2026.01.24 update

<プラダ>2026年秋冬メンズコレクション「BEFORE AND NEXT」──過去を消さずに、次へ進むための服【FASHION HEADLINE】

 

プラダ 2026年秋冬メンズコレクション「BEFORE AND NEXT」は、過去と未来を対立させるのではなく、そのあいだにある連続性を問い直す試みとして提示されました。ミウッチャ・プラダとラフ・シモンズが示したのは、過去を否定することなく、そこに蓄積された意味や経験を引き受けたうえで、次の一歩を考えるという態度です。


Courtesy of PRADA



コレクション全体を貫くのは、明確な構築性です。縦のラインを強調したシルエットや、身体の輪郭をなぞるようなテーラリングは、視覚的な秩序をもたらしながら、着る人の姿勢や佇まいまでを意識させます。不安定な時代において、構造を持つ服がもたらす安心感が、ここでは重要な役割を果たしています。

 


Courtesy of PRADA



一方で、表層は抑制されながらも、内部には複雑さが仕込まれています。シンプルに見えるジャケットやコートの内側には、異なる時代や文化を参照したディテールやプリントが重ねられ、服を通じて時間の層が可視化されています。それは装飾というよりも、知性や記憶を内包するための構造と言えるでしょう。

 


Courtesy of PRADA



プリントに見られるモチーフは、古代からルネサンス、現代に至るまでのイメージが交差するコラージュとして展開され、人類が積み重ねてきた文化的経験を想起させます。ここで重要なのは、過去を懐かしむことではなく、それらがいまの服の中でどのように再配置されているか、という点です。

 


Courtesy of PRADA



ショーの舞台となったプラダ財団のデポジートもまた、こうした考え方を補強する装置として機能していました。過去の遺物や断片が周囲に配置されることで、時間が一方向に流れるのではなく、行き来するものとして体感されます。隠されてきたものが開かれ、つながりが浮かび上がる——その空間構成は、コレクションの思想と呼応しています。

 


Courtesy of PRADA



「BEFORE AND NEXT」は、過去を保存するためのコレクションではありません。また、未来を断定するものでもない。過去を参照し、いまを見つめ、その先を考えるためのプロセスを、服の構造として提示したコレクションだと言えるでしょう。<プラダ>は今季、詩ではなく構造によって、次へ進むための思考を示しています。

 


Courtesy of PRADA

 


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Tel: 0120.45.1913
www.prada.com

 

記事提供元
FASHION HEADLINE