2026.09.02 update

【特集】“静かな美しさ”を現代へ。西口修平氏が手掛ける<ミラ・ショーン ミラノ>2026年秋冬コレクション|伊勢丹新宿店

 【特集】“静かな美しさ”を現代へ。西口修平氏が手掛ける<ミラ・ショーン ミラノ>2026年秋冬コレクション|伊勢丹新宿店

MILA SCHÖN MILANO/ミラ・ショーン ミラノ>の2026年秋冬コレクションが登場。9月5日(土)より、伊勢丹新宿店 メンズ館5階 メンズテーラードクロージングで展開スタート(三越伊勢丹オンラインストアは9月9日(水)から)。
その魅力は、派手な意匠ではなく、袖を通して初めて伝わる素材の上質さ、プロポーションの美しさ、そして静かな配色にあります。
 
  *2026年秋冬コレクションは三越伊勢丹オンラインストアでは9月9日(水)午前10時頃販売開始予定
 
2023年のブランド始動以来、西口修平氏がディレクションを手がける同ブランドは、今季「EDERA MODERNA(現代的なアイビー)」を掲げ、1970年代のミニマリズムを現代の大人の装いへと再解釈しました。ドレス、ワーク、スポーツを横断する4つのスタイリングを通して、その魅力を西口氏の言葉とともに紐解きます。
 
西口修平 PROFILE
1977年、大阪府生まれ。古着店やデザイナーズブランドを扱うショップを経て、地元大阪でビームスに入社。2011年にバイヤーに抜擢され上京し、2014年よりBEAMS Fのディレクターを務める。他ブランドの監修やディレクションも手掛け、著書に『Nishiguchi's closet』『Nishiguchi Essentials 100』など。
Instagram : @shuhei_nishiguchi
 

1970年代のミニマリズムを、現代のメンズウェアへ再解釈

【特集】“静かな美しさ”を現代へ。西口修平氏が手掛ける<ミラ・ショーン ミラノ>2026年秋冬コレクション|伊勢丹新宿店
 
<ミラ・ショーン ミラノ>が始動したのは2023年。<ミラ・ショーン>からオファーを受けた西口さんは、既存の<ミラ・ショーン ミラノ>との差別化を図りながら、メーカーとの打ち合わせを重ね、製作まで自ら携わってきました。服作りの軸は、不要な要素を削ぎ落とすミニマルな姿勢と上質な素材。着心地やプロポーションの美しさ、静かな配色によって、袖を通して初めて良さが伝わる「優雅な休日着」を目指しています。

西口修平氏(以下、敬称略)「派手さよりも静かさ。暮らしに余白のある大人の方に着ていただきたい」
 
【特集】“静かな美しさ”を現代へ。西口修平氏が手掛ける<ミラ・ショーン ミラノ>2026年秋冬コレクション|伊勢丹新宿店
 
コレクションが大きく変化したのは2025年秋冬から。アイテム構成を見直し、クラシックの範囲内でデザインとシルエットにわずかなエッジを加えました。その延長にある2026年秋冬のテーマが、「EDERA MODERNA(現代的なアイビー)」です。着想源は1970年代の<ミラ・ショーン>。西口氏は、色彩豊かな当時の潮流のなかでも、ミニマルなデザインが貫かれている点に着目したとのこと。

西口「もしミラ・ショーンさんが今生きていて、メンズコレクションを手掛けたら、というのが裏テーマ」
 
イタリアを軸に、イギリスやアメリカ、フランスから受けた当時の影響も取り入れているといいます。
 
 

ドレス、ワーク、スポーツを行き来する4つのスタイル

今季の方向性を具体的に示すのが、4つのスタイリングです。スポーティなハリントンから構築的なブレザーまで、アイテムの出自は異なりますが、共通しているのは素材とシルエットの美しさです。完成されたルックとして楽しめる一方、単品を手持ちの服に取り入れやすいことも魅力です。
 

上質な生地のハリントンジャケットによる「ドレススポーツスタイル」

 
【特集】“静かな美しさ”を現代へ。西口修平氏が手掛ける<ミラ・ショーン ミラノ>2026年秋冬コレクション|伊勢丹新宿店
ジャケット 97,900円 ►商品を見る
パンツ 53,900円 ►商品を見る
ポロシャツ 39,600円 ►商品を見る
 *三越伊勢丹オンラインストアでは9月9日(水)午前10時頃販売開始予定

最初のスタイリングは、カーキ系のハリントンジャケットとイージーパンツを、ブラックのロングスリーブポロで引き締めたドレススポーツスタイル。カジュアルの定番を上下でそろえながら、目指したのはスーツを着るような端正さです。縦横双糸のウールギャバジンには、ほどよいハリと上品なドレープがあり、スポーティな雰囲気にドレッシーな艶をもたらします。

【特集】“静かな美しさ”を現代へ。西口修平氏が手掛ける<ミラ・ショーン ミラノ>2026年秋冬コレクション|伊勢丹新宿店
西口「本来スーツに使うような素材を、スポーツジャケットとトラウザーズのスーツとして、テーラードファクトリーで作ったらどうだろうと考えました。カジュアルなのかドレスなのか、仕事着なのか寛ぎ着なのか。その答えのすべてを内包するものとして捉えています」

ジャケットはテーラード仕立てによって肩が立体的に収まり、パンツはサイドアジャスターとハーフシャーリングで快適さを確保。フロントのピンタックによるクリースが縦のラインを保ち、リラックスした着用感のなかにもきちんとした印象を残します。日本の気候を考慮し、通年で着用しやすいことも嬉しいポイントです。
 

