<クロケット&ジョーンズ>|バイヤー福島がイタリア出張のリアルをお届け!2026年6月のピッティを現地レポート 福島 成博 vol.2
今年6月、イタリア・フィレンツェで第110回「PITTI IMMAGINE UOMO(ピッティ イマジネ ウオモ)」が開催されました。会場では各ブランドが提案する次シーズンのトレンドをチェックするとともに、バイヤーが伊勢丹新宿店 メンズ館のお客さまに向けた価値あるブランドやアイテムの買い付け・別注企画を実施。バイヤー 福島 成博が仕込んできた2027年春夏の注目商品をご紹介します。
守り続ける伝統製法が、不変の価値を生み出す
<Felisi/フェリージ>でレアなバッグを目にした福島が次に向かったのは、同じメイン会場の地下1階。ここは英国ブランドが軒を連ねるフロアです。訪れたのはここ、<CROCKETT&JONES/クロケット&ジョーンズ>。いわずと知られる英国を代表するシューメーカーであり、日本でも幅広い年齢層から高い支持を得ているブランドです。
「1879年に革靴の聖地イギリス・ノーサンプトンに設立されたシューメーカー。王室御用達の証であるロイヤルワラントを冠していて、熟練した職人たちの手によって1足の靴は約8週間をかけて製造されています。エントランスまで作り込まれた会場ブースは、このブランドの直営店のデザインを踏襲していて、まるでロンドンのショップに足を運んだかのような気分になりました。」
![]()
昨今のドレスシューズブランドは、カジュアルシューズやローファーの提案に力を入れるところが増えています。<クロケット&ジョーンズ>でも、カジュアル化の傾向は強まっているようです。
「これまでリリースしてきた定番ローファーを再提案するとともに、ソフトレザーを用いたトラベルローファーなど、定番に程よい変化球を加えたモデルが多く見受けられました。そういえば、お客さまからもこのような商品を求める声があったことを思い出し、今後さらにラインナップを充実させたいことをブランド側にも伝えました。」
“カジュアル化の波”はクラシック靴メーカーにも
![]()
「たくさんの新作モデルが並んでいました。個人的にも刺さったのは、ローファー感覚で履けそうなダブルモンクのUチップ。このサンプルをもとに日本市場向けに開発したモデルが来春登場する予定だそう。メンズ館でも展開できるよう、しっかりリクエストしてきました!」
もちろん福島はクラシックなドレスシューズについても商談しています。なかでもドレス靴の最高峰ともいえる内羽根式ストレートチップは、これまでメンズ館との別注企画について協議を重ねてきました。こちらは2027SSで打ち出しを予定しています。
![]()
「現代のトレンドや傾向は理解しつつも、クラシックなドレス靴は男のワードローブに必携です。以前なら週5で革靴を履いていた人も、いまはここぞという場面で履く勝負靴として持っておきたい靴。メンズ館のお客さまには特別な一足を求める方が多くいらっしゃいます。ならば、長く愛用できて、所有する価値を感じられる、付加価値のある一生ものといえる一足を提案したい。そのためには素材や仕立て、ディテールまで拘りたいと思っています。それがこの397ラストを採用した新作「Whitehall2」の伊勢丹新宿店別注モデルです」
真のストレートチップを目指した伊勢丹新宿店別注モデル
「397ラストは昨年登場したラストで、現代人の足形に合わせて設計されたラウンドトゥ。本底のコバを斜めに削る矢筈仕上げも施しています。ソールのオールブラック仕上げにもこだわりました。さらにこの別注モデル専用のシューキーパーまで付属するよう依頼したので、出来上がりをお楽しみに」
![]()
商談終わりに記念撮影。福島(写真左)の希望をすべて了承してくれたのは、4代目当主のジョナサン・ジョーンズ氏(写真中央)。息子さんのウィリアム氏(写真右)も、5代目を継ぐべくファミリービジネスを学んでいます。
「どれだけトレンドが移り変わっても、技術が進歩しても、靴の聖地・ノーサンプトンの工房で昔ながらの製法を頑なに守り続ける英国人ならではの気質が、時代を越える普遍的な価値を生み出すのだなということがよくわかる時間でした。ジョナサン、ウィリアム、本当にありがとうございました!」
Text:Yasuyuki Ikeda
Photograph:Masahiro Fukushima(Isetan Mitsukoshi Ltd. Company)
*価格はすべて、税込です。
*本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
お問い合わせ
伊勢丹新宿店
メールでのお問い合わせはこちら
