すべてをフィレンツェで完結することにこそ意味がある。


そんなアルファンデリー氏が掲げる経営理念は、“<サンタ・マリア・ノヴェッラ>本来の姿を取り戻すこと”──まさに、原点回帰といえるものだ。

「効率化を優先して労働力の安い国に生産拠点を移したり、税制面から本社機能をスイスに移したりする企業が多い中、私たちはフィレンツェにこだわり、フィレンツェで素材の生産から製造までを、完全な自社サイクルで行いたいと考えてやってきました。実際に研究施設や生産工場はフィレンツェ市内にあり、素材となる植物やハーブの一部を、フィレンツェ郊外で生産しているんです。時代の流れに逆行するような方針かもしれませんが、私たち〈サンタ・マリア・ノヴェッラ〉は1612年の起源から約400年、ずっとフィレンツェに深く根を下ろしてきました。それを別の場所に移すのは、ブランドの根幹である“アイデンティティ”を著しく損なうことになると思うのです。経営的なメリットがあったとしても、その代わりに本質的な価値を傷つけてしまっては元も子もありませんから」



歴史的名香として残る最も古い香り、その名も「サンタ・マリア・ノヴェッラ」。カラブリアのベルガモットを主とするシトラスがベースのさわやかな香りは、時代を越えてヨーロッパの歴史そのものを漂わせる。
オーデコロン「サンタ・マリア・ノヴェッラ(100ml)」17,600円

ーーー一歩足を踏み入れると惹き込まれる世界観
 
フィレンツェ本店の販売ホールは修道院内の教会として使われていた場所で、14世紀に聖ニコラスを讃えるべく建築されたもの。その後の大改修でも天井のゴシック様式は大切に保存され、パオリノ・サルティによるフレスコ画だけでなく、クルミ材の陳列棚、ネオゴシック様式で飾られたカウンターなど、19世紀建築美術の真髄が凝縮されたかのような空間だ。しかしデジタルインターフェースなど現代のテクノロジーを巧みに取り入れ、世界中からひっきりなしに訪れる買い物客や観光客が、スムーズにショッピングを楽しめるようにするなど革新的なエッセンスも随所に見て取れる。


イタリア・フィレンツェにある〈サンタ・マリア・ノヴェッラ〉の本店。もともとは、中世フィレンツェの名門一族、アッチャイオーリ家の礼拝堂として使用されていた。

 

‘’今“だからこそ、お客さまとの繋がりを

2020年秋、〈サンタ・マリア・ノヴェッラ〉の商品が自社サイト以外で、三越伊勢丹オンラインストアでの販売が開始されることとなった。「コロナ禍において、顧客で有るお客様の足が店舗から遠のき、お買い物の場を失っている事を聞いたためです。百貨店のお客様のご要望に少しずつでも応えていきたかったという想いから、三越伊勢丹オンラインストアでの販売を開始しました。」どんな時も多くのお客さまの声にお応えしつづけてきた姿勢こそ、“今”の時代に合ったお客さまとの繋がりを絶やさない想いを感じられる。この機会に初めて〈サンタ・マリア・ノヴェッラ〉と出会う方もいるだろう。初めてご購入される方には、薔薇水と言われる「ローズウォーター」は男女問わずリフレッシュや、軽いフレグランスに、またリネンウォーターとしてシーツや枕カバーなどに活用出来る。また、ポプリは定番のルームフレグランスとして、人気が高く、おうち時間をより豊かに彩ってくれるアイテムとしておすすめだ。

 

――より多くのお客さまへ届けたい想い

「〈サンタ・マリア・ノヴェッラ〉は、長い歴史の中で、数々の伝説を生み出してきました。世界が不安な状況に置かれている今だからこそ、〈サンタ・マリア・ノヴェッラ〉が追及してきた真の“癒し”を皆様にお届け出来ればと願っています。」

クラシックかつモダン──進化の歩みを止めない<Santa Maria Novella/サンタ・マリア・ノヴェッラ>は、これからもさまざまな“香りと癒しの芸術品”を世に送り出してくれることだろう。

        

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