日常着をウールと仕立てで「ラグジュアリースポーツスタイル」へ

 
【特集】“静かな美しさ”を現代へ。西口修平氏が手掛ける<ミラ・ショーン ミラノ>2026年秋冬コレクション|伊勢丹新宿店
ジャケット 97,900円 ►商品を見る
パンツ 75,900円 ►商品を見る
パーカ 75,900円 ►商品を見る
 *三越伊勢丹オンラインストアでは9月9日(水)午前10時頃販売開始予定

ファティーグジャケット、パーカ、ワイドスウェットパンツという身近なカジュアルアイテムを、上質な素材と仕立てで大人の装いへと引き上げたスタイル。高密度ウールギャバジンのジャケットは、やや丸みを持たせたシルエットが特徴です。パーカとパンツには、ニュージーランドメリノウールを紡績したウール100%の裏毛素材を採用。カジュアルの気楽さと素材の上質感を両立した、ラグジュアリースポーツスタイルです。

【特集】“静かな美しさ”を現代へ。西口修平氏が手掛ける<ミラ・ショーン ミラノ>2026年秋冬コレクション|伊勢丹新宿店
西口「ゆったりとしたシルエットにすることで、ウール由来の豊かなドレープが出ることが一番の特徴です。ファティーグジャケットもウールで表現し、テーラードファクトリーで生産することで、立体感と縫製の美しさを際立たせました」

形は見慣れたスウェットやワークジャケットでも、布の落ち方や表面の艶には明確な違いがあります。生地に復元力があり、スウェットパンツの膝が出にくく、手洗いできるのも実用的。着る本人が上質さを実感できる“控えめなラグジュアリー”を、日常着として成立させています。
 

「70年代ミニマルプレッピースタイル」をテーラリングで現代的に

 
【特集】“静かな美しさ”を現代へ。西口修平氏が手掛ける<ミラ・ショーン ミラノ>2026年秋冬コレクション|伊勢丹新宿店
ブレザー 165,000円 ►商品を見る
パンツ 58,300円 ►商品を見る
ニット 31,900円 ►商品を見る 
*三越伊勢丹オンラインストアでは9月9日(水)午前10時頃販売開始予定

ネイビーブレザーに、シャドーブラックウォッチのシューカットトラウザーズ、タートルネックを合わせた3つ目の装いは、1970年代のミニマルプレッピーなスタイルを現代に引き寄せたもの。アイテム自体はクラシックですが、コンケーブショルダー、高いウエストシェイプ、セミワイドラペルが輪郭に緊張感を与え、懐古的な着こなしとは一線を画します。

【特集】“静かな美しさ”を現代へ。西口修平氏が手掛ける<ミラ・ショーン ミラノ>2026年秋冬コレクション|伊勢丹新宿店
西口「1970年代のイギリスを彷彿とさせる構築的なシルエットに、イタリアのテーラリング技術を融合させています。薄い肩パッドを入れた鋭角的で立体的な作りですが、襟ののぼりや、いせ込みと前肩による袖付けによって、腕も快適に上がります」

金ボタンを配した4ボタンダブルのブレザーは存在感がありながら、着心地は非常に軽やか。ワタリを細くしすぎず、膝幅と裾幅を調整したシューカットは、裾へストンと落ちるストレートに近いラインを描きます。
 

モノトーンをベースにした「夜のテーラードスタイル」

 
【特集】“静かな美しさ”を現代へ。西口修平氏が手掛ける<ミラ・ショーン ミラノ>2026年秋冬コレクション|伊勢丹新宿店
ジャケット 165,000円 ►商品を見る
パンツ58,300円 ►商品を見る
ポロシャツ39,600円 ►商品を見る
 *三越伊勢丹オンラインストアでは9月9日(水)午前10時頃販売開始予定

最後は、大柄のハウンドトゥースジャケットとブラックのシューカットトラウザーズを軸にした、モノトーン基調のスタイル。ディナーへ向かう夜の装いにもぴったりなスタイルとなっています。白黒の強い柄をしなやかなウールカシミヤで仕立て、色数を抑えながら、素材とシルエットで艶を引き出しています。

【特集】“静かな美しさ”を現代へ。西口修平氏が手掛ける<ミラ・ショーン ミラノ>2026年秋冬コレクション|伊勢丹新宿店
スカーフをひと巻きしたり、色違いでご用意しているボルドーのフレンチカラーポロで色を差したりするのもおすすめです。
 
西口「少しだけ色気を足しています。パーティやディナーで着ていただきたい」
 

「派手さよりも静かさ」が導く、時代を超える服

4つのルックは完成された世界観を備えつつ、単品で普段のワードローブに加えやすいことも特徴です。ハリントンやファティーグジャケット、スウェットは、ベーシックな形だからこそ素材の質感が際立ちます。テーラードでは、ワイドストレートやシューカットなどややリラックス感のあるトラウザーズを選び、全身のプロポーションを意識すると、今季らしいバランスに仕上がります。

西口「カジュアルアイテムは、さまざまな服に合わせられるベーシックなものばかりです。通年で着用できる点も活かし、普段着にさっと取り入れていただきたいですね。本当に美しくシンプルなものは時代を超える。<ミラ・ショーン ミラノ>はそれを体現しているブランドの一つだと考えています」
 
  *2026年秋冬コレクションは三越伊勢丹オンラインストアでは9月9日(水)午前10時頃販売開始予定
 
一見控えめに映る服も、触れ、袖を通すことで、肩の収まりや布の落ち方、トラウザーズのラインに宿る個性が見えてきます。素材と仕立ての細部にまで、ブランドの美学が息づいています。その哲学を現代的なプロポーションでアップデートした<ミラ・ショーン ミラノ>の2026年秋冬コレクション。その“静かな美しさ”を、店頭で確かめてみてはいかがでしょうか。
 
Photograph:MILA SCHÖN MILANO
Text:Shinji Hashimoto

*価格はすべて、税込です。
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