2018.04.02 update

バイヤーが選ぶ“一針入魂” #1──次代を担うサルトリアの価値と魅力|サルトリア文化をともに築いていきたい同世代の旗手

一球入魂ならぬ、一針入魂。今回は、メンズ館5階=ビジネスクロージング担当バイヤー山浦勇樹が心動かされた、南イタリアのものづくりのフィロソフィーをご紹介。工業製品にはマスプロダクトならではの完成された美しさがあるが、山浦が今求めているのは“他にないもの、クセのあるもの、味のあるもの”。人の手が入った温もり感や、ハンドメイドのものづくりの価値は、これからよりフォーカスされていくだろう。


 <ルカグラシア>
スーツ 各302,400円

 

第1回目となる今回は、イタリア・ナポリのサルト<Luca Grassia/ルカグラシア>。イタリアのサルトリア(仕立て屋・テーラー)も他の伝統産業と同じく後継者問題に悩まされているが、実際多くのサルトたちから、「世代交代するのにバトンを渡す人がいない」という声も聞く。

現在31歳、挑戦的なサルトとして非常に期待されているのが、ルカ・グラシア氏だ。自身のスタイルをしっかり持っていて、ものづくりに対してとても真摯。ビスポーク(オーダー)からプレタポルテ(既製服)にも積極的に挑戦している。

工房を訪ねると、ステッチングの出来上がりなどを広げて、熱心に説明してくれるルカの姿があった。イセタンメンズとして、彼とこれからのサルトリア文化に貢献していきたいという思いが込み上げてきたという。

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*価格はすべて、税込です。

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メンズ館5階=ビジネスクロージング
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