2018.10.29 update

解析&再現で味わい尽くす古いにしえのプロダクト

時代の流れに寄り添うべく、今秋から新たに取扱いを始める4つのブランド。老舗の復刻から、つくり手の感性が光る気鋭ブランドまで、その魅力をひもとく。

22歳から3年間パリを“放浪”し、アパレルメーカー勤務や岡山でのデニムづくりを経て、デザイナー、小林 学氏が<Slowgun & Co/スロウガン>を立ち上げたのは1998年のこと。それから20年。節目となる今年、次なるフェーズに進むべくスタートさせたのが、<AUBERGE/オーベルジュ>だ。


「この節目に世界的に見てもレベルの高い日本のものづくりを、徹底的にフィーチャーしたいと思ったんです」

小林氏は服づくりを通して、多くのの生地職人や工場と接するたびに、常々驚かされてきたという。超高密度に織ったトレンチも、味わいのあるニットも、古きよきフレンチワークシャツも、日本にはそれらをつくらせたら世界を凌駕するだけのプロ集団がいる。


リバーシブルのトレンチコートは、先染めの超高密度ギャバジンで仕上げたコットン面と、試し織りで糸の交わりを確認するための“マス見本”をデザイン化したウール面が楽しめる。ステンカラーコート99,900円

「そんな人たちが全力投球できるものづくりの場をつくりたかったんです。日本のプロフェッショナルたちは、歴史的なファッションアイテムを奥底まで理解できているということ。コートにしてもシャツにしても、どの時代にどんなつくり方をしていて、いつが魅力的だったのか。それをわかっているからこそ、最新の技術で最高のものを追求できるんです」

すなわちレプリカではない、日本版のものづくりをベースに再編した“名作”。それを生み出すのが<オーベルジュ>なのだ。ちなみにブランド名は、18世紀のフランスで生まれた美食も滞在もゆったり楽しめる宿屋のこと。


左/横糸のみに太番手のシルクを打ち込んだデニムパンツ。裏起毛で肌触りが心地よい。デニムパンツ49,680円
右/晩年のセルジュ・ゲンズブールが着ていたようなシャンブレー素材のワークシャツを今に再現。柄は50年代のフレンチワークを感じさせる。小さな衿もモダンだ。シャツ31,320円

「その土地で取れた美味しい食材を振る舞うように、最高の素材(生地)で着る人をもてなしたい。だからといって、これ見よがしに主張することなく、バカンスを楽しむように、ゆったりと付き合える。言ってみれば“抑えの利いたラグジュアリー”、そんな服でありたいと思っています」

<オーベルジュ>プロモーション
□10月31日(水)~11月6日(火)
□メンズ館7階=オーセンティックウェア

*価格はすべて、税込です。
*すべて10月31日(水)から販売予定

お問い合わせ
メンズ館7階=オーセンティックウェア
03-3352-1111(大代表)