【対談】島地勝彦×今西真也|人の想像力によって完成するコンテンポラリーアートの世界に触れて(1/5)


Fireworks #18, 2016, oil on canvas, 33 x 53 cm

「1つの作品は、約5日間で一気に描きあげます。油絵なので、表面が乾いてしまう前に一気に描き上げなければならない。どんなに大きな絵であっても、何としてでも描き上げなければならない。夏場は2日間ぐらいです。」
このようにストイックな作品作りについて語るのは、代々続く奈良の老舗奈良漬屋の4代目の息子であり、画家として活躍する今西真也氏。現在サロン ド シマジの画廊にて彼の作品を展示している。

今西の実家である奈良漬屋は伝統的な製法を頑なに守り、最低でも三年を費やして作られる品だ。現代ではその製法で作っているのはここだけと言われている。
この歴史ある家業を潰すわけにはいかないと考えた今西が選んだのは、家業と自身の夢を両立ができる「画家」の道だった。