2016.06.05 update

【インタビュー】岡庭智明(<The Viridi-anne/ザ ヴィリディアン>デザイナー)|静謐なる強さを纏うモノトーン(1/2)

表現の一端にアートインスタレーションを取り入れ、写真家や音楽家など内外のクリエーターたちと協業した作品を多数手がけているデザイナー、岡庭智明。WEBでも見ることができるその作品中、服は静かに、しかし強烈に存在感を放っている。


岡庭智明

1963年、長野県出身。東京造形大学絵画科を卒業後、独学でパターンメイキングと縫製を学びファッションデザインの道を歩む。レディースのコレクションを展開したり、アンダーグラウンドシーンでランウェイショーを行うなど多岐に活動。2001年にメンズレーベル<The Viridi-anne/ザ ヴィリディアン>を立ち上げ、外苑前に旗艦店を開く。2013年、恵比寿に移転し現在に至る。

<The Viridi-anne/ザ ヴィリディアン>のコレクションから薫るのは、ストイックで先鋭的な趣だ。だが岡庭は90年代の裏原宿でストリート色の強い服を手がけていたという。自身の成長とともにテイストを変え、クリエーションを進化させてきたのだ。現在は、黒を纏う印象が強い。

「気分的に色を着たいときもあります。以前、柄物のシャツばかり着ていたこともあるし、赤やオレンジ、ブルーといった色を取り入れたこともあるし、トリコロールをテーマに掲げたことも。でも結局、黒と白に帰ってきてしまう」。


モノトーンだからこそ素材とシルエットそしてディテールに心血を注ぐ。

この2シーズンは、あえてテーマを設定せず何ものにも囚われない状態で服をコレクションを手がけてきた。結果、完成した内容は自身が好むモノトーンが大半を占める内容となった。だが、よく見れば素材の違いで発色は異なっている。ひとつひとつが同じ黒でありながら違う黒だ。なかでも「墨色」はブランドにとって重要な発色。傑作と呼ばれ、日本で一番早く完売するといわれるダウンジャケットも黒のみで展開されている。6月8日(水)からスタートするメンズ館2階=インターナショナル クリエーターズのポップアップでその全貌は知れる。