木村滋久さん

好きだから、王道をゆく


元々ホテルマン(レストラン担当)という経歴を持つ木村さん。ワインの道に進んだきっかけは、ワイン生産者との出会いでした。「フランスのワイナリーを訪問した時、造り手の方の語りがすごく熱かったんです。葡萄畑や醸造所の雰囲気にも心を打たれて。そこからワイン造りをしてみたいという思いが生まれましたね」。

そして、ワイン醸造を学べる環境を探している中で出合ったのが、ニュージーランドでした。魅力は短期間で学べるニューワールドならではのスピード感と間口の広さ。以来、現地のワインに惚れ込んだという木村さん。「僕、ニュージーランドのソーヴィニヨン ブランが好きなんですよ。フルーティで何十種類ものアロマがグラスに広がるワインだと思いますね。親しみやすさに、国民性が表れているような気がします」。

 
パッションフルーツやレモンなどの芳醇な果実香が感じられます。エレガントでありながら、力強い味わい。

〈キムラセラーズ〉
ソーヴィニヨン ブラン 2017(ニュージーランド製/白/750ml) 3,672円
■本館地下1階=食料品/グランド カーヴ

木村さんのワインは、まさにその王道を行く芳醇な果実味溢れる味わい。「生産者の熱意を受け取ったことが僕の原点なので、土地柄を表現しながら僕の感じた喜びを日本の方にお伝えできたらいいですね」。そう語る木村さんの言葉には、確かに熱意が満ち溢れていました。