倉本 東村山といえば菊池ですね。それは外せません(キリッ)。

──菊池というのは……。

倉本 もちろん、カープの菊池(涼介)ですよ。決まっているじゃないですか。かれ、東村山の出身なんです。

──なるほど(笑)。

倉友 味のほうはいかがですか。こちらは純米のどっしりした風合いが楽しめるお酒です。


倉本(一口含んだとたん)おいしぃ〜。香りがふわぁっと広がる。嫌いなヒトはいないんじゃないでしょうか。これ、グラスもいいですね。
倉友 そちらは純米酒に特化したグラスなんですよ。
倉本 えっ。専用?
倉友 ええ。リーデルが8年かけてつくったグラスで、大ぶりで横長、口径の大きなシルエットがポイントです。米の旨みを最大限引き出してくれます。
倉本 足つきのグラスで日本酒を呑むってだけで気分がアガりますが、そうですか、深い旨みはグラスにも秘密があったんですね。
倉友 仕上げには〈満寿泉〉の貴醸酒でどうでしょう。
倉本 甘〜い。あれ、けどさらりとした呑み口ですね。


〈満寿泉〉貴醸酒×貴醸酒 3,240円
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倉友 日本酒は米と水(仕込み水)と麹からなりますが、この酒は仕込み水の代わりに日本酒を加えて醸造するという贅沢な一本です。度数は少し高めの15°。
倉本 まさにナイトキャップですね。
倉友 ボトルはイタリアから仕入れています。
倉本 どおりで洒落ているわけだ。呑み終わったら一輪挿しにもつかえますね。さっきのグラスもそうだけど、これからの日本酒に必要なのはこういうことなんでしょうね。


──売り場の感想も聞かせてください。

倉本 一言、奥行きのある品揃えに驚きました。うちは家族揃って伊勢丹のファン。中元歳暮はもちろん、なにかというと伊勢丹でした。むかしからアイカード(現エムアイカード)をもっていたし、いまじゃゴールドに昇格(ドヤ顔)。にもかかわらず、じつはアルコール関連はノーマークだったんです……。このカウンターも素晴らしい。吉兆(東京 吉兆)の料理をつまみながら試飲できるサービス(有料)なんてどこの酒屋にもありません。これからお酒は伊勢丹で買いますっ。(我に返ったように腕時計をみて)まだ朝の10時ですよ。

──うれしそうですねぇ。【つづく】


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Text:Kei Takegawa
Photo:Natsuko Okada

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