2018.03.20 update

"エイジング"された生地で男の艶服を表現──新スーツブランド<CALM HILL/カームヒル>が登場

かつての価値観やスタイルが通用しなくなった今、男達は何を持って自分を確立していくのか。この時代に埋もれない、自由で、束縛されない「新しい価値」を持ち合わせたスタイルとは?


1970年設立の名門クロージングファクトリーが手がける新ブランド<CALM HILL/カームヒル>がメンズ館5階=ビジネス クロージングに登場した。ブランド名に由来する<カームヒル(=穏やかな丘)>は、柔らかいシルエット、そこからくる着心地の良さを表現。デビューシーズンとなる2018年春夏では、同ファクトリーが今まで培ってきたテーラリング技術を駆使し、「リラックス&ムーブ」をテーマに「3Tジャケット(=Tailoring+Textile+Technology)」によるセットアップスタイルを提案。上質な素材、完璧な縫製力、無駄のない機能を掛け合わせ、確かな男の艶を「美しい服」に落とし込んだ。

<カームヒル>を手がけたのは、1991年の雲仙普賢岳噴火に伴う土石流によって壊滅的な被害を受けたが、いち早く操業再開を果たし、当時の復興の象徴として話題となったクロージングファクトリー。工場内部は徹底して湿度管理され、天候に大きく影響される天然素材の状態を安定させているほか、高温多湿の日本の気候に合わせた縫製を取り入れているなど、すべてファクトリー内で縫い上げることで安定した品質の確保に努めている。


縫製の工程では、体に添う着易さと、立体的なシルエットを出すため、各工程の間に何度もプレスを実施。時を経ても型崩れしない、そして、より体に馴染んでいく本物の着心地を生み出している。

同ファクトリーでは、予め専門機関で検査された生地を入荷してすぐには裁断せず、熟練の職人が風合いと特性を見極めるのが一つの特徴。自社の基準に満たないものはあらためて最適な状態に整え、はじめて縫製の工程に回すという。そうすることで裁断前に生地を"エイジング"し、より生地を落ちつかせて、仕立て後の型崩れを防ぐことに繋げているのだ。さらに、縫製の工程でも、この"エイジング"を実施。縫製、プレスによる生地ダメージを回復させる時間こそが「美しい服」に繋がる最も重要な工程と考えている。

お問い合わせ
メンズ館5階=ビジネス クロージング
03-3352-1111(大代表)