2017.02.22 update

【私の愛用品】太田陽介|13年目の<エドワードグリーン>(1/4)

中学生のときに<ナイキ>のエアマックス95でスニーカーに目覚めて、雑誌『BOON(ブーン)』を穴が開くほど読み込んで、古着やヴィンテージジーンズに興味を持ち、大学入学で上京して、頭にたたき込んだ原宿や渋谷の地図をもとにショップを巡る――そんな“体験”を持つ30代前半の男性はきっとたくさんいるはず。


伊勢丹新宿店の看板セール「紳士ファッション大市」などの催事の企画・運営を担当するセールスマネージャー太田 陽介もそんな一人。でもちょっと変わっているのは、エイジングが楽しめる“皮革”フェチだということ。取材のテーブルの上には、3足の<EDWARD GREEN/エドワードグリーン>と、「まだ名刺がない入社1年目に買った(笑)」という<Whitehouse Cox/ホワイトハウスコックス>の名刺入れなどレザーアイテムが並びます。


紳士靴担当の時に、靴職人から言われたひとこと


イセタンメンズネットの愛読者の中にも、「高い靴だから、年に何回か、ここぞというときにしか履かない」という方は多いと思います。今回登場する太田もそういう考えだったそうで……。

入社3年目で紳士靴担当のとき、「ビスポークしたことがない人は、ビスポークを語るべからず!」と思い、フィレンツェの靴職人のホールカットのラウンドトゥを誂えました。仮縫いを経て出来上がったハンドソーンの靴は、おろしたてから柔らかくて、返りも良く、とても履きやすい。でも高価なものなのであまり履けませんでした。

次にその職人が来日した時に履いていき、「今日で履くの2回目なんです」と言ったら、ものすごくガッカリした顔をされました。「もっと履いてくれれば、もっと良い感じになるのに」と…。実際本人はすごく履き込んだ靴を履いていて、まさに“こうやって履くべし”という見本そのもの。それを見てから、考え方が変わりましたね。