2014.11.26 update

【インタビュー】スズキタカユキ|クリエーションを間近に感じる<スズキタカユキ>のカプセルコレクション #2

前回、限定品が作られた経緯がわかってきました。今回は古生地への想いとライブパフォーマンスについて語っていただきます。
前回の記事はこちら



ーーなぜ古生地にこだわりがあるのでしょうか。

スズキ「昔の生地は素材自体が良いんですよ。一説によると今の土とは質が違うそうです。良い綿や麻ができていましたし、絹も日本で手に入れやすかったんですよね。この良い素材を使用してできた生地を使って服を作りたいと思いつつも、少量過ぎて通常コレクションでは使えなくて。そんな中でのこのカプセルコレクションはとてもいいタイミングでした。」

ーーこれらはどのように集めたのでしょうか。何十年も前の生地となるととても貴重ですよね。

スズキ「専門業者から購入したり、海外にいる知り合いからわけてもらったりして集めていました。カプセルコレクションの制作にあたり購入したものも中にはあります。」

ーーメンズのコレクションを見ているとクラシックなデザインが多く見受けられますね。 これらは古生地を使用する理由と関係があるのでしょうか。

スズキ「そうですね。もともと時代と時代の境目に作られたものに興味があって。例えば古着屋とかにいって服をよく見ると変なディテールがあるんです。昔のミシンの特性上そうなったとか、テーラーが作ったワークウエアとか。その時代に生まれその時代にしかないディテールなんですね。そして買ってすぐは見つけられなくて、2年後に気づいたら、あれ、ここ変だな、みたいな発見が僕は好きですね。そういう後々見出せるディテールをコレクションの中にちりばめてその発見を楽しんでもらえたらなと思ってデザインしています。細かいんですけどね。」


ーー生地に関してもその時代性を感じられる素材を使用した古生地に興味を持たれているということですね。スズキさんは衣装を手がけたり、ご自身も舞台でパフォーマンスをされているんですよね。今回メンズ館でもパフォーマンスをしていただけるとのことですが、どのようなイメージをされていますか。

スズキ「来店していただいた方と会話をしてリクエストに応えながら服を作っていく工程を見てもらえたらなと思っています。実際普段から使用しているミシンを持って行きます。古いミシンで音が違うので、その音も聴いてもらいたいです。できるかどうかわからないですが、購入してもらった服にご要望があれば手を加えたりできたらいいですね」


デザイナーが実際に手を動かし作業をしているところ見ていただけるこの貴重な機会に是非ともメンズ館2階に足をお運びください!スズキタカユキさん、尾田さんありがとうございました。

<スズキタカユキ>デザイナーライブパフォーマンス
□11月29日(土)午後3時~5時
□メンズ館2階=インターナショナルクリエーターズ

お問い合わせ
03-3352-1111(大代表)