室」構造で、都市生活の中で機能的に使えるデザインとなっています。


バックパック
「THREE SPACE BACKPACK/UM_0018」

(30cm×42cm×22cm)
49,680円

ライフジャケットのフォルムからインスパイアされたバックパック


デビュー以来最も人気の高いバックパック「THREE SPACE BACKPACK/UM_0018」は、ライフジャケットのフォルムからインスパイア。“背負うというより、機能として着るもの”という発想から、身体のラインに沿わせてフィットする形状になっています。イメージは「シェル=殻」ですね。

素材は、糸から撚(よ)ってオリジナルで開発した杢調のグレー生地で、軽量で強度があり、弱撥水加工も施されています。そのオリジナル素材と定評のあるコーデュラ素材を組み合わせているのも特徴です。



収納スペースは、前胴側に2つのファスナー付きポケットがあり、中央スペースがマチ幅の調整ができるので、多くのモノを収納できます。さらに背中側のファスナー付き収納はPC専用で、クッション素材でガード。

機能面では、荷物を入れたときの重量の分散を考えて、肩に2本と底に3本のテープを配置。ハンドルは、通勤電車内で手に持って足元に収まるよう設計しています。


トートバッグ
「THREE SPACE TOTE/UM_0029」

(35cm×44cm×15cm)
43,000円

よりビジネスユースできる「トートバッグ」と「ブリーフ」が新登場!


さらに、今回のプロモーションでは、「3スペース(3層)」シリーズとして、トートバッグとブリーフを初お目見えします。トートバッグは前面と裏面の2つの面だけで覆っていて、サイドで補助している構造で、「くるむ=包む」からのイメージを具現化。バックパックと同様、荷重を分散させるベルトがあり、デザインを継承しています。またブリーフは、手提とショルダーの2ウェイで使えるタイプで、主にビジネスシーンで活躍する機能を備えています。

<アン メートル プロダクションズ>プロモーション
□3月29日(水)~4月11日(火)
□メンズ館地下1階=紳士鞄

*価格はすべて税込です。

お問い合わせ
メンズ館地下1階=紳士鞄
03-3352-1111(大代表)